乳がん18年生!57歳でステージ3Cの乳がんが発覚した、現在75歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。
基本情報
ステージ | ⅢC |
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告知時の年齢 | 57歳 |
現在の年齢 | 75歳 |
サブタイプ | ルミナールB |
Ki-67 | 20以上 |
核グレード | ー |
組織学的グレード | ー |
乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
遺伝性の有無 | ー |
腫瘍径 | 5cm台 |
静脈侵襲 | ー |
リンパ管侵襲 | あり |
リンパ節転移 | あり |
手術の内容 | 全摘手術(腋窩リンパ節郭清あり) |
乳房再建 | しなかった |
行った治療 | ホルモン療法 化学療法(抗がん剤) 放射線治療 |
関連ページ | ・50代の体験談 ・ルミナールBの体験談 |
食事について実践していること
もともと好き嫌いはありませんでしたが、和洋問わず何でも食べているようです。再発予防といった観点というよりは、ほどほどに家計を気にしながら、好きなタイミングで食べたいようにしているとのことです。
夫婦ふたり暮らしだと野菜不足になりがちなので、味噌汁に野菜やきのこ類をたっぷり入れていると聞きました。
療養中はフコイダンという藻由来の液体を健康のために飲用していましたが、高価であるため、寛解後は取り寄せていないそうです。
参考情報 | 情報元 |
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味噌汁と乳がん | 国立がん研究センター |
きのこと乳がんリスク | 広島大学病院乳腺外科 舛本法生医師 |
フコイダンとは | ヤクルト中央研究所 |
運動について実践していること
治療が終わり、父がリタイヤしてからは夫婦で山登りに行ったり、近所を小一時間ほどゆっくりペースで散歩したりしていました。
特に、登山は空気がきれいで心も晴れるうえ、さほどお金もかからないということで、近場のお気に入りの山に何度も通って楽しんでいました。
70代頃を境にだんだんと脚がわるくなってきたようで登山には行かなくなってしまいましたが、天気のよい日はひと駅分歩いたりと、無理をしない範囲で運動習慣に気をつけているようです。
食事・運動以外で実践していること
おひとりさまでのランチやひとり旅に出かけて、家事などのストレスを発散していると聞きました。
もともと旅行好きということもあり、近隣のバスツアーや格安飛行機つきプランといった国内旅行パンフレットを眺めながら、「次はどこに行こうか」と考えて、あれこれと調べるのが生きがいのようです。
睡眠については、元からものすごく快眠できるタイプですが、朝ゆっくり起きることでさらに元気に活動できるようになったと喜んでいます。
父のための朝食づくりはやめて、各々簡単なものを食べるようにしているとのことです。
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
娘である私が20代半ばの頃に、母がステージⅢCの乳がん(リンパ転移あり)を告知され、家族中が青ざめました。
標準医療を選択し、全摘・抗がん剤・放射線・ホルモン療法と、医大の先生の言う通りに流れに沿って治療を受けた結果、見事なまでに寛解し、驚いています。
素人目線ですが、近くで見て感じたのは、薬との相性がよかったことと、本人が治療中に起こるマイナートラブルをあまり気にしていなかったことが大きかったのではと思っています。
抗がん剤の投与中もよく食べよく寝ていて、被るだけでつやつやのボブになれるウィッグが大層お気にいりでした。
脇から乳房にかけての広範囲にわたる摘出手術で上半身の皮膚が足りなくなり、脚の皮膚を切ってもってきたりと全身つぎはぎでしたが「そんなことより命が先決」と、ステージが進んでいたからこその開き直りがあったかもしれません。
年齢的なものもあると思いますが、寛解後も乳房再建はせず、そのままにしています。ちなみに再建担当の先生には「年寄り風味に再建できるから左右差は心配しなくてよい」旨のことを言われたそうで、「失礼しちゃうわ」と笑い話にしていました。
その後、一度も再発がないまま20年を迎えようとしています。今はがんになる前よりも元気そうです。