乳がん11年生!39歳でステージ2Aの乳がんが発覚した、現在50歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。
基本情報
ステージ | ⅡA |
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告知時の年齢 | 39歳 |
現在の年齢 | 50歳 |
サブタイプ | ルミナールA |
Ki-67 | 10% |
核グレード | 2 |
組織学的グレード | 2 |
乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
遺伝性の有無 | ー |
腫瘍径 | 2cm台 |
静脈侵襲 | なし |
リンパ管侵襲 | なし |
リンパ節転移 | なし |
手術の内容 | 部分切除(温存手術) |
乳房再建 | しなかった |
行った治療 | ホルモン療法 化学療法(抗がん剤) 放射線治療 |
関連ページ | ・30代の体験談 ・AYA世代の体験談 ・ルミナールAの体験談 |
食事について実践していること
妻が乳がんを経験してから、私たちは家族全体で食生活の改善に取り組むことを決めました。野菜や果物を多く摂取するよう心がけ、特にビタミンやミネラルの豊富な食材を毎日の食事に取り入れています。
例えば、毎朝重曹クエン酸水を作り、梅干し・ごぼう・柿などの抗酸化作用のある食材を摂るようにしています。
お肉はほとんど食べていません(もちろん子どもたちは食べています)。代わりに、魚・黒豆・ナッツなどを取り入れ、植物性タンパク質を積極的に摂っています。
これらの食事に対する意識の変化は、乳がんになった妻の健康維持だけでなく、家族全員の体調管理にも繋がり、免疫力向上に役立っていると実感しています。
参考情報 | 情報元 |
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ビタミンDとがん | 国立がん研究センター |
魚と乳がん | 国立がん研究センター |
ナッツと乳がん | 東京医科大学乳腺科 日馬弘貴医師 |
運動について実践していること
妻と私は毎朝30分のウォーキングを続けています。ウォーキング中には自然に触れることで精神的にもリラックスできるため、体力の維持だけでなく気持ちの安定にもつながっています。朝日を浴びるのもいいと聞きます。
また、週に2,3回ほどのペースでヨガクラスにも通っています。こちらも心を落ち着かせることができるため、体幹や柔軟性を鍛えられるだけでなく精神面でもメリットがあります。
妻いわく、運動全般は治療後の体力回復だけでなく、気分も明るくなって良いとのことです。ちなみに、私はそこに筋トレを取り入れることで、自分磨き・体作りも楽しませてもらっています。
食事・運動以外で実践していること
まずよく寝ることが1番ですが、あとはストレスを溜めないことにも注力しています。
毎朝、ベッドの上で深呼吸と簡単な瞑想を行います。心を落ち着け、リラックスした状態で1日を始めること。家族との時間を大切にし、週末には自然の中で過ごすことを心がけています。
例えば、近くの山(林道)を歩き、動植物と出会うだけで、心身がリフレッシュすると感じています。
テレビやスマホをできるだけ遠ざけることも、穏やかな暮らしには必須だと思います。
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
告知を受けた日の夜は、家族全員がショックで雰囲気も暗くなっていました。
しかし、できること(治療や暮らしを自然なものに近づけること)を通して少しずつ前向きになり、少しずつ元気を取り戻していきました。妻も大変な治療に前向きに取り組んでくれました。
本当に少しずつではありますが、治療前から楽しいと思える場面が増えていったように思います。
過去を振り返れば、キャリアやお金の面で無理をしていた部分を思い出し、落ち込む日もありました。しかし、乳がんになったことで妻も私も考え方や心のあり方が変化していき、幸せの本当の意味がわかった気がしています。
私がお伝えしたいことは「がんだといって人生すべてが暗いものになるわけではない」ということです。妻も私も子どもたちも11年前のあの時よりも豊かに幸せに暮らしています。
最後に、無理に頑張りすぎず、周りのサポートに頼ることも大切です。自分の気持ちが変われば、笑顔を失った人ももう一度笑顔を見せてくれる。支えてくれる人たちと共に歩むことで、希望を持ちながら前に進んでいけるはずです。
信じるものは救われると思っています。