乳がん15年生!23歳でステージ1の乳がんが発覚した、現在38歳の女性の体験談です。
基本情報
ステージ | Ⅰ |
---|---|
告知時の年齢 | 23歳 |
現在の年齢 | 38歳 |
サブタイプ | ルミナールB |
Ki-67 | 20以上 |
核グレード | ー |
組織学的グレード | ー |
乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
遺伝性の有無 | BRCA2 |
腫瘍径 | 1cm台 |
静脈侵襲 | なし |
リンパ管侵襲 | なし |
リンパ節転移 | なし |
手術の内容 | 部分切除 |
乳房再建 | しなかった |
行った治療 | ホルモン療法 化学療法(抗がん剤) |
関連ページ | ・20代の体験談 ・AYA世代の体験談 ・若年性乳がんの体験談 ・ルミナールBの体験談 |
食事について実践していること
当時はまだ若くて、甘いものでも脂っこいものでもなんでも好きなだけ食べていましたが、乳がんになってからは暴飲暴食をしないようにしています。
正直、同年代の子たちが飲み会でわいわいやっているのは羨ましく、私もあんな風に楽しみたいのに…と思うことも多かったのですが、「将来のためだから」と自分に言い聞かせて、食事やお酒も管理していました。
ただ、そこまで厳しい管理というわけでもなく、がんに良いと聞いた根菜を中心に野菜を多めに食べたり、糖質や脂質の多い食べものを減らしたりした程度です。
お酒も最初の1年は完全に飲まないようにしていましたが、2年目以降(1年検診が終わった頃)はたしなむ程度に飲むようになりました。
参考情報 | 情報元 |
---|---|
野菜と乳がん | 国立がん研究センター |
糖質と脂肪の摂り過ぎに注意 | 日本医療・健康情報研究所 |
飲酒と乳がん | 国立がん研究センター |
運動について実践していること
「若くて体力もあるから運動は積極的にやった方がいい」と先生に言われ、治療後からは朝晩にウォーキングやランキングを行っています。
朝も夜も3kmを目安としているので、1日だとだいたい6kmほどになります。ウォーキングだと1万歩いくかいかないかくらいです。仕事のある日は朝は難しいので、帰宅時に一駅分歩くなどして、距離を稼いでいました。
筋トレは体幹トレーニングを行っています。重りを使わずに腹筋や背筋などを鍛えるトレーニングをしています。ジムに通うことも検討しましたが、仕事をしながらだと特に続かなそうなので、家でできる筋トレを選びました。
なお、体調がすぐれない日はいずれの運動もお休みします。変に頑張るより、すぐ休んで体調を戻してからの方が効率的だと実感したからです。
食事・運動以外で実践していること
先生からは、家族や友人と普段通りの生活を送るように言われています。入院中から、ストレスをためないように、家族や友人とたくさん話して気分転換していました。
仕事復帰してからは割と仕事に没頭できたのでよかったです。復帰する前までは読書や編み物などに没頭しながら楽しく過ごしました。
あと、よく外に出ることを心がけています。近場でも買い物をよくしますし、ちょっと足を伸ばして遠出することもあります。
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
なによりも「乳がんは治らない病気じゃない!」と声を大にして言いたいです。早期発見・早期治療をすれば完治しますし、早期でなくても完治できるところまで医療は進歩しています。
私は20代前半という若さで乳がんになりました。ものすごくショックでしたし、もう人生が終わったと思うほど落ち込みました。
しかし、それは私が乳がんについての知識がなかったことによる勘違いでした。主治医の先生がわかりやすく説明してくださり、適切な治療(標準治療)をすれば乳がんは治って、長生きできることがわかりました。
ですので、乳がんになったからと言って暗くならないでください。すぐに立ち直るのは難しいかもしれませんが、外出したり遊んだりして気分転換してみてください。
告知から15年以上が経った現在、私は結婚して子どもも2人います。当時は、出産どころか結婚すら想像できませんでしたが、今は夫と子どもたちに囲まれて元気に過ごしています。
すべての治療が終わっても、他の部位も含めて定期的な検査は毎年行っていて、その点についてはちょっと大変かもしれませんが、家族と共に長く楽しく過ごすための検査ですので不満はまったくありません。
治療中も前向きに明るい未来のことを考えたほうが、気持ちの面でも病気に勝てると思います。乳がんは多くの人が乗り越えてきた病気です。一人で考えるのでなく、多くの人と一緒に戦うんだという気持ちで頑張ってください。