乳がん38年生!44歳でステージ2Bの乳がんが発覚した、現在82歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。

基本情報

ステージ ⅡB
告知時の年齢 44歳
現在の年齢 82歳
サブタイプ HER2型(推定)
Ki-67
核グレード
組織学的グレード
乳がんの種類 浸潤性乳管がん
遺伝性の有無
腫瘍径 2cm台
静脈侵襲
リンパ管侵襲
リンパ節転移 あり
手術の内容 全摘手術(腋窩リンパ節郭清あり)
乳房再建 しなかった
行った治療 化学療法(抗がん剤)
放射線治療
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HER2型の体験談

食事について実践していること

私の母が乳がんでした。もう40年近く前になるのですが、その頃に流行った体にいいものはいろいろ試していたようです。

一番記憶に残っているのは酢大豆です。身体にいいからと、一緒に食べさせられました。野菜料理も食卓に増えたような気がします。

参考情報 情報元
発酵大豆食品と乳がん 国立がん研究センター
野菜と果物をとる 国立がん研究センター

運動について実践していること

退院後は、握力が極端に落ち、軽いものを入れたビニール袋すらも持てない状態でした。

病院時のリハビリで教わった、ゴムボールや胡桃2個を握るという動作や、「小鳥の羽ばたき~」と言いながら腕を上下に動かす運動をしていました。

握力維持については、今でも小さな熊のぬいぐるみをにぎにぎしているので、私よりも握力が強いです。

食事・運動以外で実践していること

ストレスが一番よくないということで、なるべくストレスをためないようにしています。

しっかり睡眠をとり、楽しく食事をし、趣味を見つけて、やりたいことをやっています。

特に趣味に関しては多趣味で、ちぎり絵や生け花、茶道など、いろいろ楽しんでいます。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

私が高校に入ってすぐに、母に乳がんが見つかりました。

その前の年に父と母が離婚したばかりだったので、私と妹に心配をかけないように明るくふるまっていましたが、後で聞いた話では「娘二人を残しては死ねない。先生、私は絶対に乳がんを治します!おっぱいがなくても困らないから、悪いところ全部とっちゃってください」と先生に言っていたとのことです。

今、母は82歳になりました。足腰は年相応に弱ってきていますが、とても元気に過ごしています。食欲も旺盛で、孫たちが「ばあちゃん、食べ過ぎじゃない?」と心配するほどです。

私の母の時代は、乳房温存はがん細胞が残るリスクがあるということで全摘出が多かったようですが、今の医療技術は進化しているので、がんの状態次第では乳房温存のケースも多くなっているようです。

全摘出した人向けのブラジャーやパッドなども、昔に比べるとかなり進化しています。

母はよく「気力だけは失わない。がんに負けない。気落ちしたりストレスをためることが一番よくない」と言っていました。今では「楽観♪楽観♪」と、決め台詞のように言っています。

がん告知を受けてショックを受けない人はいないと思いますが、絶対大丈夫!今の医療と自分の生きる力を信じましょう!