乳がん15年生!42歳でステージ1の乳がんが発覚した、現在57歳の女性の体験談です。
基本情報
ステージ | Ⅰ |
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告知時の年齢 | 42歳 |
現在の年齢 | 57歳 |
サブタイプ | ルミナールB |
Ki-67 | 20以上 |
核グレード | 3 |
組織学的グレード | 3 |
乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
遺伝性の有無 | なし |
腫瘍径 | 1cm台 |
静脈侵襲 | なし |
リンパ管侵襲 | なし |
リンパ節転移 | なし |
手術の内容 | 部分切除(腋窩リンパ節郭清なし) |
乳房再建 | なし |
行った治療 | ホルモン療法 放射線治療 |
関連ページ | ・40代の体験談 ・ルミナールBの体験談 |
食事について実践していること
幸いにもステージ1という初期の段階初発で見つかったため、当初から再発防止などに対してはあまり神経質になることなく、バランス良くしっかり食べることを心掛けていました。
ただし、牛乳の飲み過ぎは乳がんに悪影響を及ぼすのではないかと考えて、日々の牛乳消費量(カフェオレ等も含む)はせいぜい400cc程度に抑えていました。
参考情報 | 情報元 |
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牛乳摂取と乳がん | Jミルク |
運動について実践していること
小学生の子どもたちがおり、時間に余裕がなかったため、スポーツジムに通ったり、ウォーキングの時間を確保する余裕はありませんでした。
ただ、体重が増えると再発率が上がるというデータも見て知っていたため、日頃の生活の中で、とにかくこまめに動くことを意識しました。
「出勤の際にエレベーターではなく階段を使う」「暇な時間ができたらスクワットを10回する」など、1回1回で見ると大した運動量ではありませんが、日々の積み重ねにすると結構な運動になっていると思います。
食事・運動以外で実践していること
乳がんに限らず、がんの再発予防には過度なストレスはご法度だと感じていたため、とにかくストレスを少なくすることを意識していました。
しかしながら、実際には「夫婦関係の問題」「ワンオペによる子育てと家事負担の一極集中」「義実家との関係悪化」「仕事による緊張」などもあり、片頭痛や急性胃腸炎に悩まされるほどのストレスも受けました。
それでも友達と話をしたり、感動する映画を見て涙を流したりと、リラックスやリフレッシュができるように努めていました。
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
私の場合、ステージ1で部分切除手術・放射線治療を受け、5年間のタモキシフェンによるホルモン療法終了直後に局所内再発がみつかったため、ホルモン療法をさらに5年間(計10年間)継続することになりました。
そして今は告知から15年が経ち、毎年の乳がん検診もクリアして、元気な日々を送っています。
乳がんは長期戦です。忘れた頃に再発が起こる可能性もありますが、罹患者も多いため、治療法もかなり発達しています。他のがんに比べて効果の高い薬剤も多く、何があっても共存の可能性を期待できるのが乳がんの特色だと実感しています。
私の知り合いにステージ4の乳がんの方がいます。多発性肝転移と骨転移のある方です。フェソロデックス注射やランマーク注射といった治療を受けた結果、肝転移は消滅し、骨転移の憎悪も確認されていません。
ステージ4が発覚してから5年以上が経ちますが、これらの薬剤のおかげもあり、以前と変わらない普通の生活を送っています。外から見たらステージ4のがんを抱えているなんて思いもしないほどです。
このように、乳がんの治療法はかなり発達していますし、これからももっともっと発達するはずです。告知時や病理結果を聞いて落ち込むことは乳がん罹患者なら誰しもが通る道ではありますが、思わしくない結果だったとしても落ち込む必要はありません。
数字として表に出ていないだけで、乳がんから30年40年経った人もたくさんいます。これらの人を目指して、前向きに治療に取り組みましょう!