乳がん13年生!60歳でステージ2Bの乳がんが発覚した、現在73歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。

基本情報

ステージ ⅡB
告知時の年齢 60歳
現在の年齢 73歳
サブタイプ トリプルネガティブ
Ki-67 30
核グレード 3
組織学的グレード
乳がんの種類 浸潤性乳管がん
遺伝性の有無 なし
腫瘍径 3cm台
静脈侵襲
リンパ管侵襲
リンパ節転移 あり
手術の内容 全摘手術(腋窩リンパ節郭清あり)
乳房再建 しなかった
行った治療 化学療法(抗がん剤)
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トリプルネガティブの体験談

食事について実践していること

母は肥満傾向にあったことから、近所に住んでいる私が食事のサポートをしています。

仕事を辞めてから自分で食事を作ることが減り、菓子パンやインスタントの食事に頼っていたので、身長155センチで体重は70キロありました。

病気をしてから健康への意識が高まったので、私も時々作り置きを持っていたり、私たちの家族と食べるようにしています。

母に食べてもらっているのは、和食中心でお米は五穀米です。タンパク質も積極的に取ってほしいので、豆製品・鶏肉・魚など、バランスも重視しています。

参考情報 情報元
欧米型食事パターンと乳がん 国立がん研究センター
たんぱく質をとろう 小野薬品工業
魚と乳がん 国立がん研究センター

運動について実践していること

母は太っていたので動くことが苦手でした。それでも手術後に歩行訓練があり、看護師さんに「動いて!」と言われたようで、そこから毎日の散歩を日課とするようになりました。

今はシルバーセンターで開催されているフラダンスに参加し、お友達もできたようで楽しく通っています。

毎日必ず外に1回は出ることを母と約束し、私も雨の日は母を誘ってショッピングモールに行って、ショッピングがてら一緒に歩くようにしていますが、以前に比べてすぐ「疲れた」と言わなくなりましたし、体力がついてきていると思います。

食事・運動以外で実践していること

娘として、母の話をよく聞くようにしています。乳がんの闘病中はストレスを感じることも多かったようで、うつっぽくなったり、前向きな時もあったりと、毎日がジェットコースターのような気分の上下がありました。

私自身も未熟でどんな声がけをしてよいかわからず、愚痴られたときには「諦めないで、頑張ろうよ」など、治らなきゃいけないというプレッシャーを与えてしまっていたようで、今では反省しています。

その後、母はパニック障害を発症したりもしたので、ただ一緒にいてあげる、背中をさすってあげるなど、母が辛い時には受け止められるようになりました。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

乳がんの告知を医師から受けたときには、あまりのショックで母の前で泣いてしまいました。母のほうが「仕方ない」という感じで落ち着いていたのを覚えています。

本人も私も辛かった闘病生活でしたが、「いつでも一緒にいるから」という言葉が一番嬉しかったと母は言っていました。

私は乳がんの知識もなかったのでついつい母の病状をネットで調べるたびに落ち込み、私自身も頑張れるかわからない状況でした。

でも、一緒にいて韓流ドラマを観たり、綾小路きみまろのライブを見て爆笑すると、母も私もその辛さをその時は忘れることができました

一人だと悶々と考えてしまうのですが、二人でいてくだらないことを喋ったりしていると、次第に心も落ち着いてくるものです

日常の話や好きなものについて話すことで気持ちも前向きになっていくと思うので、病気の話は相手が話したいときだけにして、自分からは楽しくなるような話をふってあげるとよいと思いました。