乳がん13年生!45歳でステージ2Aの乳がんが発覚した、現在58歳の女性の体験談です。
基本情報
| ステージ | ⅡA |
|---|---|
| 告知時の年齢 | 45歳 |
| 現在の年齢 | 58歳 |
| サブタイプ | ルミナールA |
| Ki-67 | 15 |
| 核グレード | 2 |
| 組織学的グレード | 2 |
| 乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
| 遺伝性の有無 | なし |
| 腫瘍径 | ー |
| 静脈侵襲 | なし |
| リンパ管侵襲 | なし |
| リンパ節転移 | あり |
| 手術の内容 | 部分切除 |
| 乳房再建 | しなかった |
| 行った治療 | ホルモン療法 放射線治療 |
| 関連ページ | ・40代の体験談 ・ルミナールAの体験談 |
食事について実践していること
体質改善のためにやっていることを箇条書きでまとめます。
- 以前から野菜は好きでしたが、告知を受けてからは特に緑黄色野菜・キノコ類・海藻類の摂取を意識的に増やしました。毎食、野菜の小鉢を最低二品は用意するように心がけています。
- 肉の量は極端には減らしていませんが、赤身肉よりも鶏むね肉や魚を食べる頻度を増やしました
- 納豆や豆腐を積極的に取り入れています
- 加工食品や添加物はできるだけ避け、自炊中心の生活に切り替えました
- 毎朝温かい味噌汁を飲むのを日課にしています
- 白砂糖はなるべく使わず、てんさい糖やメープルシロップを使うようにしています
- 水はアルカリ性のミネラルウォーターを意識的に多く飲むようにしています
※参考:がんに良い食べ物・寛解した人たちが取り組んでいる食事法
運動について実践していること
運動量を以前より確実に増やしました。無理なく継続できることを目標に、毎日30分のウォーキングを欠かさず行っています。ただ歩くだけでなく、少し早足で歩く時間を設け、心拍数を上げることを意識しています。
術後の腕のリンパ浮腫予防も兼ねて、週に3回はヨガやストレッチを取り入れています。特に、肩甲骨周りや脇の下を意識的に伸ばす運動は、リラックス効果もあり気に入っています。
また、休日は登山やハイキングに出かけるようになり、自然の中で体を動かすことを楽しんでいます。運動をすることで、体重管理がしやすくなっただけでなく、精神的な安定にも繋がっていると感じています。
※参考:がんに良い運動・寛解した人たちが取り入れている生活習慣
食事・運動以外で実践していること
睡眠の質を最優先に考えています。夜12時には布団に入り、最低7時間半から8時間の睡眠をとることを徹底しています。寝る1時間前からはスマートフォンを見ない、カフェインを摂らないなど、入眠儀式を作り、質の高い睡眠を心がけています。
また、ストレス管理を最も重要視しています。趣味の読書やガーデニングに没頭する時間を毎日確保し、「何も考えない時間」を持つようにしています。月に一度は、温泉やマッサージに行くなど、自分を労わる時間を設けることも意識しています。
前向きな気持ちを保つために、ネガティブな情報からは距離を置くように心がけ、感謝の気持ちを書き出す「感謝日記」を習慣にしています。
笑うことは免疫力を上げると信じ、意識して友人と会ったり、コメディ映画を見たりするようにしています。
※参考:がんに良い考え方・寛解した人たちが取り組んでいるメンタルケア
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
告知を受けたばかりの時、目の前が真っ暗になった気持ち、不安で眠れない夜を過ごす気持ち、全て痛いほどよく分かります。
でも、大丈夫です。10年以上前に同じ経験をした私が、こうして元気に生活していることが、まずあなたにとっての希望の光になれば嬉しいです。
乳がんは確かに大変な病気ですが、今は治る病気です。そして、乳がんは自分に人生を根本から見直すチャンスを与えてくれます。治療期間は辛いかもしれませんが、「人生の夏休み」だと割り切って、自分の体を最優先で労わってあげてください。
治療を乗り越えるために大切なのは「完璧を目指さないこと」です。副作用で食欲がない日は食べられるものだけで良い。体がだるい日は無理に運動しなくて良い。治療のスケジュールだけでなく、自分の心と体の声を最も大切にしてください。
そして、不安や辛さは経験者に話しましょう。SNSでも、病院の患者会でも、家族でも、信頼できる人を見つけて、自分の気持ちを吐き出してください。私は、同じ病気の仲間との交流を通じて、どれだけ勇気づけられたか分かりません。
病気を経験した私たちは「生きる力」が人一倍強いと私は信じています。治療が終わった後の人生は、以前よりもっと輝いています。健康であることの有り難さ、日常の小さな幸せに気づけるようになります。
焦らず、一歩ずつ、ご自身のペースで治療に励んでください。あなたは決して一人ではありません。心から応援しています。
