乳がん13年生!42歳でステージ2Aの乳がんが発覚した、現在55歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。
基本情報
| ステージ | ⅡA |
|---|---|
| 告知時の年齢 | 42歳 |
| 現在の年齢 | 55歳 |
| サブタイプ | ルミナールB |
| Ki-67 | 20以上 |
| 核グレード | 2 |
| 組織学的グレード | 2 |
| 乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
| 遺伝性の有無 | なし |
| 腫瘍径 | 2cm台 |
| 静脈侵襲 | なし |
| リンパ管侵襲 | あり |
| リンパ節転移 | なし |
| 手術の内容 | 部分切除 |
| 乳房再建 | しなかった |
| 行った治療 | ホルモン療法 化学療法(抗がん剤) 放射線治療 |
| 関連ページ | ・40代の体験談 ・ルミナールBの体験談 |
食事について実践していること
姉は乳がんの治療を終えてから、食事に対する意識がすごく変わりました。それまでは仕事や家事に追われて、食事は手軽さを優先してましたが、今では、体を労わる時間として大切にしてる感じです。
特に野菜をしっかり摂る事と、腸内環境を整える事です。
毎日季節の野菜を使った煮物や味噌汁を欠かさずに、納豆やヨーグルトなどの発酵食品も取り入れているようです。白米よりも雑穀米を選んで、食物繊維を意識した献立にしています。
ずっと好きだった甘い物は控えめにして、砂糖の代わりにてんさい糖やはちみつを使うようになりました。外食は月に数回に留めて、出来るだけ自炊を心掛けています。
※参考:がんに良い食べ物・寛解した人たちが取り組んでいる食事法
運動について実践していること
治療後の体力低下を感じた姉は、毎日のウォーキングを習慣にしてます。朝と夕方にそれぞれ30分位歩く事で、気分転換にもなって、ストレス解消にも繋がってるようです。
週末は自宅でストレッチを行っていて、体の柔軟性を保つようにしてます。特別なジム通いはしていませんが、階段を使う、こまめに動くなど、日常の中で出来る範囲で体を動かす事を意識しているようです。
※参考:がんに良い運動・寛解した人たちが取り入れている生活習慣
食事・運動以外で実践していること
姉が乳がんの治療を終えてから、最も大切にしているのは、心の安定と生活のリズムです。
告知を受けた当初はショックで、夜眠れなくて涙を流す日もありましたが、今では睡眠時間は最低でも7時間を確保するようにして、スマホやテレビは夜遅くまで見ないようにしてるようです。
月に1回は自然の多い場所へ出掛けて森林浴を楽しんで、木々の香りや鳥の声に癒されています。趣味の手芸や読書も心の支えになってるみたいで、刺しゅうや編み物は集中出来る時間が心を落ち着けてくれるそうです。
家族や友人との会話を大切にしていて、ストレスを溜め込まないようにしてます。
「自分の時間を大切にする事が、健康を保つ秘訣」と姉はいつも話していて、今では毎日を穏やかに過ごしてます。
※参考:がんに良い考え方・寛解した人たちが取り組んでいるメンタルケア
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
姉が乳がんと診断されたのは42歳の時でした。家族としても大きな衝撃を受けましたが、本人はもっと不安だったと思います。
告知を受けた日は、何も手につかなくて、ただ涙が止まらなかったそうです。なぜ自分?という思いと、これからどうなるの…という恐怖でいっぱいだったと話してました。
でも、治療が始まってからは、少しずつ前を向くようになりました。
医師や看護師の丁寧な説明や、同じ病気を経験した人の言葉、あと家族の支えが、姉の心を少しずつほぐしてくれました。抗がん剤の副作用や放射線治療の辛さもありましたが、今出来る事を一つずつやるという気持ちで乗り越えてきました。
治療が終わってからも、再発への不安はゼロではありませんが、10年以上経った今、姉は元気に過ごしています。毎朝のウォーキングや、バランスの取れた食事、趣味の時間、そして一番、自分らしく生きる事を大切にしています。
「乳がんは『終わり』ではなくて、新しい生き方の『始まり』」と姉は言ってます。焦らずに、自分のペースで、無理せずに。これが一番みたいです。
辛い時は誰かに頼って下さい。泣いてもいいし、弱音を吐いてもいい。でも絶対に自分を責めないでください。あなたの中には、乗り越える力があります。
姉のように、元気に過ごしている人がたくさんいます。あなたもきっと大丈夫です。笑顔で過ごせる日々が待っています。どうかその日を信じて、一歩ずつ進んで下さい。心から応援しています。
