乳がん30年生!45歳でステージ2Bの乳がんが発覚した、現在75歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。
基本情報
| ステージ | ⅡB |
|---|---|
| 告知時の年齢 | 45歳 |
| 現在の年齢 | 75歳 |
| サブタイプ | ルミナールA |
| Ki-67 | 20未満 |
| 核グレード | ー |
| 組織学的グレード | ー |
| 乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
| 遺伝性の有無 | ー |
| 腫瘍径 | ー |
| 静脈侵襲 | ー |
| リンパ管侵襲 | ー |
| リンパ節転移 | あり |
| 手術の内容 | 全摘手術 |
| 乳房再建 | しなかった |
| 行った治療 | ホルモン療法 |
| 関連ページ | ・40代の体験談 ・ルミナールAの体験談 |
食事について実践していること
乳がんになってから少しの間は健康的な食事を気にするようになりました。テレビでみた栄養豊富といわれるような食品を取り入れる等です。
しかし、 仕事もあり、育ち盛りの子どももいるため、徐々に子ども中心の食生活になっていきました。
子どもの手が離れてからは、自分の食べたいものを食べる生活になり、気を付けるというよりはストレスのないように食べるようになったと思います。
※参考:がんに良い食べ物・寛解した人たちが取り組んでいる食事法
運動について実践していること
体重を増やしすぎないようにという医者の指示もあり、ジムに通って運動をするようになりました。
ジムのプールでウォーキングをしたり、トレーニングマシンを使用してのサイクリング、エアロビクスの教室に参加するなどです。ジムは週に1,2回ほど通っていました。
一時期は家にロデオマシンを置いていたこともありました。それ以外の運動はありません。
※参考:がんに良い運動・寛解した人たちが取り入れている生活習慣
食事・運動以外で実践していること
ストレスをためないことが1番だと思います。仕事をしている間は難しいけれど、週末に美味しいものを食べに行く、長期休暇には好きな旅行をする等です。
病気後休んでいる間は時間があったので、お菓子作りをしたり、編み物やピース数の多いパズルなど、時間のかかりそうな趣味にも挑戦していました。
睡眠時間には入らないけれど、仕事や家事の終わった夜にテレビを見ながらうたた寝することも気持ちの良い時間で、リフレッシュになったと思います。
その他には、友達と会っておしゃべりをすることなどです。
※参考:がんに良い考え方・寛解した人たちが取り組んでいるメンタルケア
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
乳がんになったのは自分の母です。当時、私はまだ中学生で、突然母が入院すると聞かされただけで、何の病気だったのか聞いたのは退院後ずっと後でした。おそらく、子ども達には余計な心配をかけたくないと考えたのではないかと思います。
入院中は学校が終わると制服で母の病室に顔を出しに行きました。普段の母より優しく、何でもない会話をしていたことを覚えております。
退院後は、しばらく自宅療養でした。もともと忙しくしていたのが急にのんびりと家にいることになったので時間をもて余したのか、お菓子作りや編み物を始めていました。
だんだんと慣れて楽しくなってきたようで、どんどん作品が増えていきました。それにつれて笑顔も増えていった気がします。帰宅する子どもを出迎えることができるようになったその時期は、親子ともども穏やかな生活だったと思います。
療養後は仕事に復帰し、以前と同じく残業ありのフルタイムで働いておりました。その姿は、病気をしていたことなど忘れかけるくらいです。
実際に、見た目はまったく変わらないので、日常生活で困るようなことはほとんどありませんでした。温泉などの、外でお風呂に入る時には多少気を遣いますが、もともとお風呂好きな母でしたので、外のお風呂に行く回数が減るようなこともありませんでした。
また、以前より運動をするようになり、よりアクティブになったように感じます。美味しい物をたくさん食べることは変わらないため、体重を減らすというよりは現状維持に抑えるという目標のようでしたが、家族としては元気に楽しそうな母を見ると安心できました。
乳がん患者だから「何か制約がある」とか「できないことがある」とか、そういうことはないと思います。
もし、家族に迷惑がかかると感じている方がいらっしゃったら、少しでも笑顔を見せてあげてください。自分がしたいことを楽しんでいる姿を見せてあげてください。
それだけでもきっと、自分と周りの方の気持ちを軽くできる気がします。
40代で病気をした母も70代です。孫の世話もしてくれ、ジムにも通い、お友達と遊びに行き、旅行もする、以前と変わらないアクティブさだと思います。病気をしてもしなくても年の重ね方に変わりはないと思うので、良い未来を想像してほしいと思います。
