乳がん32年生!37歳でステージ1の乳がんが発覚した、現在69歳の女性の体験談です。
基本情報
ステージ | Ⅰ(推定) |
---|---|
告知時の年齢 | 37歳 |
現在の年齢 | 69歳 |
サブタイプ | トリプルネガティブ(推定) |
Ki-67 | ー |
核グレード | ー |
組織学的グレード | ー |
乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
遺伝性の有無 | なし |
腫瘍径 | 1cm台 |
静脈侵襲 | なし |
リンパ管侵襲 | なし |
リンパ節転移 | なし |
手術の内容 | 部分切除 |
乳房再建 | しなかった |
行った治療 | 放射線治療 |
関連ページ | ・30代の体験談 ・AYA世代の体験談 ・トリプルネガティブの体験談 |
食事について実践していること
私が告知を受けた30年以上前から現在にいたるまで、世の中にはたくさんの健康情報が流れてきました。正直、どれが正しいのかを見極めるのも難しいのですが、私は自分に合いそうなものを取捨選択してきました。
まず、朝ごはんは少量にしています。かつての私は朝ごはんをしっかり食べないなんてとても考えられない体質でしたが、結果的に朝ごはんの量を減らすことで体重の増減がほとんどなくなりましたし、体調もいいです。
具体的には、食べる米ぬか・青汁・ココナッツミルクをシェイクしたものを飲んでいます。固形物は食べないようにしています。
次に、ネットで言われている「免疫力を上げる食材」をなるべく食べるようにはしています。例えば、ゴーヤ・バナナなどがそれに当たります。バナナは週に5本ほど、ゴーヤは週に1回ほど食べています。
そして、最も気を付けているのが「体の中で出来るだけ炎症を起こさないような食生活をする」ということです。
食べることが大好きなので時にはジャンクフード的なものも食べますが、必ずデトックスするように心がけています。例えば、唐揚げやハンバーガーを食べるときには必ずブロッコリースプラウトも一緒に食べます。
あと、逆に食べないものでいうと、うどん・菓子パン・ドーナツ・カップ麺・カップ焼きそば・ベーコン・ウインナー・ソーセージはめったに食べません。血糖値を急上昇させたり、加工肉であったりするためです。
さらに、今は夫婦で認知症にならない為の食生活も実践していますが、これも再発予防に大いに繋がっていると思っています。
参考情報 | 情報元 |
---|---|
野菜と乳がん | 国立がん研究センター |
乳製品で乳がん発症リスクが低くなる可能性 | 患者さんのための乳がん診療ガイドライン |
加工肉と乳がんリスク | 海外がん医療情報リファレンス |
運動について実践していること
これはがんの再発予防という訳ではないのですが、今の仕事は通勤が結構きつくて乗り換えも多いので、家から職場までの往復でかなりの運動量をこなしています。
仕事内容も立ちっぱなしで動いていることが多いので、逆に仕事以外はなるべく歩かないように気をつけています。仕事に出た日は少なくても1万5千歩、多いと2万歩を超えることもあります。これは来年70歳も迎える私には少し歩き過ぎだと思っています。
あと、「寝る前に少ない回数で効果のある深いスクワット」「ふくらはぎを25回揉み上げる」「腰痛予防のストレッチをする」の3点は毎日の日課です。
食事・運動以外で実践していること
まず、気を付けていることは「いつまでも悩まないこと」です。以前の私はどちらかと言えば小さなことでいつまでも悩んだり落ち込む性格でした。
そんななか、子どもが幼稚園の頃、仲良くしていたママ友にかなり感化されて影響をうけました。そのママ友は「悩んでも解決しない事は悩まない」と言っていました。
確かにそうだと思いました。なかなかすぐには変えられませんでしたが、時間と共に性格がかなり変わったと思います。
そして、乳がんの手術で執刀してくれた病院のドクターにはこんなことを言われました。
「やりたくない事はしない。言いたい事はある程度言う」
これは当時から今までかなり守っています。とにかく、くだらないストレスはなるべく抱えないように努力しています。
あとは睡眠についてですが、もともと寝つきが悪い方で、若い頃は結構悩んだものです。今も仕事で疲れていればストンと寝れますが、休みが続くともう寝付きが悪くなります。
体力が余っているのだと思いますが、最近は眼精疲労の軽減に試してみたサプリがかなり気に入っており、成分にGABAが入っているのでそれが睡眠の質をよくしてくれているようです。これもしばらく続けたいと思っています。
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
私が乳がんになった今から30年以上前には「ステージいくつ」「サブタイプはなに」なんていう言葉はありませんでした。
だから、自分がステージいくつだったのか、サブタイプはなんだったのか(ホルモン治療をしていないのでルミナールではないと思いますが)実は知らなくて、今となっては知る術がありません。
でも、そんなことはもう関係ありません。37歳という若さで乳がんを発症した私が、今は69歳で元気に生きています。
今の医療は30年前よりも格段に進歩しています。今や乳がんは治る時代です。病院のドクターの言うことを聞いて、最善の治療に取り組む。それだけです。そこだけに集中すれば大丈夫です。
なお、「最善の治療=高額な治療」ではありません。手術・ホルモン治療・抗がん剤・放射線治療といった標準治療が最善の治療だということはお忘れなく。
治療を一生懸命に頑張れば、その先には以前よりも輝かしい未来が待っています。乳がんという病気を経験することで、普通の日常の大切さを学びましたし、それによって感謝の気持ちや愛情など、以前よりも生活が豊かになりました。
私は、乳がんになって、人生を本気で大切に生きるようになったことに感謝さえしています。乳がんにならなかったら、この32年間の人生はもっと薄っぺらなものになっていたはずです。
だから、乳がんになったことを悲しまないでください。前向きに治療に取り組んで、しっかりと治して、そしてこれまでよりもはるかに素敵で素晴らしい人生を謳歌してください。