乳がん10年生!41歳でステージ4の乳がんが発覚した、現在51歳の女性の体験談です。
基本情報
ステージ | Ⅳ |
---|---|
告知時の年齢 | 41歳 |
現在の年齢 | 51歳 |
サブタイプ | ルミナールA |
Ki-67 | 11 |
核グレード | 2 |
組織学的グレード | 2 |
乳がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
遺伝性の有無 | なし |
腫瘍径 | 10cm超 |
静脈侵襲 | あり |
リンパ管侵襲 | あり |
リンパ節転移 | あり |
手術の内容 | 全摘手術 |
乳房再建 | しなかった |
行った治療 | ホルモン療法 化学療法(抗がん剤) 放射線治療 |
関連ページ | ・40代の体験談 ・ルミナールAの体験談 |
食事について実践していること
乳がんになってから「デザイナーフーズ・ピラミッド」というものを知り、そちらの重要度の高い食べものを積極的に摂取しています。
にんにく・キャベツ・しょうが・人参・パセリなどは特に意識しています。
例えば、人参はジューサーにかけてコールドプレスジュースにして毎朝コップ1杯飲んでいます(コップ1杯つくるのに結構な量の人参を使います)。
ただ、「今日は○○を食べてない」「○○を絶対に食べないと」「○○は糖質が多いからダメ」などと、ストレスになってしまうのはよくないと思うので、食べたいものは食べつつ、以前よりも意識を少しだけ高めているといった具合です。
参考情報 | 情報元 |
---|---|
がんを遠ざける食事 | 国立市健康福祉部 |
野菜と乳がん | 国立がん研究センター |
運動について実践していること
昔から運動はあまり好きではなく、乳がんになるまでは運動らしい運動はしていませんでした。しかし、告知を受けてからは意識を変え、ウォーキングやヨガなどの運動も始めました。
当時、上の子が中学生で、下の子は小学校高学年でしたので、その前と比べると時間に余裕ができたのも大きかったと思います。
また、家の近くにヨガ教室があったのもよかったです。
ダンベルなどを使った筋トレは続かなそうでしたが、ヨガはストレッチの要素が多いので続けやすかったです。今では始めた頃にはできなかったポーズも楽々できるようになりました。
食事・運動以外で実践していること
運動の項目と被ってしまいますが、ヨガが1番ためになっていると思います。ヨガには瞑想の時間があり、ヨガ教室ででも家ででも瞑想している間は特に自分を見つめなおす良い時間になっています。
あと、もともと自然豊かな場所が好きなので、月に1回は森林浴に出かけています。周りを緑に囲まれるなかで深呼吸をしてリフレッシュしています。
ちなみに、深呼吸は息を吐くときに「体の中の悪いものが全部出ていくイメージ」でやると良いと聞き、それも意識しています。
同じ乳がん経験者として伝えたいこと
最初に訪れた乳腺クリニックでは、マンモとエコーの結果を見て、ステージ2もしくは3と言われていましたが、紹介先の総合病院でCTを受けた結果、肝臓と骨に転移していることがわかり、そこでステージ4が確定しました。
乳腺クリニックでがんを告知されたときも「この世の終わり」というくらい落ち込みましたし、そこから少し立ち直ってきたところでステージ4が判明した時は「絶望の淵に叩き落された」というくらい落ち込みました。
でも声を大にして言わせてください。「ステージ4から10年たった今も元気です!!」
「ステージ4=末期がん」のイメージが強すぎて、もう長くは生きられないのではないか…と思いましたが、他のがんと比べると予後はかなり良いです。
ステージ1,2,3の乳がんと比べると生存率が低いデータは出ていましたが「私がこの数字を引き上げるんだ!」という強い気持ちを持って治療に取り組み、今もその時の気持ちを忘れずにいます。
今、ネットで調べると出てくる生存率の数字は、どれも10年以上前に告知を受けた人のデータです(10年生存率を計測するには10年以上の時が経っていないといけないため)。
この10年だけでも新しい薬や治療法が承認され、数字が大幅に改善されていることは間違いありませんし、またこれからも効果的な薬や治療法がどんどん出てくるでしょう。
ですから、乳がんの告知を受けても、検査結果でステージが思っていたより進んでいても、いつまでも落ち込んでいる必要はありません。いっぱい落ち込んで、いっぱい泣いたら、あとは前を向いて治療に取り組むだけです。
ステージ4から10年たった今、私は51歳です。60歳70歳は通過点、80歳90歳になって、いつかひ孫も見るんだ!と意気込んでます。
治療は大変なこともありますが、その先には明るい未来が開けています。一緒に元気で明るい未来を切り開きましょう。