乳がん11年生!54歳でステージ3Cの乳がんが発覚した、現在65歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。

基本情報

ステージ ⅢC
告知時の年齢 54歳
現在の年齢 65歳
サブタイプ ルミナールA
Ki-67 19以下
核グレード
組織学的グレード
乳がんの種類 浸潤性小葉がん
遺伝性の有無
腫瘍径 3cm台
静脈侵襲
リンパ管侵襲 あり
リンパ節転移 あり(腋窩・内胸)
手術の内容 全摘手術(腋窩リンパ節郭清あり)
乳房再建 しなかった
行った治療 ホルモン療法
化学療法(抗がん剤)
放射線治療
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ルミナールAの体験談

食事について実践していること

母は乳がんになってから様々なサプリメントを試してきました。そんななかで一番合っていたのがブロッコリーの成分が凝縮されたものです。

がん自体に効果があったわけではないのですが、過酷な治療中の体調を安定させてくれて、治療終了後も飲み続けたところ、以前よりも風邪を引きにくくなりました。

あと、抗がん剤治療の影響で味覚障害が出てしまい、化学調味料が食べられなくなったことで極力無添加なものを選ぶようになりました。

治療終了後は徐々に味覚障害も収まったのですが、今でも原材料は確認するようにしています。

参考情報 情報元
野菜・果物と乳がん 国立がん研究センター

運動について実践していること

治療中に体力の少なさを実感したようで、治療終了後からヨガを始めました。ヨガは今も続いていて、毎朝20分程度、オンラインで受講しています。

また、サボりがちだったジム通いを再開し、土日と平日の夜を中心に通っているほか、ヘルスケアアプリを活用して、1日6000歩は歩くように計測をしています。

食事・運動以外で実践していること

ストレスを溜めたくないとのことで、家族となんでも話すようになりました

がんになる前は色々と我慢していたようですが、気になることなどを積極的に話すようになったので、家族関係も前より良くなりました。たまには喧嘩もしますが、それも良いコミュニケーションだと思っています。

また、なんでも話すようになってから顔色が良くなったと思います。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

母から話を聞いた時は涙が止まりませんでした。このままお別れになるのかと本気で思い、普段あまり話さない兄とも膝を突き合わせて真剣に話をしたほどです。

今となれば必要のない相談でしたが、あの時話したおかげで、なんだかギスギスしていた兄弟の距離が少し近くなったと思います。

もちろん、がんは大変な病気ですし、苦しくて辛くて不安な気持ちが溢れるのは当然です。

しかし、乳がんを乗り越えた母は10年経った今でもゲラゲラ楽しそうに笑っていますし、病気を機に家族全員がちゃんとお互いの顔を見て話すようになりました

なので、辛い治療を乗り越えた母は「がんのおかげで家族らしくなったから感謝したほういいのかもしれない」と笑って話しています。

がんに望んでなろうという人はいないと思います。しかし一方で、私たちのように家族のがんをきっかけに色んなことが好転した人がいることも覚えておいてほしいです。

「ピンチは最大のチャンス」という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。

下を向いて落ち込んでいるばかりだと、良くなるものも良くならないと思うので、一度騙されたと思って顔を上げてみてください。そこに人生最大のチャンスが転がっているはずです。

頑張ってください!心から応援しています!