乳がん24年生!50歳でステージ2Bの乳がんが発覚した、現在74歳の女性の体験談です。

基本情報

ステージ ⅡB
告知時の年齢 50歳
現在の年齢 74歳
サブタイプ ルミナールA
Ki-67 19以下
核グレード 1
組織学的グレード 1
乳がんの種類 浸潤性乳管がん
遺伝性の有無 なし
腫瘍径 5cm台
静脈侵襲 なし
リンパ管侵襲 なし
リンパ節転移 なし
手術の内容 全摘手術
乳房再建 しなかった
行った治療 ホルモン療法
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ルミナールAの体験談

食事について実践していること

毎日黒ごまきな粉を入れたヨーグルトを食べるようになりました。あとは肉より野菜メインの食事が増えましたし、ガンになるまではしょっちゅうだった外食を控え、自宅で油の少ないサッパリとしたメニューの食事を食べるようになりました。サッパリメニューに使う食材は、豆腐屋お魚、野菜だとモロヘイヤや山芋や小松菜等が多いです。調理法は揚げたり焼いたりすると油を使ってしまうので、煮たり蒸したりする調理法で料理をして食べています。

運動について実践していること

毎日、晴れた日は日中にウォーキングに出かけています。行先は家から歩いて30分くらいの場所にある広い公園なのですが、公園についてからも園内を30分くらい歩き、景色を眺めたりしてからまた歩いて帰宅するというスタイルをもう20年くらい続けています。もし天気が悪くて外へ散歩に行く事が難しい場合は、自宅内の階段で好きな音樂を流しながら踏み台昇降運動を30分以上続けています。室内でもかなり汗だくになるので、本人は気持ちが良いようです。

食事・運動以外で実践していること

毎日自分で「胸に異常はないか。しこりはないか」についてのセルフチェックをしていますし、体調記録用の手帳に毎日の体重や体調を細かく記録しているとのことです。あとは定期的な通院をし、定期的な検査も続けていて、本人いわく「何ともなければそれでよし。昔のように、どうせたいしたことはないだろうと我慢して病院に行かないという選択はもう絶対にしない」と言っています。少しでも体調に異変を感じたら病院に行くこと、それを自分だけでなく家族や友人にも勧めています。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

乳がんになったのは私の母なので、母からの言葉をこちらに書かせていただきます。

自分がガンであると判明した時は「まさか自分が」と驚き、そんな反応をしてしまった自分を情けなく思うのと同時に「ガンがいかに身近な病気であるか」を深く思い知りました。私がガンになったことで、それまで送っていた私の生活だけでなく、家族みんなの生活も変わることとなってしまったため、自分に対しての罪悪感も酷くなって、それも辛かった記憶があります。私はガンである事が判明した後一度手術をしたのですが、そのためにガン病棟に入院した際、「こんなにたくさんガン患者がいるんだ」という現実に驚き、ガンという病気の恐ろしさに人生で初めて「本気で怯えた」気がします。病棟内で聞こえる「亡くなった患者さん」の話や「もう治療を諦めて退院して自宅に戻られた患者さん」の話が耳に入る度に「いつか私もそうなるのかもしれない。次は私の番かもしれない」と怖かったです。でもその度に、自分の入院ベッド脇にある棚の上に置いた家族の者を手にとり「私はまだ死ねない」と気持ちを奮い立たせてガンと闘うことを諦めずに続けた結果、あれから約20年経った今も私は生きていますし、孫の成長を見守りながら「おばあちゃん」生活を楽しんでいます。