乳がん16年生!60歳でステージ1の乳がんが発覚した、現在76歳の女性の体験談です。
基本情報
ステージ | Ⅰ |
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告知時の年齢 | 60歳 |
現在の年齢 | 76歳 |
サブタイプ | ルミナールA |
Ki-67 | 19以下 |
核グレード | 1 |
組織学的グレード | ー |
乳がんの種類 | 浸潤性小葉がん |
遺伝性の有無 | ー |
腫瘍径 | 1cm台 |
静脈侵襲 | ー |
リンパ管侵襲 | ー |
リンパ節転移 | なし |
手術の内容 | 全摘手術 |
乳房再建 | しなかった |
行った治療 | ホルモン療法 |
関連ページ | ・60代の体験談 ・ルミナールAの体験談 |
食事について実践していること
乳がんの再発予防にいいと聞き、大豆製品(豆腐や豆乳など)を多く食べているほか、胃腸に負担がかかりにくい消化にいいものを中心とした食事メニューにしています。
また、昔はお酒をよく飲んでいたのですが、乳がんになってからはほとんど飲まなくなりました。たまに飲んでもコップ1杯のビール程度です。
逆に、牛乳はよく飲むようになりました。ホルモン剤の影響で骨粗鬆症が起きやすくなると言われていたので、カルシウムとビタミンDが含まれている牛乳を飲んでいます。
参考情報 | 情報元 |
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大豆・イソフラボン摂取と乳がん | 国立がん研究センター |
飲酒と乳がん | 国立がん研究センター |
運動について実践していること
退院から現在に至るまで15年以上、ほぼ毎日のようにウォーキングをしています。家の周りを30分ほど散歩するだけですが、年齢的にも運動不足解消にはぴったりのようです。
仕事が休みの日などは私も一緒にウォーキングするようにしていますが、母は本当に76歳とは思えないほどシャキシャキ歩いています。
本人曰く、1人でも気分転換になっていいけれど、やっぱり家族の誰かと一緒に散歩するのが楽しいとのことですので、もし家族に乳がんの方がいるのであれば、運動も一緒に手伝ってあげてほしいなと思います。
食事・運動以外で実践していること
再発予防や健康にとって邪魔なものをできるだけ排除しています。特に大きいのはお酒・タバコ・ストレスの3つです。
お酒は先述の通りですが、タバコも乳がんをきっかけにやめました。田舎なので同年代で吸っている方も多いのですが、タバコも乳がん再発リスクになると思い、やめてもらいました。
あとはストレスです。今はもうやめましたが、60代の頃は仕事もまだ続けていたので、どうしてもストレスフリーに生活することは難しかったです。
ただ、旅行・温泉・カラオケなどといったストレス発散を定期的にしていました。
仕事もない今はストレスもあまりないはずですが、気分転換にもなるので、今も家族で旅行したりすることは多いです。
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
母が乳がんになったと聞いてとても悲しくなりました。もちろん母が一番悲しんでいたと思いますが、がんは家族も患者と言われるように、私もとても辛い日々を送っていました。
しかし、「私が支えないと誰が母を支えるの?」と考えた時に、私が悲しんでる場合じゃないと気づくことができ、できることは全力でしようと決めました。
幸い、早期発見のホルモン依存タイプということで抗がん剤は必要なく、治療内容は外科手術とホルモン剤のみとなりました。
手術が終わって退院してからは、食事・運動・暮らしやすい環境づくりなど、私も協力できることに本気で取り組みました。母が喜んでいる姿を見ることが日課になっていたと思います。
同じ境遇の方も心から頑張ってほしいと思います。いや、共に頑張りたいと思います。辛いことや悲しいこともありますが、「これも人生」と割り切って、前向きに進んでいってほしいです。
人間ですから、落ち込んで、ネガティブな気持ちになることだってあります。でも、それをいつまでも引きずらないようにしてください。
母は乳がん発覚から16年が経った今も元気です。家族に囲まれて明るく幸せに毎日を過ごしています。
あなたにも私の母のような明るくて素敵な未来が待っています。絶対治ると信じてください。そして、家族が乳がんになってしまったという方は、全力で治療と再発予防の手助けをして、一緒に戦ってあげてほしいです。