乳がん11年生!56歳でステージ2Aの乳がんが発覚した、現在67歳の女性の体験談です。

基本情報

ステージ ⅡA
告知時の年齢 56歳
現在の年齢 67歳
サブタイプ トリプルポジティブ
Ki-67 20
核グレード 2
組織学的グレード
乳がんの種類 浸潤性小葉がん
遺伝性の有無
腫瘍径 2cm台
静脈侵襲
リンパ管侵襲
リンパ節転移 なし
手術の内容 全摘手術
乳房再建 しなかった
行った治療 ホルモン療法
抗HER2療法
化学療法(抗がん剤)
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トリプルポジティブの体験談

食事について実践していること

抗がん剤治療中に「お酒・刺激物・脂っこいもの」の3点をやめたのですが、抗がん剤が終わってからも現在に至るまでそのまま続いています。

こちらの3点以外は特に気にしていることはありません。もともとお酒も辛い物も揚げ物も「大好き!」というほどでもなかったため、そんなに苦になることもなく続けられています。

あとは朝を抜いたり昼を抜いたりせずに、1日3食しっかりと食べるようにしています。

参考情報 情報元
飲酒と乳がん 国立がん研究センター
低脂肪の食事で乳がんリスクが低下 日本医療・健康情報研究所
朝食抜きのリスク 神奈川県政策局

運動について実践していること

手術後の間しばらくは、運動に関しても積極的にする気になれずに、ほとんど運動をしていませんでした。

ただ、年齢が60を超えたあたりから体力が目立って落ちてきたので、歩くことを心がけるようになりました。ジムに通うことも検討しましたが、とりあえず一日、決めた歩数をかかさずに歩くようにしています。

手術後10年以上たっているのですが、今では高齢者でもあるので、ともかく体を動かさないと体力は落ちるばかりという思いで歩いています。

食事・運動以外で実践していること

家族に支えながらの闘病でしたが、同時期に親の介護も始まり、今思うと非常に厳しい時期ではありました。

交友関係も制限するようになり、知人友人とのコンタクトを封印していました。その時の状況を説明するのが大変だったからです。そのため、メンタルが大変きつかったことを覚えています。

手術と抗がん剤が終わり、メインの治療が一区切りついたタイミングで、積極的に知人友人とコミュニケーションを取るようになりましたが、やはりこれが大正解でした。他愛のないおしゃべりをするだけでもとても気が楽になりました

メンタルがやられてしまうと、鬱っぽくなってしまったりするので、今は無理をしても連絡を取るようにしています。

あと、乳がんになる前は喫煙の習慣があったのですが、発覚してからはスパっとやめました

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

手術や抗がん剤が終わってから、再発に怯えながらも11年が経過しました。最初は「自分だけがどうして…」という気持ちになりましたし、誰とも会いたくないとという気持ちにもなりました。

ただ、冷静になってみると、同じ病気で悩んでいる人がたくさんいることがわかりました。さらに、自分よりももっと厳しい状況の人も明るく振舞われていることにも、通院中に気が付きました。

本当は治療後も仕事を投げ出して家に引きこもっていたかったのですが、あえて仕事を極力休まないようにスケジュールを組んで、生活の中のペースメーカーとしました。

仕事に集中している間は乳がんのことも忘れられるので、どこか仕事に逃げていたところがありました。

周りの親しい人たちにだけは、こちらから乳がんの手術を受けたことを話しました。1人で抱えていた方がいいのかとも思ったりしましたが、違いました。話すことで気が楽になりましたし、1人の世界にこもらずに済みました。

あと、乳がんのにならず、いろんながんを公表している有名人がたくさんいます。そういった人たちがテレビの中でも外でも活躍している様子を見ることで元気ももらえました。

乳がんが発覚したばかりの頃や、治療の最中、そして治療後もふとした瞬間に落ち込んだり気分が沈んだりすることはあると思います。

でも、乳がんを克服して元気に暮らしている人がたくさんいることを思い出してみてください。私も同じ乳がん経験者として、あなたの頑張りを応援し続けます!