乳がん20年生!40歳でステージ1の乳がんが発覚した、現在60歳の女性の体験談です。ご親族からお話を伺いました。

基本情報

ステージ
告知時の年齢 40歳
現在の年齢 60歳
サブタイプ トリプルネガティブ
Ki-67
核グレード
組織学的グレード
乳がんの種類 浸潤性乳管がん
遺伝性の有無
腫瘍径
静脈侵襲 なし
リンパ管侵襲 なし
リンパ節転移 なし
手術の内容 部分切除(腋窩リンパ節郭清なし)
乳房再建 しなかった
行った治療 放射線治療
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トリプルネガティブの体験談

食事について実践していること

もともと肥満気味であったため、食事習慣を見直し、和食中心の生活に変えたようです。外国の食文化は日本人にとっては身体には合わないと聞いたことがあり、ジャンクフード等も取らないようになりました。

ただ、友人との外食が好きであったため、ストレスを溜めないためにも、外食時は好きなものを食べていました。

参考情報 情報元
糖質と脂肪の摂り過ぎに注意 日本医療・健康情報研究所
ストレスと乳がん 大正製薬

運動について実践していること

診断前は運動習慣はほぼありませんでしたが、治療終了後から朝ウォーキングをするようになったそうです。肥満気味と言われていましたが、運動習慣を身に付けることで、標準に近いBMIまで体重を落とせたそうです。

診断から20年ほどが経ち、60歳となった今は膝の持病もあり、あまり沢山は歩けませんが、日課となってしまえば「ウォーキングに行かないと朝の始まりがシャキッとしない」との事で、10分〜15分程度でもウォーキングしているとの事でした。

食事・運動以外で実践していること

叔母は何より自分の好きな事をして過ごすのが良いと考え、大好きな猫とのんびり過ごしています。子供はいないので、夫と二人で旅行にたくさん行って、楽しく過ごしています。

また、ストレスは1番身体に良くないと考えているので、思い悩んだら紙に書いたり、人に話したりすることが良いと話していました。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

叔母は20年前に乳がんと診断され、乳房部分切除と放射線治療を経験しました。診断当時は、この先の未来に不安を覚え、マイナスな事ばかり考えていたそうです。

診断後、治療を選択する際も、全切除にしようか、部分切除にしようか、リンパに転移があったら…、病理の結果はどうなのか…など、不安と悩みは尽きることなく、何度涙を流したか分からないと話していました。

無事に治療を終えてからは、最初は月に一回ほどの通院でしたが、3ヶ月、半年、1年と、通院の期間も空くようになり、少しずつですが病気の事を忘れる時間も増えていったそうです。

20年経ってもこうして幸せに暮らせていることを、当時は想像もできませんでしたが、「この様な未来が待っているならば、もっとあの時も楽しんでおけば良かった!」とも話していました。

今、診断を受けショックを受けている方、治療中の方、経過観察中の方にも、希望を持って前向きに楽しく生きて欲しいと話していました。

乳がんは女性の罹患率がとても多く、叔母の知り合いでも乳がんと診断される人もいて、相談を受けることもあるそうです。戦っているのは自分一人ではないことを知ると、少し気持ちが軽くなるとも話していました。

そんな私も看護師として、乳腺外科病棟でたくさんの乳がん患者さんと関わってきました。

20歳代〜50歳代と、お若い患者さんも多くいらっしゃり、皆様多くの不安に押しつぶされそうになりながらも、周囲の人に支えられて治療に励んでいます。

診断から10年近く経つ方が定期検診で外来に元気な姿を見せてくれることも多くありますし、10年以上前に手術した方がインプラント入れ替え術のために入院されることもあり、診断から長く経っていても明るく元気に過ごされている方をたくさん見ています

皆様も、どうか明るい未来を見ながら楽しく過ごして欲しいと強く願っています。