メリット | デメリット |
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優れた走行性能 | コストが高い |
安定したグリップ | 燃費が悪化 |
悪天候に強い | メンテナンス費用の増加 |
牽引力の向上 | 重量増加 |
高速道路での安定性 | 操作が複雑になる場合がある |
急な坂道でも安心 | 部品が増えるため故障リスクが上がる |
スポーツ性能 | 不要な場面が多い |
負荷の分散 | 室内空間の減少 |
全地形対応力 | 価格帯の選択肢が狭まる |
安全性の向上 | タイヤの摩耗が均一になりにくい |
4WDのメリット
上の表に出てきた各メリットについてかんたんに解説します。
優れた走行性能
4WDは四輪すべてに駆動力を伝えるシステムで、2WD車では困難な悪路での走行を可能にします。砂利道や泥道、雪道など、タイヤのグリップが弱い路面でも駆動力を均等に分散することでスリップを防ぎ、安定した走行を実現します。特にオフロード車ではこの性能が重要視され、サファリや登山などの厳しい環境でも高い信頼性を発揮します。アウトドアやレジャーを楽しむ人には大きなメリットとなります。
安定したグリップ
4WDの特性により、滑りやすい路面でも四輪に駆動力を分配し、グリップ力を維持することができます。例えば、雪や雨の多い地域では、路面が濡れて滑りやすくなりますが、4WD車は駆動輪がタイヤ全体に分散されるため安定性が向上します。これにより、急なカーブや上り坂での安全性が大幅に改善され、安心感を与えます。
悪天候に強い
豪雨や豪雪などの悪天候下でも、4WDはその駆動力分散機能により、車が路面をしっかり捉えます。都市部では雪が降ると交通が麻痺することが多いですが、4WD車であれば多少の積雪でも動けることが多いです。また、アウトドア愛好者にとっては、天候に左右されずに目的地へアクセスできる利便性があります。
牽引力の向上
4WDは牽引力が高く、重い荷物やトレーラーを引く場面でその効果を発揮します。例えば、キャンピングカーやボートを牽引する場合、4WDはトラクションを効率よく利用し、滑りやすい路面でも安定して荷物を運べます。特に傾斜地や不整地では、牽引力の高さが安全性に直結するため、牽引が多い人には魅力的です。
高速道路での安定性
4WDは駆動力を分散することで、高速道路での直進安定性を向上させます。強風や悪天候の際でも、車体がブレにくく、ドライバーのストレスを軽減します。また、高速走行中にカーブを曲がる際にも、車両の姿勢が安定するため、安全で快適なドライブを楽しむことができます。
急な坂道でも安心
急勾配の坂道や山道では、4WDのトラクション性能が役立ちます。特にぬかるんだ上り坂や凍結した下り坂では、駆動力を適切に分配することでスリップを防ぎます。また、エンジンブレーキを四輪に分散させることで、下り坂での制御性能が向上し、安全性が高まります。
スポーツ性能
スポーツカーの4WDシステムは、エンジンのパワーを効率よく四輪に分散し、加速力やコーナリング性能を向上させます。特に高性能車では、トルクベクタリング技術を採用し、駆動力をリアルタイムで調整することで、ダイナミックな走行を可能にします。これにより、走行性能と安全性の両立が実現します。
負荷の分散
4WDでは四輪全てに駆動力が分散されるため、個々のタイヤや駆動系部品にかかる負荷が軽減されます。この結果、部品の摩耗が均一化し、車両の寿命を延ばすことが可能です。また、悪路を走行する際のタイヤへの過剰な負担も軽減されます。
全地形対応力
4WDは砂漠、湿地、雪道など、さまざまな地形での走行が可能です。特にロックモードやハイローギア切り替えが可能な4WD車両では、オフロードでの性能を最大限に発揮します。これにより、アウトドア愛好者や冒険心旺盛なドライバーにとって、移動の自由度が広がります。
安全性の向上
滑りやすい状況や急カーブでも、4WDは車両を安定させるための強力なツールとなります。ABSやトラクションコントロールとの連携で、ドライバーが誤った操作をした場合でも車両がバランスを保ちやすく、事故のリスクを低減します。
4WDのデメリット
上の表に出てきた各デメリットについてかんたんに解説します。
コストが高い
4WD車は駆動系のシステムが複雑で部品点数が多いため、製造コストが高くなります。そのため、車両の販売価格も高くなる傾向があります。また、高性能なシステムほど価格差が大きくなるため、購入時の負担が増します。
燃費が悪化
駆動系の重量が増すことで燃費性能が悪化することが一般的です。また、機械的損失や駆動力分散による効率低下が原因で、同じエンジンを搭載した2WD車と比較して燃料消費が多くなります。
メンテナンス費用の増加
4WD車の駆動系は複雑な構造を持つため、定期点検や修理の際に追加の費用が発生することがあります。また、部品交換が必要になった際も、通常の2WD車よりコストがかかる場合があります。
重量増加
4WDの駆動系は追加の部品を必要とするため、車両全体の重量が増加します。この重量増加は、燃費や加速性能に影響を及ぼすことがあります。また、車両のハンドリング性能にも影響を与える場合があり、特に都市部の狭い道路や駐車時の取り回しで不便を感じることがあります。軽量化が進む昨今の車両設計において、この重量増加はデメリットとなり得ます。
操作が複雑になる場合がある
一部の4WD車では、ドライバーが駆動モードを手動で切り替える必要があり、その操作が適切に行われないと性能が発揮されないことがあります。例えば、走行中に切り替えるタイミングを誤ると、駆動系に負担がかかり、故障の原因になる場合があります。また、オフロード走行に慣れていないドライバーにとっては、操作方法が分かりにくいこともデメリットです。
部品が増えるため故障リスクが上がる
4WD車は駆動系の部品点数が増えるため、2WD車と比較して故障のリスクが高まることがあります。特に、センターデフやトランスファーケースなどの部品は複雑で、トラブルが発生した場合の修理費用も高額になることがあります。また、システムが複雑なため、故障箇所を特定するのに時間がかかる場合があります。
不要な場面が多い
日常的に舗装路を走行する場合、4WDの性能を活かす場面が少ないことがあります。都市部や郊外の一般的な道路では、2WDで十分なことが多いため、4WDの駆動力が無駄になる場合があります。その結果、燃費が悪化するだけでなく、日常的な使用では過剰な性能となることがあります。
室内空間の減少
4WDシステムは車両の下部に多くの部品を追加するため、その分、車内や荷室のスペースが削られることがあります。特にコンパクトカーや軽自動車では、4WDシステムの搭載により後部座席の足元や荷物スペースが狭くなることがあり、日常の使い勝手に影響を与える場合があります。
価格帯の選択肢が狭まる
4WDは特定の車種やグレードでしか選択できないことが多く、予算や用途に合った車両を見つけるのが難しい場合があります。特に軽自動車やコンパクトカーでは4WDモデルが限られているため、選べる車種が減少します。また、高性能な4WDシステムを求めると、選択肢がさらに狭まる可能性があります。
タイヤの摩耗が均一になりにくい
4WD車では、駆動力の分配や路面状況によってタイヤの摩耗が不均一になることがあります。特に前後や左右の駆動力配分が異なる場合、特定のタイヤが早く摩耗することがあり、タイヤ交換の頻度が増える場合があります。定期的なタイヤローテーションを行う必要があり、維持管理の手間が増える点がデメリットです。
みんなの意見
賛成意見 | 反対意見 |
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四輪駆動車は全ての車輪が駆動するため路面状況に左右されず安定した走行ができ、悪路を走ることの多い私としてはとても気に入っておりますしなくてはならない物です。路面の凹凸は勿論のことスリッピーな路面にも密着している感覚があり安心して速度を出すことができます。アイスバーンなどでも4WD車でなければ怖くて乗る気になれません。アウトドアでオフロードなどを楽しむことも多いのでそういう場面でも落ち着いて運転できるのは4WD車だけですね。 | 4WDではやはり2つのタイヤよりも4つのタイヤで動力を使いますのでそれだけ燃費は悪い傾向にあるのでガゾリンを多く消費しますので燃費がかさみます。またカーブなどはその特徴から車が押し出されるので外側に膨らんでしまうのでスピードの出し過ぎなどはセンターラインをオーバーしてしまうこともあるので慎重な運転をしないとならないでしょう。車重もそれだけ重くなっており部品も多く使っていますので維持費はかかることも多くあります。 |
4WD自動車の良い点といえば、悪路の走破性に尽きると思います。天気の良い整備された道を走るなら、FF車でもFR車でも遜色なく走れるほどに現代のクルマは良くできています。しかし、雨天時や降雪時になると、FF車、FR車共に弱点が出てくることがあります。4WD車は駆動制御には若干の差がありますが、4つのタイヤでしっかりと路面を捉える事が出来るので、悪路の走行時の安定性が違ってきます。またそれに加えて4輪の制御でデバイスが進化したおかげもあって、運転のしやすさが向上し、より安全度が高くなっているところが良い点です。 | パワーがありますからその分排気量も多いですし燃費も悪くなってしまいます。常に4WDで走る必要もそうそうありませんので街乗りなどの際には持て余してしまうことも少なくありません。街中でのちょっとした移動ではもう少しパワーを抑えた車でも十分だと感じてしまいます。また、4WD車に慣れてしまうとたまに2WD車を運転した際に違和感を感じてしまい不安な気持ちにさせられますのでそれもちょっとしたデメリットとなるのかもしれません。 |
何といっても、雪道や未舗装の荒れた道路等をスイスイと進むことができるのは、4WDの魅力だと思います。他の車種だとスリップする危険性がある道でも、丈夫なタイヤで走行してくれるので、安心感につながります。特に、日頃からキャンプをはじめとしたアウトドアに出かけることが多い方には、こうした荒れた道路を目的地の途中に通らざる負えない状況が続くと思いますので、安心して走らせることができるのはプラス要素だと感じています。また、荷物をたくさん積めるので、レジャーに頻繁に出かける方にとっては、うってつけの車だと思います。 | 4WD自動車は、当初は悪路を走るためのものとして活用されていました。舗装の行き届いてない林道や、岩が多い河川敷など、一般のクルマでは入っていけない様な場所へ入っていく為のものだったのです、なので4WD車は頑丈だけどもその分車重が重く、燃費も良くない等、普通車に比べて悪い点もあります。また、近年では普通乗用車にも4WDが搭載されているものがありますが、FF車やFR車と比較すると車重が重いという点は変わりなく、燃費が若干劣ったり、価格が若干高いといった事が良くない点として挙げられます。 |
私は雪国に住んでいるため、車はずっと4WDを購入しています。除雪の後のボコボコした道路、シャーベット状にぬかるんだ道路。これらの悪路を走るには、4WDは必須だと思います。私自身は経験が無いのですが、友人知人から2WDだと雪道でタイヤがはまってぬけなくなった、凍結路面で非常に苦労したなどという話を沢山聞いています。雪道だろうが何だろうが車の運転に自信のある方は別として、少しでも安全性を確保するのなら4WDがいいんじゃないかと思っています。 | 悪路を走るための丈夫なタイヤを装着しているため、その分、車重が重くなり、燃費の悪さに影響してきてしまいます。また、車体サイズもビッグなため、狭い道路では対向車との行き違いに大変苦労しますし、高速道路での高い速度での走行には向いていないため、身軽に車を走らせたいと考えていらっしゃる方にとっては、向いていないかと思われます。特に、4WD専用のタイヤ、燃費が悪いことの高いガソリン代、故障時の修理代等がどうしても高くなってしまい、維持すること自体が難しいのは、マイナス面だと思っています。 |
4WDは普通の車と違って2つのタイヤで動かすのを4つのタイヤで動きますので加速が違いますし早く走れます。また雪道や道路の悪い状況なども悪走路なども問題なく走れますし車の走行のポテンシャルを余すこと無く発揮できるものでしょう。カーブなどもタイヤが滑ること無くきちんと路面を捉えて走りますのでスリップなどの問題も少なく安心して運転できるメリットがあるのも良い点だと思いますしやはり2つよりも4つのタイヤの動力を生かせるのが魅力だと思われますね。 | 悪路でパワーを発揮するのは間違いなく4WDだと思うのですが、降雪の少ない地域ではわざわざ購入する必要はないと思います。4WDの方が高価ですし、燃費も多少2WDには劣るでしょうから。日本全国でみれば、明らかに2WDで十分な土地の方が多いでしょう。年に数回レジャーのために雪国を訪れるという人でも、チェーンを装着すればいい話ですから。悪路での安心安全を確保するという以外には、4WDは経済的ではありませんし、車種の選択の幅も狭まってしまうのが難点です。 |