乳がん16年生!34歳でステージ3Aの乳がんが発覚した、現在50歳の女性の体験談です。
基本情報
| ステージ | ⅢA |
|---|---|
| 告知時の年齢 | 34歳 |
| 現在の年齢 | 50歳 |
| サブタイプ | ルミナールB |
| Ki-67 | 20以上 |
| 核グレード | 2 |
| 組織学的グレード | 1 |
| 乳がんの種類 | アポクリンがん |
| 遺伝性の有無 | なし |
| 腫瘍径 | 5cm台 |
| 静脈侵襲 | ー |
| リンパ管侵襲 | ー |
| リンパ節転移 | あり(内胸) |
| 手術の内容 | 全摘手術(腋窩リンパ節郭清なし) |
| 乳房再建 | した(自家組織・お腹) |
| 行った治療 | ホルモン療法 化学療法(抗がん剤) 放射線治療 |
| 関連ページ | ・30代の体験談 ・AYA世代の体験談 ・若年性乳がんの体験談 ・ルミナールBの体験談 |
食事について実践していること
特に意識しているのは「無理をしないこと」です。健康のために…と極端な制限をすると、かえってストレスになってしまいます。甘いものを食べたい日には少しだけ楽しみ、翌日で調整するようにしています。
また、良い油を摂るためにオリーブオイルやナッツを取り入れ、発酵食品も毎日欠かさず食べています。
できるだけ加工食品を減らし、旬の野菜や魚を中心に、彩り豊かな食卓を心がけています。お肉も控えすぎず、バランスよく取り入れています。お酒は嗜む程度にし、毎日決まった時間に食べることも大切にしています。
※参考:がんに良い食べ物・寛解した人たちが取り組んでいる食事法
運動について実践していること
運動については、「続けられることを無理なく」が一番のモットーです。乳がんの治療を経てから、激しい運動よりも、毎日少しでも体を動かすことを大切にしています。
朝は軽くストレッチをして体を目覚めさせ、週に数回は近所を30分ほどウォーキングします。天気が悪い日は、室内でヨガや軽い筋トレを行い、血流を良くして代謝を保つようにしています。
体力の衰えを感じるときもありますが、「昨日より少しでも動けたら十分」と思うことで、心の負担も減りました。
※参考:がんに良い運動・寛解した人たちが取り入れている生活習慣
食事・運動以外で実践していること
心の状態を整えることです。ストレスは体に大きく影響するので、無理を感じたときはしっかり休むようにしています。
好きな音楽を聴いたり、花を飾ったり、小さな楽しみを日常に取り入れることで気持ちが軽くなります。
また、睡眠を大切にし、夜はスマホを早めに手放して、ゆっくりお風呂に浸かるようにしています。
人と比べず、自分のペースを守ることも心がけています。病気をきっかけに「頑張るより穏やかに生きること」を心がけています。
※参考:がんに良い考え方・寛解した人たちが取り組んでいるメンタルケア
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
今はとても不安で、心が押しつぶされそうな気持ちかもしれません。もし今、孤独や不安に押しつぶされそうになっても、どうか思い出してください。あなたは一人ではありません。一人で抱え込まないでください。
乳がんと告げられた瞬間は、誰もが同じように戸惑い、恐れを感じます。けれど、治療法は日々進歩していますし、同じ経験を経て元気に暮らしている人はたくさんいます。
泣いてもいいし、弱音を吐いても大丈夫です。焦らず、自分を責めず、信頼できる人に支えてもらいながら歩いていけば大丈夫です。
病気を受け入れるには時間がかかりますし、「どうして自分が」と思う日もあるでしょう。でも、どんな感情も自然な反応です。無理に前向きにならなくていいんです。泣いて、休んで、また少し笑える日が来れば、それで十分です。
治療中は体も心も揺れ動きますが、自分の中にある「生きたい」という力は決して消えません。体をいたわりながら、自分を大切にしてあげてください。
未来は今の延長線にあります。今日を生き抜くことが、明日につながる一歩です。必ず笑顔で過ごせる日がまた来ます。
女性の9人に1人が乳がん経験者です。同じ経験をした人たちが全国にたくさんいて、みんな最初は同じように怖かったのです。
けれど、私のように10年以上経っても元気いっぱいで暮らしている人もたくさんいます。みんな少しずつ前を向き、支え合いながら生きてきた結果です。
今はきっと肉体的にも精神的にも大変だと思います。でも諦めずに頑張ってください。同じ仲間として心から応援しています。一緒に明るい未来を生きましょう!
