乳がん13年生!68歳でステージ3Aの乳がんが発覚した、現在81歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。

基本情報

ステージ ⅢA
告知時の年齢 68歳
現在の年齢 81歳
サブタイプ ルミナールA
Ki-67 19以下
核グレード
組織学的グレード
乳がんの種類 浸潤性乳管がん
遺伝性の有無
腫瘍径 6cm台
静脈侵襲
リンパ管侵襲
リンパ節転移 なし
手術の内容 全摘手術
乳房再建 しなかった
行った治療 ホルモン療法
放射線治療
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ルミナールAの体験談

食事について実践していること

80を超えた高齢の母に聞いたところ、次の4つを意識しているとのことでした。

  • 野菜を主にする
  • 暴飲暴食はしない
  • 朝昼晩3食必ずとる(間食しない)
  • 一食の量は少量にする(半人前程度)

また、普段から畑仕事をして身体を動かす事でお腹を減らせるので、食事と共に畑仕事も大事だと言っていました。

参考情報 情報元
野菜と果物をとる 国立がん研究センター
朝食抜きのリスク 神奈川県政策局

運動について実践していること

我が家はもともと鉄工所をしながらの兼業農家で、母も田植えや畑仕事をしながら生きて来たので、今も農作業が運動になっています

近年の都市化で田植えはできなくなりましたが、畑はまだあり、その畑で大根や芋などの野菜作りをすることが母の生きがいです。

毎日の畑仕事が母の運動であり、そして健康維持のバロメータになっています。

毎日少しずつ畑仕事をして、体調や気分が悪い時は無理せず休むことが大事だと言っています。家族としても、いつまでも母は健康でいてほしいと願っています。

食事・運動以外で実践していること

地元老人会への参加や、カーブスというフィットネスクラブに通うことなど、地元社会のコミュニティに積極的に参加して、色々な人達と出会って話をすることで気分が良くなるそうです。

子供の私自身も会社員ですが、狭い社会に閉じこもりがちなので参考になりました。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

私の母は68歳の時に乳がんが判明し、乳房の全摘出手術を行いました。現在81歳ですが、特に変わりなく、元気に好きな畑仕事などをして過ごしています

そうは言っても高齢なので成人病の心配もあり、毎年の健康診断と定期的な通院はしていて、毎日ホルモン剤や血圧の薬を欠かさず飲んでいます。

乳がんになると、女性の象徴でもある胸を失ってショックを受けることもあると思います。母が言うには「自分の場合はもう子育ても終わり、あとは自由にのんびり暮らすだけだったので、リスクを考えて全摘を選んだ」とのことでした。

「まだこれから子育てがある場合や、結婚前である場合だったら、悩んでいたかもしれない」とも言っていました。

いずれにせよ、主治医や家族とよく話し合い、全摘手術と部分切除のメリットデメリットを理解して、最終的には本人が納得した上で施術をすれば良いのではないかとのことでした。

この辺に関しては、やはりその当事者でないと何とも言えない難しい判断になると思われますが、母が手術をした当時よりも再建の技術も発展していると思います。

若ければ若いほど、胸を失うショックは大きいと思いますが、乳腺外科と形成外科の両方の先生とじっくり相談して、できるだけ後悔のない選択ができるように願っています