乳がん10年生!60歳でステージ3Cの乳がんが発覚した、現在70歳の女性の体験談です。ご家族からお話を伺いました。

基本情報

ステージ ⅢC
告知時の年齢 60歳
現在の年齢 70歳
サブタイプ ルミナールB
Ki-67 20以上
核グレード
組織学的グレード
乳がんの種類 浸潤性乳管がん
遺伝性の有無 なし
腫瘍径 3cm台
静脈侵襲 なし
リンパ管侵襲 あり
リンパ節転移 あり
手術の内容 全摘手術(腋窩リンパ節郭清あり)
乳房再建 しなかった
行った治療 ホルモン療法
化学療法(抗がん剤)
放射線治療
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ルミナールBの体験談

食事について実践していること

乳がんになったのが母親だったのですが、体重が平均よりもあったので、医者より落とすように言われました。

そのため、お菓子やアイスなどの脂質の多い甘い物を控えて和菓子に切り替えたり、食べる時間を気にするようになりました。

夕食では炭水化物の量を減らし、野菜やお肉を中心に食べるよう指導を受けました。

運動について実践していること

運動量も増やしました。

年齢が年齢でしたので、毎日何歩を目標!というよりは、買い物へ行くときは歩いていくことや、歩く時の姿勢を気にするように言われました。

ただ、やはりそれだけでは足らないので、できれば毎日外へ出るようにと言われ、運動を意識しています。

食事・運動以外で実践していること

再発防止を考え過ぎずに、好きなことを見つけて、毎日楽しく暮らしてもらっています。

あまりに健康!健康!健康!という頭になってしまうと逆に病気を呼んでしまいそうなので、適度に気をつけ、適度に緩く過ごしてもらい、できるだけ後悔しないように意識しています。

同じ乳がん経験者として伝えたいこと

私の母はステージが後半に近くて、見つかった時は私の方が泣いてしまいました。一方で、母の方は割とあっけらかんと「大丈夫だよー」という塩梅でした。

でも、逆にそれがよかったのかなと今は感じます。辛いのは本人ですし、ショックなのも本人。でも、治療する本人が悠長に構えていた方が、病気はどっかにいってしまう気がしました。

確かに治療中、特に抗がん剤の時は体が辛そうで、思ったより動けず、寝てばかりだったり、髪を気にしたりしていました。

ただ、今は文明が進んでいて、ご飯なんかもすべて宅配できる時代です。地毛は一時的に失いますが、可愛いウィッグもたくさん販売されています。

母と一緒に食事を選んだり、ウィッグで面白いものを選んで笑ったりと、できないことを悲しむのではなく、できなかったことを楽しむようになりました。

その気持ちが通じたのか、母は10年以上再発もせず、検査通院だけを続けています。

悲しいしショックだし、何と言ったらよいのかわかりませんが、上を向いて歩けるような明るい気持ちを持ち続ければ、病気の方がどっかいってしまうのでは?母をずっとそばで見てきて、そんな気がしています。