乳がん10年生!50歳でステージ2Bの乳がんが発覚した、現在60歳の女性の体験談です。

基本情報

ステージ ⅡB
告知時の年齢 50歳
現在の年齢 60歳
サブタイプ トリプルポジティブ
Ki-67 25
核グレード 2
組織学的グレード
乳がんの種類
遺伝性の有無
腫瘍径 2~5cm
静脈侵襲
リンパ管侵襲
リンパ節転移 あり(腋窩)
手術の内容 全摘手術(腋窩リンパ節郭清あり)
乳房再建 した(自家組織・太もも)
行った治療 ホルモン療法
抗HER2療法
化学療法(抗がん剤)
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トリプルポジティブの体験談

食事について実践していること

野菜や果物を積極的に取り入れるように心がけていて、特に抗酸化作用のある食材を意識しています。

例えば、ブロッコリー・トマト・ベリー類などを毎日の食事に欠かさず取り入れることで、体内の酸化ストレスを減らすことを目指しています。

また、魚の中でもオメガ3脂肪酸が豊富なサバや、アボカドなども積極的に食べるようにしています。これらも炎症を抑える効果が期待できると聞いたので、定期的にメニューに取り入れています。

糖質には特に注意していて、白米の量を控え、代わりに玄米やキヌアなどの栄養価の高い穀物を選ぶようにしています。甘いお菓子も控えめにし、代わりにドライフルーツやナッツで満足感を得るようにしています。

最近は、塩分も控えめな食事を意識しており、減塩調味料を使って料理の味付けをしています。アルコールも極力控え、お茶やハーブティーでリラックスするようにしています。

バランスの良い食事は、体調だけでなく、精神的にも安定をもたらしてくれると感じています。健康的な食生活を続けることで、乳がんの再発予防はもちろん、日々の生活の質を高めることができると信じています。

参考情報 情報元
野菜と果物をとる 国立がん研究センター
オメガ3脂肪酸と乳がん 国立がん研究センター
ナッツと乳がん 東京医科大学乳腺科 日馬弘貴医師

運動について実践していること

有酸素運動は体内の炎症を抑え、免疫力を高める効果が期待できると聞き、ウォーキング・軽快な音楽に合わせてのダンス・水泳などを週に数回、継続的に行っています。また、心地よい汗をかくことで、気分も爽快になります。

有酸素運動以外ですと、筋力トレーニングも続けています。軽量のダンベル運動や、自宅でできる簡単な筋トレメニューを実践し、筋肉量を維持するように心がけています。

筋肉は体を動かすだけでなく、骨を支える役割も果たします。筋力アップは骨密度の向上にも繋がり、骨転移のリスク軽減が期待できると聞き、継続して取り組んでいます。

そして、毎日欠かさず行っているのが、ストレッチです。朝起きた後と夜寝る前のストレッチは、体の柔軟性を保ち、筋肉の緊張を和らげてくれます。

特に、乳がんの手術や治療を経験した体は可動域が狭まりやすいので、ストレッチでしなやかな体を保つことを意識しています。また、ストレッチにはリラックス効果もあり、心身の健康に寄与してくれます。

あれこれ実践してみた結果、運動は自分の体調や体力に合わせて無理なく続けることが大切だと実感しています。

過度な運動は免疫力の低下を招くこともあるので、自分のペースを守りながら、楽しみを見つけることが継続のコツだと看護師さんに言われています。

運動習慣は、再発予防だけでなく、日々の生活に活力と充実感を与えてくれる大切なルーティンとなっています。

食事・運動以外で実践していること

定期的な検診は欠かせません。再発や転移の早期発見のために、マンモグラフィーや超音波検査など、病院で勧められた検診は必ず受けるようにしています。早期発見が治癒につながるという医師の言葉を胸に、検診を習慣化しています。

ストレス管理も大切なポイントです。私はストレスを感じやすいタイプなので、ヨガや深呼吸などのリラックス法を習い、実践しています。特に朝晩の瞑想は、心と体を整える大切な時間になっています。

休日になると、自然の中で過ごしたり、趣味の時間を楽しんだりして、ストレス解消&リフレッシュをしています。

また、適度な日光浴も心がけています。ビタミンDは乳がんの予防に効果的だと聞き、天気の良い日は散歩がてら外に出るようにしています。日光を浴びながら近所を歩くのは気分転換にもなり、一石二鳥です。

そして、自分の体をよく観察することも習慣にしています。乳房の触診や体調の変化に気を配り、少しでも異変を感じたら、すぐに病院に行くようにしています。

再発予防は自分との対話でもあると感じ、セルフチェックを欠かしません。

乳がんの再発予防は、日々の小さな積み重ねが大きな力になると信じています。検診・ストレス管理・セルフケアなど、自分なりの予防法を実践し、前向きに生きることが大切だと実感しています。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

乳がんと告知された時、不安や恐怖で眠れない夜を過ごしたことが昨日のことのように思い出されます。がんと聞いて大変なショックを受けましたが、勇気を出して一歩踏み出したことで、多くの学びと希望を得られました。

まずは、治療に専念することが大切です。医師や看護師をはじめ、様々な医療専門家があなたをサポートしてくれます。彼らの知識と経験を信頼し、治療に集中してください。

治療は、あなたの体と心を癒し、守るためのプロセスです。副作用や体調の変化に戸惑うこともあるでしょう。しかし、その一つ一つは、がん細胞と戦う証でもあります。辛い時は無理せず、休み、自分の体を労わりましょう。

また、同じ経験をした仲間との出会いは大きな力になります。患者会やサポートグループに参加して、喜びや悩みを分かち合い、励まし合うことで、勇気が湧いてくるでしょう。

孤独な闘いではなく、共に手を取り合うことで、前向きな気持ちになれるのです。

乳がんは、あなたの人生の物語に訪れた一章です。この経験を通して、あなたは強く、美しく、輝きを増していくでしょう。

再発予防は、健康的な生活への第一歩です。食事・運動・メンタルケア・社会とのつながりなど、様々な面から自分を大切にすることで、再発の不安を希望に変えていきましょう。

私も不安な日々を乗り越え、今、こうして笑顔でいられるのは、支えてくれる人たちと、自分の体を信じたからだと実感しています。

どうか、あなたも希望の光を見つけ、一歩ずつ進んでいきましょう。あなたの健やかな未来を、心から応援しています。