発電の仕組み

原子力発電の仕組み
(出典:中国電力

原子力発電の特徴は「核燃料を用いる」という点です。原子核が核分裂をする際に発生する熱を利用して蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して発電します。

最後の「蒸気でタービンを回す」という部分は、火力発電地熱発電バイオマス発電などといった他の発電方法でも共通しています。

これらの発電方法と大きく異なるのが使用する燃料です。

前述の通り、原子力発電では核燃料を使用するため、短時間でも熱を豊富に得ることができます。

熱があればあるほど水を熱して作り出せる蒸気の量も増えますので、安定的に多くの発電を行うことができると言い換えることもできます。

単に発電量が大きくて安定しているだけであれば、火力発電でも同様のことが言えますが、さらに原子力発電は二酸化炭素排出量が極めて小さいというメリットもあります。

火力発電も二酸化炭素排出量削減に向けて技術開発が進められていますが、それでも原子力発電とは比較できるレベルではありません。

メリット デメリット
大量のエネルギー供給 放射性廃棄物の処理問題
低炭素排出 事故リスク
安定した電力供給 高コストの初期投資
長寿命燃料 廃炉の困難さ
輸入燃料依存の低減 テロや戦争のリスク
再生可能エネルギーとの補完 ウラン資源の有限性
経済的メリット 地元住民の反対
廃棄物の再利用可能性 廃棄物輸送リスク
高い技術の促進 技術の独占性
国際協力の促進 再生可能エネルギーとの競合

原子力発電のメリット

上の表に出てきた各メリットについてかんたんに解説します。

大量のエネルギー供給

原子力発電は、ウランやプルトニウムなどの核燃料を使用することで、少量の燃料で膨大なエネルギーを生産する能力があります。これは、核分裂反応が化石燃料の燃焼よりも遥かに効率的なエネルギー生成プロセスだからです。例えば、1kgのウラン燃料は、石炭約3,000トン分に相当するエネルギーを生産します。この高効率性により、大都市や工業地域での膨大なエネルギー需要を十分に賄うことが可能です。

低炭素排出

原子力発電は発電過程で二酸化炭素や温室効果ガスをほとんど排出しないため、気候変動対策において有効な手段とされています。従来の化石燃料発電所が大量のCO2を排出するのに対し、原子力発電所は燃料の採掘や廃棄物処理などの付随的なプロセスを含めても、非常に低い排出量を維持します。これにより、再生可能エネルギーと並び、クリーンエネルギーの一端を担っています。

安定した電力供給

原子力発電は、太陽光発電や風力発電のように天候や季節の変動に影響されません。そのため、安定的な電力供給が可能です。この特性は、24時間体制で動く産業や、医療機関、インフラ施設など、電力の安定供給が求められる分野において特に重要です。また、原子炉は一度稼働を開始すると、数ヶ月から数年単位で連続して運転可能です。

長寿命燃料

ウランやプルトニウムなどの核燃料はエネルギー密度が非常に高く、少量で長期間にわたり利用できます。これにより、輸送や保管のコストを削減し、エネルギー資源の効率的な利用が可能となります。また、燃料の補給頻度が低いため、輸入燃料への依存度も相対的に低下します。

輸入燃料依存の低減

原子力発電は、石油や天然ガスといった化石燃料と比べ、燃料の輸送量が圧倒的に少なくて済むため、エネルギー安全保障の観点で大きな利点があります。燃料価格の変動や地政学的リスクの影響を受けにくく、経済の安定性を保つ助けとなります。

再生可能エネルギーとの補完

原子力発電は、天候や季節による変動が激しい再生可能エネルギーの不安定さを補完する存在です。特に、夜間や風がない日など、再生可能エネルギーが供給不足に陥る場合に、原子力発電は信頼できるベースロード電源として機能します。これにより、エネルギー供給の全体的な安定性を向上させます。

経済的メリット

原子力発電所の建設には初期投資が必要ですが、運転開始後は比較的安定した低コストで運用できます。燃料コストが低く、運用期間が数十年と長いことから、トータルのコストパフォーマンスに優れています。特に、化石燃料の価格が高騰している場合には、その経済性がさらに際立ちます。

廃棄物の再利用可能性

使用済み核燃料の一部は再処理することで再利用が可能です。たとえば、プルトニウムを新しい燃料として利用する技術や、ウランを再濃縮する技術が存在します。このプロセスにより、廃棄物の量を減らすとともに、資源の効率的な活用が実現します。

高い技術の促進

原子力発電の開発や運用には、高度な技術力が必要です。この技術開発は、エネルギー分野だけでなく、医療、材料科学、宇宙開発などの幅広い分野にも応用されています。また、原子力技術を活用することで、国全体の技術水準を底上げする効果が期待されます。

国際協力の促進

原子力発電を通じた技術共有や研究開発は、国際的な協力を促進します。IAEA(国際原子力機関)をはじめとする国際組織を通じて、各国が協力して原子力技術の安全性向上や核不拡散を推進する枠組みが構築されています。これにより、地球規模でのエネルギー問題解決や平和利用の実現が期待されています。

原子力発電のデメリット

上の表に出てきた各デメリットについてかんたんに解説します。

放射性廃棄物の処理問題

原子力発電の最大の課題の一つは、放射性廃棄物の処理です。使用済み燃料やその他の放射性廃棄物は、放射能が減衰するまで何千年も安全に保管しなければなりません。このため、地層処分(地下深くに埋設する方法)が検討されていますが、地震や地質変化、地下水の影響によるリスクが完全には排除できません。また、廃棄物の最終処分場をどこに設置するかについては、住民の合意を得るのが困難です。さらに、管理には莫大な費用が必要であり、次世代への負担を残す可能性も問題視されています。

事故リスク

原子力発電には事故のリスクがつきものです。チェルノブイリや福島第一原発事故のように、一度重大な事故が発生すると、周辺地域の人々の健康や環境に長期的な影響を及ぼします。放射能漏れによる被害は、広範囲にわたり、農作物や水資源への汚染も深刻です。事故への対応には莫大な費用と時間がかかり、復興までに何十年もかかる場合があります。また、事故発生時に避難計画が不十分であった場合、さらなる人命被害が拡大するリスクもあります。

高コストの初期投資

原子力発電所の建設には、非常に高額な初期投資が必要です。土地の確保、耐震設計、放射線防護対策、最新技術の導入、さらには建設に必要な専門技術者の育成など、多くの要素がコストを押し上げます。これらの費用は、最終的に電力料金や税金として消費者に転嫁されることもあります。また、建設に数十年かかる場合があり、その間の市場環境の変化によっては、コスト回収が難しくなるリスクもあります。

廃炉の困難さ

原子力発電所の寿命が尽きた後の廃炉作業は、技術的にも経済的にも大きな課題です。廃炉には放射線による被曝を防ぐための高度な技術が求められ、安全に作業を進めるために数十年の期間が必要です。また、放射性物質を含む部品や設備を分解・処理するには莫大な費用がかかり、これも将来的な負担となります。さらに、廃炉作業中に放射線漏れなどの新たな事故が発生するリスクも指摘されています。

テロや戦争のリスク

原子力発電所は、高度な防護対策を施しているものの、テロリストや敵対勢力による攻撃の標的となる可能性があります。攻撃を受けて放射能漏れが発生した場合、その被害は甚大であり、長期的な環境汚染と多数の人的被害をもたらします。また、原子力施設が戦争地域にある場合、その安全性が確保できないことも問題です。このようなリスクは、原子力利用の安全性に対する根本的な不安を生み出しています。

ウラン資源の有限性

原子力発電に使用されるウランは、地球上に限られた資源であり、再生可能ではありません。現在の採掘量と消費量を考えると、数十年から数百年のうちに枯渇すると予測されています。ウランの供給が減少すれば、価格が高騰し、原子力発電のコスト競争力が低下する可能性もあります。また、ウラン採掘には環境破壊や労働問題といった新たな課題も存在します。

地元住民の反対

原子力発電所の建設や運用に対して、地元住民の反対運動が頻繁に起こります。住民は、放射線リスクや事故発生時の影響、さらには風評被害による農業や観光産業への悪影響を懸念します。また、一度事故が起きれば地域社会に深刻な影響を与えるため、住民の信頼を得るのは非常に困難です。このような反対運動は、計画の進行を遅らせ、コスト増加を招く要因にもなります。

廃棄物輸送リスク

放射性廃棄物を処理施設に輸送する際にも、多くのリスクが伴います。輸送中の事故や自然災害による容器の破損が発生した場合、放射能が外部に漏れる可能性があります。また、輸送ルートの安全性を確保するための警備体制にもコストがかかります。これに加えて、輸送ルート周辺の住民からの反対運動が起こることもあり、輸送計画の実施が困難になる場合があります。

技術の独占性

原子力発電には高度な技術が必要であり、これを保有しているのは一部の国や企業に限られます。その結果、技術や設備の供給元に依存する状況が生まれ、エネルギー安全保障の観点で懸念されます。また、技術の独占が進むことで、他国や企業が新規参入することが難しくなり、競争原理が働かない場合があります。この状況は、コストの上昇や技術革新の停滞を招くリスクも含んでいます。

再生可能エネルギーとの競合

原子力発電への投資や運用維持が、再生可能エネルギーの普及を妨げる可能性があります。例えば、原子力発電を優先することで、太陽光や風力発電への投資が減少し、これらの技術の成長が遅れる場合があります。また、原子力発電が電力供給を独占的に担うと、再生可能エネルギーの活用が制限される可能性もあります。この競合は、エネルギー政策全体の柔軟性を損なう要因となります。

火力発電との違い

仕組みは火力発電ととても似ているということを先にご紹介致しましたが、それでは原子力発電と火力発電はどこが違うのでしょうか。以下にそれぞれの発電までの仕組みと手順をまとめてみました。

火力発電 原子力発電
ボイラーで燃料(天然ガス・石炭・石油など)を燃やす 原子炉で燃料(ウラン)の核分裂を起こす
燃やした熱を利用して水を沸騰させる 核分裂で発生した熱を利用して水を沸騰させる
沸騰した水から発生する水蒸気でタービンを回す
タービンは発電機に繋がれていて、電力を生み出す

ご覧頂ける通り、おおまかな仕組みは同様ですが、異なるのは最初の2項目です。火力発電ではボイラーで化石燃料を燃やして熱を得ますが、原子力発電では原子炉でウランの核分裂を起こして熱を得ます。

原子炉の種類

核分裂を発生させる原子炉にはいくつかの種類があります。日本で主に使われているのは最初に挙げる軽水炉です。その他の原子炉と併せてご紹介します。

軽水炉

核分裂後に放出される中性子の速度を下げるための減速材に軽水(普通の水)を使う原子炉のことです。

「沸騰水型軽水炉(BWR)」と「加圧水型軽水炉(PWR)」と更に細かく分類することができますが、日本では両方の種類が設けられています。

軽水炉は核兵器の製造に適さないことや、プラントの建設費が安価であることなどから、原子力発電所の主流となっています。

重水炉

減速材に重水(普通の水より比重の大きい水)を使う原子炉のことです。

濃縮していない天然ウラン(濃縮ウランより安い)が利用できるというメリットがあり、天然ウラン資源が豊富なカナダなどで利用されています。ちなみに軽水炉とは逆に核兵器の製造に適しているという懸念もあります。

黒鉛炉

減速材に黒鉛(炭素)を使う原子炉のことです。

黒鉛減速原子炉と呼ばれることもあります。重水炉と同様には濃縮していない天然ウランを燃料として使用できるという特徴があります。日本で最初に導入された原子力発電所である東海原発(運転終了)がこちらの黒鉛炉でした。

高速炉

高速中性子による核分裂反応の際に生じる熱を利用するタイプの原子炉です。

新世代の原子炉と言われていて、現在も研究が続けられています。日本では福井県にある「もんじゅ」がこちらに該当します。

日本の原子力発電と世界の原子力発電

原子力発電を活用しているのは日本だけではありません。世界的にも推進と廃止の両方の流れが起きています。

世界と比較して日本の原子力発電はどのような点が異なっているのか、また原子力発電の世界シェアはどの程度なのかなどといったテーマをご紹介します。

日本の原子力発電

1966年に東海発電所(東海原発)ができたのが始まりです。3年前の1963年から同地で実験や研究が行われており、1966年に商用原子力発電所としてスタートしました。

現在は「沸騰水型軽水炉(BWR)」と「加圧水型軽水炉(PWR)」という2種類の軽水炉が主流となっていますが、東海発電所ではイギリス製の黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉(GCR)が採用されました。

なお、東海発電所は既に運転を停止しており、今後原子炉を解体する作業に移っていきます。

日本の原子力発電において、ターニングポイントとなったのが、2011年の東日本大震災に起因して発生した福島原発事故です。

この時には放射性物質が大量に放出され、福島県のみならず東北地方や関東地方にも多大な影響を及ぼしました。この事故は国際原子力事象評価尺度で最も高い事故レベルである「レベル7」に定められています。

福島原発事故が起きる前までは、日本の発電の約23%を原子力発電でまかなっていましたが、事故後は急減し、2025年現在では2%にも満たない数値となっています。

世界の原子力発電

全世界見ると400以上もの原子炉が稼働されています。また、現在も新設が進められているものも少なくありません。世界で最も多くの原子力発電所を持っているのはアメリカで、次いでフランス・中国・日本・ロシアと続きます。

アメリカとロシアは原子力発電の割合が総発電量の15%~25%ほど、日本と中国は5%未満ですが、フランスはなんと75%以上にもなります。

原子力推進の国

エネルギー政策「国際原子力エネルギー協力フレームワーク」に参加している国、もしくは参加を表明している国が主に該当します。

前述の日本・アメリカ・フランス・ロシア・中国のほか、カナダ・イギリス・ブルガリア・オーストラリア・韓国などが挙げられます。

なお、日本に関しては「国際原子力エネルギー協力フレームワーク」に参加していますが、政府の新エネルギー政策では2030年代に原発ゼロを目指すと打ち出されているため、推進の国というよりは廃止の国に含まれるかと思います。

原子力廃止の国

廃止の方向に最も進んでいるのはドイツです。17あったすべての原子力発電所を停止し、脱原発を完了しました。

また、スイスも2034年までに全ての原発を廃止すると決めています。イタリア・スウェーデンも廃止の方向に進んでる国です。

推進派と反対派

火力・水力・風力など様々な種類の発電方式があるなかで、最も「推進派と反対派の対立」が激しくなっているのが原子力発電です。日本国内でも対立がありますが、海外でも両サイドからの意見が挙がっています。

賛成意見

原子力発電に頼らざるを得ない

何か他に代替エネルギーが見つかり、それが安定した発電として利用出来ると分かるまでは仕方がないので、原子力発電所に頼るしかなさそうです。

いくらピーク時に稼働させる水力発電や揚水発電所などを総稼働させたとしても昨年のような輪番停電に頼るしかないような状況に追い込まれてしまうかも知れないのです。これでは国内の産業が大打撃を受けてしまいます。

危険な事は重々承知ではあるけれど、今までのように共存していく道しか、今のところ見つかっていないのではないかと思います。

現実的に見て原子力発電は必要

もっと原子力発電所の安全レベルをアップして、職員もきちんと教育して非常事態にも対応可能な状況がきちんとできているのであれば、代替エネルギーの確立の間までは稼働については賛成とします。

国内の電力需要はどうしても原子力発電所に頼らざるしかない状況となっています。これを覆すとなると相当な発電量を生み出す事が出来る、莫大なエネルギーが必要となるでしょう。

そのようなものがこれから数年のうちに運用可能なレベルに達するでしょうか。

そういったものがない以上、火力、水力、波力、地熱、太陽光など様々な発電方法を用いたとしても原子力発電所と同等レベルで発電する事は不可能と言えるでしょう。

だから、今は危険なものであり人間の手ではコントロールする事すら無理である事を承知していても、認めるしかないと思います。

諦めきれない

私は原子力発電自体を手放しに賛成というわけではないですし、大震災の時の爪痕のことを考えると複雑な気持ちです。

ただ、震災後に街中で「原子力反対!」「原子力発電所を止めても、この夏を乗り越えられたのだから原発は要らないと証明できた」と演説している市民団体を見掛けましたが、それは違います。

単に原発を止めて、近年停止していた火力発電所を再稼働させたから電力を何とか賄えただけのこと。二酸化炭素を増やすか、日本の経済発展を諦めるか、難しい選択だと思います。

また、風力発電や太陽光発電の発電効率技術が遅々として向上しないのは、企業努力だけに依存して政府は国家として科学技術を先導していこうとしていないからだと思います。

私は「日本の経済的発展を諦めきれない」ということなのかもしれません。

原子力発電を止めるのは無理

確かに原子力発電は事故が起こると大変なことになります。しかし、だからと言って日本は原子力発電を廃止することは非常に難しいことです。

なぜなら、日本の総発電電力量の30%近くは原子力発電によるものだからです。もし、原子力発電をすべて廃止してしまえば、その無くなった30%分の電力も火力発電で補わなければいけなくなるでしょう。

それは資源がなくて石油、天然ガス等の燃料をほぼすべて輸入に頼っている日本には難しいでしょう。よって、原子力発電がよいか悪いか関係なく、原子力発電を廃止するのは無理と言っていいと思います。

技術を進歩させるために必要

私は原子力発電については、賛成です。もっとも今回の大地震による事故を肯定はしていないのですが、人間の科学技術の進歩には常にトライ&エラーの積み重ねだと思うからです。

失敗したからもう止めるというのでは、進化は期待出来ません。飛行機にしろ、医療にしろ、今回なぜ失敗したのかを追求し、より安全なものに変えていく姿勢ことが大事だと思います。

10年後、100年後の未来につなげるために、原子力発電という技術に期待したいです。そういう意味で原子力発電に賛成です。

現実的に考えて必要

原子力発電は、確かに危険性はあります。福島だけに限らず、各地で地震が起きた時、建物に損傷はないか、など必ず取り上げられている問題です。

しかし今の日本には、原子力に頼らなければ必要な電力を賄うことができません。ですから現実には必要なものだと思います。

また、二酸化炭素や有害物質を排出しない点では、環境や人にもやさしいものです。災害にも負けないような安全性を確保した原子力発電ができるのが、一番の理想だと思います。

原子力発電を続けるしかない

地球上での原子力発電は環境を大きく損なう危険性があるので反対です。

しかし、現在存在している原発の原子炉を廃炉にするための原子力技術は進歩させねばならない現実がありますから、そのためにはどこかで原発を稼働させておく必要があります。

宇宙空間や月面など、地球を汚染する可能性の低い場所で行えれば理想なのですが、原子炉冷却には大量の水が必要であり、そのような場所を宇宙で確保するのは非常な困難が伴います。

ですから、地球上で原発を動かし続けなければなりません。これは仕方のないことでしょう。

一度に多くの電力が作れる

私は原子力発電に対しては条件付きで賛成をします。なぜなら、やはり電力は私達が日々生活をする中でなくてはならないものだからです。

日本の経済発展のためにも、安定した電力供給が必要になります。安定した電力供給のためには、やはり原子力発電抜きでは難しいのではないかと思います。

風力発電、太陽光発電など自然の力を利用した発電方法があり、これらの発電に関しては非常に魅力を感じますが、どうしても天候などに左右されるため、それらの発電だけに頼りすぎてしまうのは少し危険ではないかと感じてしまうのです。

ですので、安定した電力を作るためには、一度に多くの電力が作れる原子力発電がどうしても必要なのではないかと考えてしまうのです。

しかし、過去に東日本大震災で起きた福島の原発事故の件がありますから、原子力発電においては日々の管理だけでなく、あらゆるトラブル、自然災害、テロなどに備えなければならないと感じています。

それらのトラブルに対する準備が十分整っているという条件の下で、必要最低限の数だけ原子力発電所を作り、発電するのであれば、私は原子力発電による発電には賛成できます。

安定した電力供給

今後、自然エネルギーへの段階的な切り替えを行う条件付きであれば賛成です。

これまで日本は原子力発電に頼ってきた歴史があり、東日本の原発事故によって原子力発電が縮小して、火力や風力といったエネルギーに頼っていましたが、原材料の高騰や整備費などによって電気料金の値上げが行われるなど、利用者にとって不利益が起きています。

特に、火力では二酸化炭素が発生するといった問題もあり、その対策費として電力会社が利用者への費用の負担を求めているため、安い電気料金の提供や安定した電力供給のためには原子力発電が必要と考えます。

ただし、発電後の廃棄方法の問題などもあるので、徐々に比率を他の発電方法に切り替えにする必要もあります。

少ない労力で大きな電力

原子力発電は、事故が起こらなければクリーンな環境に優しい発電方法です。日本の主力な発電方法である火力発電と比べると、環境に対する負荷の違いは歴然です。

火力発電は、石炭や石油を燃やしてタービンを回し、タービンが回る力で発電する方法です。化石燃料を使い続けることにより、二酸化炭素が発生し、地球温暖化をすすめてしまいます。

これに対して、原子力発電は発電の際に二酸化炭素を発生させることもないため、地球温暖化の要因にはなりません。

地球温暖化が叫ばれる昨今において、原子力発電は少ない労力で大きな電力を発電することができる、重要な発電方法だと思います。

安い料金で電気を提供

これまで私たちの国では、原子力発電が中心となって、国民の電気を賄ってきました。何故、原子力発電が中心となったのかと言えば、それは少ないコストで大きな電気を発電できるからに他なりません。

電気というのはお金持ちだけでなく、所得が少ない人も毎日欠かさず利用しています。ですから、低料金で電気を供給するということが必要になってくるのです。

原子力発電は低コストで発電することができますから、安い料金で電気を提供することができます。これが原子力発電の、最大のメリットであるといえます。

原子力発電について安全性を疑問視する人がいますが、技術と人の力を結集すれば、これ以上ないというくらいの安全性を確保することは可能なはずです。これからも低料金で電気を使い続けるには、原子力発電が絶対に必要です。

産業としても成立

原子力発電は、エネルギー密度の高い発電方法です。太陽光や風力に比べると発電所の規模が小さい状態で、大量の電気を作れます。必要な燃料の量も少なくてすみます。

火力発電所のように多額の燃料を輸入しなくてすみます。その分だけ火力より優れています。原子力発電に関しては、反対する意見がありますが、資源のない日本は原子力発電を使わざるを得ないのです。

原子力発電所の製造設備も国内にそろっているので、産業としても成り立っています。それにより国内にお金が環流することで、地方経済に貢献しています。

太陽光発電のように外国から安いパネルを買ってくることもありません。その分だけ国内産業に貢献しています。

現在存在している発電所を動かさないのは資源の浪費です。使えるだけ使った方がいいです。そうしなければ、せっかく作った設備が無駄になります。電力会社の負担も増やすことになります。

原発を動かすことで電気料金を安くして、景気を良くしましょう。

経済効果がある

福島の原子力発電所のように、震災による事故が起きてしまったときのリスクを考えればいいとは思えませんが、安全対策を万全にやるのであれば賛成です。

原子力発電は二酸化炭素などを放出せずに電力を生み出すことができて環境にいいですし、コストも比較的安いです。また、一度に多くの電力をつくることができます。

原子力発電所があるおかげで仕事をしている人も大勢いますし、それによる経済効果がある街も全国各地に存在します。

原子力発電がなくなれば仕事がなくなる人がたくさん出ますし、それに代わるものを早急につくることができればいいのでしょうが、現在それにとって代わるものが存在しない以上、電力を原子力に頼るのは悪くないと思います。

地域活性化も可能

環境にやさしく、今もっとも必要とする発電方法だと思っています。

自然エネルギーはまだ発電方法として確立するには不確かですし、安定的に電力を供給できるかどうかがまったくわからない。技術も原子力ほどまだまだ整っていない。その中で、原子力は反対だとなぜ言うのかがさっぱりわからないです。

今すぐに自然エネルギーに変えて電気を安定的に供給するのは不可能だと目に見えてわかっています。

原子力があるからこそ、それがある自治体は助成金などをもらって地域活性化させることも可能なのですから、原子力に感謝してもいいと思います。そういった様々な理由により自分は原子力に賛成です。

地方創生と国力担保のため

原子力発電を推進すべき理由は2つあります。1つは地方創生の観点です。原発がある地域の経済を支えているのは、発電所関連の雇用と所員による消費です。ほとんどの地域が本来なら過疎になる場所ですが、原発のおかげで何とか持ちこたえています。

自治体に落ちる税収や補助金も大きいものがあります。それだけ大きなリスクを抱えている代償ですから、額が大きくなっており、原発を抱える地域は完全に原発に依存しているのです。

もう1つの理由は、核兵器をいつでも製造できる能力を担保することです。日本は東西冷戦の時期からずっとアメリカの核の傘に守られてきました。

常識ある人物が大統領である限り、日本を見放すことはないでしょうが、非常識な人物が就任した場合、日米安保条約が発動されずに日本が中国や北朝鮮の脅威にさらされることも考えられます。

原発が稼働し、日本にいつでも核兵器を製造できる能力があることを示せば、近隣国に日本侵略をためらわせるだけでなく、アメリカにも同盟関係を維持させるための無言の圧力として活用できるのです。

原発に依存せざるを得ない

日本(世界)の将来を考えた場合、原発はどうしても必要だと思います。現在の原発以外の発電システムだけでは、将来的に電力が不足することになります。

アメリカ国内の総電力の20%、日本における電力量の約23%を原子力発電が担っていることを考えると、これを失くすことは代替発電システムのない現状では難しいでしょう。世界規模で見てもかなり原発に依存しているのではないかと思います。

水力発電や火力発電については環境・資源への問題も取り沙汰されており、安易にこればかりに依存するのは危険です。そのようなわけで、リスクはありますが原発を推進していくしか現状では方法がないものと考えます。

安全管理がしっかりしていれば問題なし

私は、原子力発電について、十分な安全管理がなされた上でという条件つきで、完全に賛成しています。エネルギーの安定した確保という点において、原子力発電が最も優れた方法であることは明確です。もちろん、災害や事故があった場合、リスクはありますが、それは他の発電方法でも同じことです。

また、原子力発電所を稼働することで、地域経済を発展させることができます。原子力発電所に関連する企業や、それに伴う来客に伴っての飲食店などの必要性も出てきて、長い目で見れば、その地域の活性化につながると言えます。

もちろん、徹底した安全管理は必要です。以前の教訓を活かして、地震や津波が起きた際にも十分耐えうるような強度を、原子力発電所全体に設けておけば、問題無いと言えます。

地球上のエネルギー資源が限られている中、原子力発電は効率良くエネルギーを生み出し、貯めていくことのできる最も良い手段であると言えるでしょう。原子力発電のメリットが十分、理解されることを望んでいます。

発電効率の良さ

東日本大震災によって、原子力発電所が被災して、放射能が周囲に漏れ出てしまってからというもの、原子力発電に対する風当たりが強くなってしまいました。ですが、私個人の意見としては、原子力発電を今でも肯定する立場でいます。

今回の東日本大震災によって原子力発電所が被災してしまったのは、想定外の出来事であり、原子力発電自体を否定する事はないのではと思っています。

原子力発電はこれまで、私たちの快適な生活を、電気という形で支えてくれていました。電気を発電する方法はいくつもありますが、原子力発電ほどコストを掛けずに大電力を発電する方法はないと考えられます。

火力発電所は二酸化炭素を発生させて地球温暖化を悪化させてしまいますし、環境に良いと言われている太陽光発電は、発電効率の面で原子力発電に遠く及びません。

私たちの暮らしは、これからますます電気を大量に消費する事になると思われますから、効率良く大電力を発電できる原子力発電をこれからも使い続けるべきです。

原子力発電は放射能汚染の恐れがありますが、厳しい管理の下で運用すれば完全に防ぐ事が出来るはずですから、失敗を教訓にして安全なシステムを確立していけば、問題はないかと思います。

地球温暖化を抑える

世間で廃止廃止と騒がれている原子力発電ですが、叫んでいる人たちは地球環境の悪化に対してはどんな手を打とうというのでしょうか。

もちろん、太陽光や水力や風力を整備するのは当然としても、コストの問題で一向に増えないのが現状で、将来にわたっても電力需要を満たせるほどに整備できるのはいつになるやらという状態です。

その間、メインの発電を火力で行うしかないのであれば、エコ発電が普及するより先に地球がもたない未来が現実的でしょう。

原子力発電は、放射能汚染や事故などのデメリットが多いですが、Co2を排出しないという最高のメリットを忘れがちで、地球環境のことを考えれば、原子力発電の危険性は人間が受容すべきリスクなのだと思います。

私の実家は原子力発電所からたった10km範囲にあり、子供の頃から原発が身近な地域で生活していました。原発の危険性は小学生の頃から教育されてきましたが、地球温暖化の対策になるならそれも仕方ないと思い、今も思っています。

技術力を高めるためにも原子力発電は必要

原子力発電に賛成な理由としては2つあります。

一つは、安定して大量の電力を供給できるので、電力需要に対応して大規模な発電量を計算できるという点です。

ただ、日本の発電システムを原子力一辺倒にするのは問題です。一つの発電方法に比重を置きすぎると、何かトラブルになった場合に問題になりますので、数ある発電方法の一つとして原子力存続させていくべきです。

もう一つの理由としては、原子力という分野は今後、より重要な科学技術分野となっていきます。近い将来、日本が本格的に宇宙進出した場合、宇宙でのエネルギー源として原子力技術を使う機会は必ず訪れます。

そして、宇宙では当たり前に飛び回っている放射線から身を守る為の技術も必要になってきます。その時の為に、原子力発電を通して、原子力を取り扱える技術力を高めていく必要があり、原子力発電は継続してゆくべきです。

東日本大震災での福島原発の件で原発のイメージは悪くなっていますが、あれは原発自体が悪いのではなく、国の危機管理に対する甘さが出た結果です。原子力発電を継続していく上で、危機管理についての更なる議論は必要だと思います。

発電量が魅力

自分は原子力発電に賛成派です。理由としては、大量の電力が供給可能であるからです。オール電化などのように電化製品の利用機会が増加していることから、大量の電力を発電できるという面を見ると、とても魅力的です。

あと、発電量当たりの単価が安いので、経済性が高い。関西電力は原子力発電がないと電気料金を上げています。普通でも関西電力は電気料金の値段が高いというのに、なんてことでしょう。関西に住んでいる自分たちは堪ったものではないです。

メリットとしてもう1つ、発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスが排出しないという点です。日本も先進国として地球温暖化のことを一番に考えなければなりません。

最近は異常気候が多いのは、温暖化が進んでいるせいでもあるし、生物の生態や生息地域も変わってきています。そのためには、原子力発電に頼り、発電の供給を安定にし、温室効果ガスを少なくして地球温暖化を食い止めるべきだと思います。

酸性雨や光化学スモッグなどといった、大気汚染の原因となる酸化物を出さないのもメリットの1つです。

1度の事故で全てを放棄するのはおかしい

世間では原子力発電を否定する動きがありますが、私は原子力発電には賛成です。

東日本大震災では大きな被害がありましたが、想定外の津波がきてしまったので仕方がないのかなと思っています。まさか20メートルの津波が来るなんて、誰もが想像もしていなかったと思います。

日本は資源に乏しい国です。原子力発電は少しのウランで大量の電気を作ることが出来るのです。今までの日本は原子力発電の発展の為に、どれだけお金をかけてきたかと考えると非常にもったいない気がしてなりません。今まで進歩してきた技術を全部捨てて、新しい発電に乗り換える事は非常に残念にも感じます。

現在の日本は、原子力発電なしで電力をすべてまかなう事は不可能です。今まで頼ってきた原子力発電を、1回の事故だけですべてがいけないという考えはおかしすぎます。

確かに、今でも放射能に汚染されている地域はあります。でも、こんな大事故は今後は起きる事がないと信じています。原子力発電の発展の為にかかわってきた技術者の方などには迷惑な話ではないでしょうか。

エネルギーの安全保障

原子力発電に賛成する理由は「エネルギー安全保障」の面からです。日本では資源がないために、発電のような重要なインフラを考えるうえでは、たくさんの発電方法を用意しておく必要があるからです。いわゆるエネルギー安全保障です。

現状では、日本における主な発電方法は「火力、水力、原子力、自然エネルギー」ということになります。すでに水力は日本では限界値まで活用されており、これ以上増やすことはほとんどできません。

自然エネルギーはまだまだ発展途上で増える可能性はあるものの、急速に大きな発電シェアを得られる可能性は高くありません。原子力発電がほとんど活用されていない現在では火力の割合が増えていますが、火力発電の原料は石炭、石油、天然ガスであり、日本ではほとんど調達することはできません。

つまり、海外の原料価格や地政学の大きな影響を受けてしまうのです。火力発電に頼りすぎるのはやはり危険すぎるということになり、自然エネルギーに期待しつつも現状では原子力発電を活用すべきです。

危険だから取り除くという訳にはいかない

今回の事故は原子力というものをきちんと管理していなかった結果だと思います。非常用電源をきちんと確保しておいたり、海水に浸かっても大丈夫な作りにするなどすれば、また違った結果になっていたかもしれません。単に想定や対処、また原発に対しての考えが甘かっただけではないでしょうか。

放射能に対する危険ばかりが持ち上げられていますが、危険なものを排除していったら世の中は回らなくなってしまうと思います。車にせよ、農薬にせよ、化学薬品にせよ、基準があり規則があり、それを遵守することによって安全や安心が保たれているわけで、原発ばかりを特別視する根拠には当たらないと思います。

新エネルギーに移行するまでは原子力発電が必須

原発施設について、現地にしてみれば、それで食べている従業者も大勢います。だから、危険性がなければ発電所はあっても別に構わないわけです。しかし、放射能が漏れ出すといった危険が伴うことから、どうにかして停めようとします。

「電気が使えなくなったらどうなるか」ということを考えると、急に停めることはできません。急に共有量が減ってまた計画停電のようなことが起きれば、混乱します。

だから、原発には賛成です。賛否について語られているのは最近になってのことですので、今それほど気になるのであれば、発電所から少し距離を置いたところへ引越しをしたほうがよいでしょう。わざわざ原発の近くに住む必要はありません。

そのうえで、無害な新エネルギーへの移行に取り組み、やがて原発を停める方向へもっていく必要があるでしょう。

反対意見

メリットに対してデメリットが大きすぎる

私は原子力発電には反対です。その第一の理由は「汚い」からです。汚いものは洗えば良いと思われますが、原子炉から出る汚染物質である高レベルの放射性廃棄物は、人間の健康に害のない状態になるまでに10万年を要します。

その処理コストは天文学的に高額であり、功利主義の立場からも原子力発電は元が取れない技術と言わざるを得ません。電源立地の調査に10年、基礎工事の着工から完成までに10年かかります。

完成後、なんの問題もなく運転できたとして寿命が約40年から50年、廃炉決定から原子力発電所が更地になるまでに最低10年を要します。

つまり、なんの問題もなく寿命を全うできた場合で、そのライフサイクルは70年にも及びます。そして、その70年間にわたって多額の費用を食い続けてしまうという訳です。

更に、原子炉は少なからず事故を起こす恐れがあり、その場合は、途中で廃炉となることは勿論のこと、後処理に要する期間が30年から50年ほど延長されることになり、ライフサイクルは100年を超えてしまいます。

これだけ長い時間を必要とすると、極めて効率が悪いと言えます。

汚いうえに効率が悪いのですが、良い事もあります。それはCO2をあまり出さないというだけではなく、すぐに莫大なエネルギー源を確保できるということです。

ただし、良い点はこれだけですので私は、純粋に技術的な観点と、功利主義の立場からも原子力発電には反対です。

無茶な発電方法

原子力発電所を安全に運営していく事で日本の技術力の高さを世界にアピールができると言う人たちがいます。そういう人たちは、はっきり言って技術と言うものがわかっていないと思います。

航空機事故でも、建造物事故でも、起こった場合には、その原因が究明され、それを反映して技術的な改良がなされます。つまり、これまでの技術の進歩は失敗に学ぶ事でなされてきたのです。

ところが原子力発電所は事故が起こると規模が甚大すぎるので、失敗が許されません。つまり、失敗から学んで発展させるというのは、事実上不可能なのです。これをまともな技術と言えるでしょうか。

例えば福島の事故を見ても、未だに原子炉本体の中身がどうなっているか分からず、事故に至ったシーケンスもはっきりせず、事故原因も未だはっきりしません。

ですから、技術的に改善したくても未だ何もできていないのです。このような無茶な発電方法は、私はまともな技術と思えませんし、容認できません。

核のゴミはどうするのか

原子炉を動作させる場合、いわゆる高レベル放射性廃棄物の発生は避けられません。本来ならば、この廃棄物の最終処分方法を確立してから原子炉を稼働させるべきです。

しかし、わが国の原子力行政は、それの未だ整わぬままに原発を稼働することを許しておりますが、これは恐るべき安全軽視です。

しかも、この「核のゴミ」は、ほぼ無害になるまでに10万年もかかると言われておりますが、そのような長期に亘って安全な状態のまま隔離できるとは思えません。

原発ありきで考えない

原発賛成派のほとんどは、原発が止まることでの電力不足を稼動の理由に挙げています。原発以外は水力か火力しか主要発電所がない現状で、原発やむなしの声は少なくありません。

しかし、原発は決して安い電力ではありません。使用済み核燃料の処理、原発を建てる市町村に支払う給付金の額だけでも相当なものです。福島のように、一度事故を起こせば一企業では支払いきれない賠償金が必要となります。

本当に安価で安定した発電方法はきっとあります。まず原発ありきではなく、他の可能性を探っていく姿勢も必要なのではないでしょうか。

段階的に廃炉を進めていくべき

活断層の上に立地し、老朽化の為に危険と指摘されている愛媛県の伊方原発から150キロほどの距離に住んでいます。2011年の東日本大震災以降、東南海大地震発生の危険性が指摘されています。

震災以降の福島原発の惨状を見ていると、即刻廃止をしてもらいたい、と言うのが素朴な感情です。しかしながら、経済的な電力不足等の現実的な問題には対応する必要も理解できます。

まず新規原発の設立は全て中止し、火力発電や水力発電、太陽光発電やその他の発電設備を増強する過程で、築30年経過した老朽化した原発や、活断層上等の危険な立地条件にある原発から、段階的に廃止していく事が必要だと思います。

リスクが大きすぎる

原子力は確かに温暖化の原因のCO2も出さず、低コストな発電方法かもしれません。それでも、このような事態を一度見れば、そのメリットを覆してあまるデメリットがあることを発揮と思い知らされました。

原発周辺の方々は自宅に帰ることもできず、人生を大きくゆがめられ、置き去りにされたペットたちや家畜の命はどれほど失われたかと思うと心が痛みます。

政治的な面、理研、複雑な問題はいろいろとあるかと思いますが、遠い未来を考えればこの高すぎるリスクは負うべきではないと私は思います。

また事故が起きないとは限らない

これまで危険だといわれてきた原子力発電ですが、世界各国で原子力発電所が、まだ増え続けているのが現状です。それは、各国とも原子力発電の危険以上のメリットが、原子力発電にはあると考えているからだと思います。

しかしながら、日本を含め各国とも想定される最大限の悪状況に対応できる発電所の設計・管理を行っているようですが、実際には、東日本大震災のようにその想定を超える自然現象が起こったことも事実です。

もう一度、原子力発電所が安全に稼動するために必要な場所、どんなすごい自然現象にも耐えることの出来る設計等が出来ないかぎり、また大きな被害を及ぼす可能性があるため、私は賛成は出来ません。

新しいエネルギーを開発すべき

私達の寿命はせいぜい100年です。100年しか生きられない私たちが、何万年も後の世界に、悪い影響を与えるようなものを利用すべきではありません。誰が責任を取るのでしょうか。それは、我々の子供たちです。

さながら、「10000年後に払うから」といって子供に借金をしているような状態です。どうしようもない親たちです。こんなことがまかり通って良い訳はありません。

原子力発電に真の賛成派などいないはずです。今こそ原子力発電依存度を減らし、代替エネルギーの開発に全力を尽くすべきです。

原子力発電から脱却する時が来た

原子力発電には反対です。被害の範囲、甚大さもさることながら、ひとたび事故が起きてしまえば誰も収束できないからです。収束できないと言うことは、コントロールが不可能だといえます。

コントロールが出来ないものを無理やり使おうという発想がそもそも間違いで、便利だからと言って肯定し、依存度を高めていけば危険度も増していきます。

また、原発はテロの標的にもなりえます。これらを踏まえると、原発の建設とは、誘爆の可能性がある時限爆弾を設置しているのと同義と言えます。

賛成派の意見は、「実際に他の電力で代替できないから…」というものが多いですが、原子力発電に依存した結果として、代替手段の開発が遅れてしまったと言う現状があるのです。

新型の火力発電所は効率や性能も上がっているようですので、基本的には徐々にそちらに代替していくべきだと思います。

太陽光発電に関しては、利権に対する癒着・特定の企業・団体への利益誘導に注意しながら、着実に進めて行くべきだと思います。

風評被害

原子力発電に対して反対の意見を持っています。理由として福島第一原子力発電所事故が起こった際に、近隣の住民以外にも、福島県民全員が大きな被害を受けたためです。

その大きな被害とは「風評被害」です。原発事故から7年が経ったものの、いまだに風評被害を受けているのが現状です。

実際、お米に毎年50億をかけて安全検査を続けており、国の放射線を超える基準値は一切出ていません。むしろ、原発事故が起こる前の水準に戻っています。

それでも、「福島県産だから買うのをためらう」という人はまだまだ多く、これにより農作物が売れず、農家を廃業してしまったり、中には自殺に追い込まれるという人もいました。

原発は確かに経済的にはいいのかと考えますが、事故が起こった時のリスクを十分に考えなければ、また同じような悲劇を繰り返してしまうのではないかと考えています。

万が一の時に危険

東日本大震災であれだけ大きな被害を出しながら、多くの原発は再稼働への道を進んでいます。原発の安全性を整備するCMが流れたりしていますが、東日本大震災でわかったとおり、原発は絶対に安心ではないのです。

万が一の時に危険だとわかっていながら、なぜ原発はなくならないのでしょうか。

東日本大震災後、夏場の暑い時期に電力調整などを行ったことはありましたが、何日も停電するようなことはありませんでした。ということは、現状でも原子力発電所なしでそこそこ電力が賄えるということです。

太陽光や洋上風力など、新たな電力を活用する動きも活発になっていています。このまま技術開発が進んでいけば、それだの電力への貢献度もどんどん上がっていくのではないでしょうか。

原子力の安全性の向上に資金を投入するよりも、そういった新たな取り組みに資金を回してほしいと思います。

電力会社の中にも「原発はやめます」と手をあげる会社が一つでも出てくれば、賞賛の嵐でしょう。そういった心意気のある電力会社の出現を望みます。

廃炉していくべき

東京電力の福島原発の事故がとても衝撃的でした。いや、大きな自然災害があれば事故も起きて当然だということを忘れていたというか、考えもしなかった。それが私たちの認識であったと思います。

この事故の後は、原発の再稼働に関して、その承認基準を厳しくしたようですが、たとえば愛媛県にある原発では海にしか住人の逃げ道が無い立地で、本当に大丈夫なのかと心配になります。

経済やエネルギーを優先して、再稼働ありきの承認判断。そういうふうに思ってしまいます。

さらにはテロも気になります。日本でテロを起こして何か得になるのか?テロ犯の考えなど想像もできませんが、空からの襲撃には防備が手薄のような気がしますし、内部に手引きする者がいればどうしようもありません。

それで、海にしか逃げ道のない住人を人質にされたら…。

船舶をつけることを拒絶されたうえで、何らかの方法で原子炉を手中にしたテロ犯が放射能漏れなどを画策する。航空機をジャックしてNYの高層建築物やペンタゴンに突っ込んだのは片道切符のテロ犯です。

逃げることを考えない者に原発潜入を許したらと思うとぞっとします。

原発がないと電力不足になるとの危惧は3.11以来何度も叫ばれていますが、結果としては乗り切れた状況にあります。廃棄物の問題も完全クリアではなく、非核三原則を堅持する国なのに核爆弾製造の材料を持っていることにも矛盾を感じます。

原発を今すぐ全停止するのは無理にしても、点検後再稼働はせず順次廃炉していくべきです。未来の日本人にツケを払わせてはいけません。

福島の商品が売れなくなった

福島第一原子力発電所事故があって以来、原子力発電はとても危険だと思うので反対です。日本は地震がとても多い国であり、実際に放射能が漏れました。

日本ではあまり放送されていませんが、海外などでは日本の放射能汚染がとても危険であったことを話題にしていました。

海外で、とても汚染されていて危険と判断しているのに、日本では真実が伏せられているのが現状であり、とても恐ろしく感じるので反対です。

放射能が漏れる可能性があるという事は、生命への危険が出てきます。誰がこの責任を取るのでしょうか?福島出身の方の辛さを考えると本当に許せないです。

放射能が含まれている可能性が高いので、福島の商品が売れなくなったのも事実です。安全第一ではないのなら、原子力発電は必要でないと思います。

あまりにも危険

原発は事故の確率が低い、安全と言われていますが、事故時の被害の大きさははかり知れません。もし大きな事故が起これば、日本全土が壊滅するかもしれません。また、日本だけではなく、被害が地球規模に及ぶかもしれません。

そんなリスクを冒してまで原発を稼働する意味がわかりません。楽観的すぎると思います。

特に日本は地震大国です。いつどこで大きな地震が起こるかわかりません。絶対に地震の起こらない土地なんてありません。そんな国に原発をつくるなんてあまりにもリスクが高過ぎます。

また、原発から出る核廃棄物の処分にも危険が伴います。使用後の核燃料棒は数十万年も放射能を出し続けるのです。原発はあまりにも危険です。早急に止めるべきです。

処理の仕方

東日本大震災を機に、原子力発電はこの地球上にあってはならないと強く思うようになりました。

火力発電等と比べると低コストだとか環境に優しいとか、いいことだけ聞いていましたが、あの震災での福島のことを目にすると絶対に反対です。目に見えない放射能汚染の被害、そして恐怖は計り知れません。

そもそも、処理の仕方一つとっても極めて困難な模様で、どうしてきちんと扱いきれないのに原子力発電に踏み切ってしまったのかと、疑問が沸くばかりです。

低料金とか自然に優しいのはありがたく大事なことですが、万が一のこともきちんと考えて踏み切るべきだったと思います。

東日本大震災の直後は原発反対の声が多かったにも関わらず、月日が経つとまたどこかの原子力発電所を再開しようとする動きが出て、驚くばかりです。

人命以外に大事なものはありません。処理の仕方も完璧には分かっていない今の状況で、これ以上の原子力発電は絶対に反対です。

危険で効率の悪い原発

こちらは言うまでもありませんが、環境汚染と人体への影響も考えられる物質の使用が一番の問題点です。

原発は一回稼働してしまえば効率のいい発電方法かもしれませんが、先の震災でも全国民、いや全世界が思い知ったように、何か事故があったときに取り返しのつかないことになります。

一回建設してしまうと廃炉にするのにも厄介で、とてつもないお金がかかります。人体への影響、災害があったときの危険性とリスク、建設・廃炉にかかる費用、これらを総合的に考えれば、どう考えてもマイナス面のほうが多い発電方法ではないでしょうか。

他にも環境と共存しながらエネルギーを生産する方法はたくさんあるのに、危険で効率の悪い原発を使用し続けるのは考え物です。

コストの高さと被害の大きさ

私が原子力発電に反対する理由は、コストが高すぎる上に、大事故が起こった場合、取り返しがつかないからです。

一般的に原子力発電のコストは安いといわれていますが、それは、原子力事故を想定していない場合のコストです。福島の事故を見ればわかりますが、ひとたび原子力発電の事故が起これば、それを収拾するのに数兆円、あるいはそれ以上のコストがかかります。

この事故コストを計算に入れると、原子力のコストは火力や水力などの発電と比べて、非常に高くつきます。これを考えると、原子力発電に反対するのは当然だと言えるでしょう。

また、一度大事故が起こると取り返しがつかなくなるというのも、原子力発電の怖いところです。福島の事故も、まだ完全に収拾できたわけではありません。ここでもう一度大事故が起こると、日本全体が致命傷を食らうかもしれません。その点を考えると、原子力発電に賛成とはとても言えません。

コストの高さ、大事故の恐怖、この2つのデメリットを考えれば原子力発電に反対するのは当然だと言えるでしょう。

子どもや孫を考えると反対

福島第一原発の事故を受けて、日本の半分に近い土地が汚染されました。余りにも広い範囲で大量の放射能が降ったため、事故前だったら大騒ぎであろうレベルの汚染も一部を除き今は「無かった」事にされているような気がします。

食や水に関しても国の安全基準がどうだとか言ってますが、畑にある野菜全てを、その地域一帯を、細かく検査した訳でもなんでもありません。

もし、その野菜達に即死する猛毒が塗られていても同じような検査方法で安全を確認するかというと流石に違うとも思います。結局は放射能汚染による影響は個人差にもよるし、影響が出たとしても現時点では立証が難しい。簡単に言えば、ごまかしが効くんだからどうだって良いみたいな対応にしか見えません。

私は汚染されたものを自分の子供にだって孫にだって食べさせたくありません。皆が殆どの人がそうでは無いでしょうか?原子力発電は無いものとした所からスタートすれば、もっと発達できる技術は沢山あると思います。

それこそ日本の底力を発揮する所なのではないでしょうか。無かった事にしてごまかす政治家達よりも、真実を受け入れて努力している技術者の方や企業の方の方が私は立派だと思います。そのような人達が日本を支えてくれているのだと思います。

放射能の恐怖

原子力発電は、大きな発電が可能ですが、その分大きすぎるリスクがあります。人の命にかかわります。地震や津波による被害はどうしようもありません。事故は忘れられていくようで怖いです。結局、人体に被害が出始めてから事の重大さに気が付くのかもしれません。

原子力発電は、たくさんの労働力が確保され、街には活気とお金が集まり、生活が豊かになります。何も起こらなければの話です。

しかし、事故が起こってしまうと、人体に大きな影響を与えます。仕事がなくなり、お金も入ってきません。電気を使う立場の人も困りますが、電気を作るために頑張ってきた人にとっては命がかかってきます。

将来、大人だけでなく、事故があったときに小さな子供たちだった人たちは、体に蓄積された放射能によって、いろいろ影響が出てくるかもしれません。毎日、恐怖と戦いながら生活するのは良くないです。子どもを持つ母として私は、原子力発電に疑問を持ち、反対したいです。

経済面でも安全面でも反対

原子力発電に反対する理由は、まず経済的に採算が取れないからです。原子力発電所の建設にかかる費用だけでなく、安全対策、施設の維持、耐用年数を経過した原発の廃炉にかかる費用、これらは全て消費者の電気料金に転嫁されます。

福島の事故以降は、その賠償や除染にかかる費用などもプラスされ、他の発電方法よりコストがかかるのは明らかになりました。「原発はコストが安い」というのは嘘なのです。

次に、原発を稼働すると避けて通れない問題として、放射性廃棄物の問題があります。今のところ、発電の際に生ずる使用済み核燃料を処理する技術は日本にはありません。保管する場所も確保できていません。

仮置き場すらもう一杯で、新しく場所を確保する目途も立っていません。どの自治体もそんな危険なものを自分たちの住む地域に置きたくないからです。原発を稼働し続ける限り、行き場のない廃棄物は増える一方なのです。

そして原発に反対する最も大きな理由は、この自然災害の多い日本で安全に稼働し続けるのは無理だということです。他の発電方法に比べ、一旦事故が起こった場合の損失が大きすぎるのです。土地も水も汚染され、人は半永久的に住めなくなります。

汚染された食べ物は、どんなに規制しても流通します。海には汚染された地下水が流出します。除染したところで、そのとき生じた廃棄物を処理する手立ても保管する場所もないのです。

どんなに安全対策を施しても自然災害に「想定外」はつきものです。地震、噴火、津波などの災害が多い日本では、割に合わない発電方法だと言えます。

核燃料廃棄物の処理はどうする?

原子力発電は、その道のプロでさえ、すべてのプロセスを把握して核反応を制御しつつ発電することはできないと言われています。それほど難しい発電方法なのです。それなのに、福島原発の事故を見てわかるように、その被害は甚大で取り返しがつかないものです。

さらに、高速増殖炉もんじゅが廃炉になることで、日本の原子力発電からその核燃料廃棄物の処理方法を含めたサイクルは破たんしてしまいました。

これ以上原子力発電を行い核燃料のごみを出し続けることは、ごみ回収車が来ないのにごみ収集所にごみを出し続けるのと同じ状況です。しかも、そのごみは高濃度の放射線を含むものです。1万年先も放射能を出し続ける物質です。

以前は、私は原子力を人間がきちんと扱えるなら科学の力を借りてエネルギーを生み出すのはありだと思っていました。しかし、それ以外の方法でも発電は可能です。日本が取り組まないだけです。それは原子力が儲かるからです。

実際に原子力発電所が稼働していない時も電力は足りていました。金儲けのためにそこに住む人のすべてを奪うような原子力発電には反対です。

恐ろしいリスク

東北大震災で原子力発電に問題が起きる前までは、火力発電などに比べクリーンなイメージで持っていました。でも震災以後、原子力発電のイメージは変わりました。正常に運転している時はいいかもしれませんが、もしも問題があった場合取り返しのつかない状況に陥ってしまうのを実感し、恐ろしくなりました。

事実、震災が起きてから1年以上経っても、住民は戻れないし、日本中が不安と不信感を持ち続けています。確かに原子力発電所に関わる事で雇用が増えたなどといったいい事もあるとは思います。

しかしながら、他国と比べても圧倒的に地震が多い日本で原子力発電をするのは、恐ろしいリスクを抱えているということだと思います。大変難しい事で、一人一人の努力が必要だと思いますが、違う発電に移すべきだと思います。

本当に安全なのか

事故の原因となった地震で、危険な断層について考えてみました。これまでの原発が建てられた場所で数多くの新たな断層の発見が続き、よりいっそう原発の危険性が増しているのに、このまま原発を続けると言うのは間違っていると思います。

ここに来て気になるのは、政府の原発の再稼働を急ぐそのやり方が余りにも「無責任」だという事です。あれだけの大惨事を起こした物をそう簡単に「安全です」と言っていいものでしょうか。このやり方を見ると安全性よりも、利便性や経済性など他を重視しているように見えて、いっそう不安が高まる一つの原因にもなっています。

もし再稼働するなら何年もかけて検証するべきではないでしょうか。このいい加減なやり方が続く限り原発には反対せざるを得ないと思います。

福島原発の事故で実感しました

ごくごく基本的なところで、原子力のエネルギーを利用して何かをしようとすることが間違っていると思います。放射性物質を人類は扱うことができないのです。触ることができず、処理をする能力も知恵もありません。そのような原子力を使おうという発想がそもそも間違っていると思います。

今回の福島原子力発電所の事故では、一刻も早く状況を把握しなくてはいけないのに、放射能のために機械ですら建屋内に入れず、原子炉の釜を見ることなどとうてい無理でした。私たちはハラハラしながら原子力発電所を外側から見つめているだけでした。放射能の前に人間はあまりにも無力です。

熱量の大きさに目が眩んで、人間が扱えない物質を使うという愚かな真似は絶対にやめなくてはいけません。生活を便利にするために生活を破壊するリスクを負うなんて馬鹿げています。みんなが心から安心して電気が使える生活のほうが良いし、それが本来あるべき姿だと思います。

国民の安全のためにも止めていただきたい

私は原子力発電には完全に反対です。放射性物質の流出が未だに収まっていない中、まだ原子力発電を続けようとする意味がわかりません。しかも、未だに原発事故は終息していないのです。

日本では残念ながら放射線測定器が必須となっていました。今後も放射性物質に気をつけながら生活しないといけないのは人によっては精神的にも厳しいこともあると思います。

本来なら、原子力発電なしでも電力は足りるという話を聞いたことがあります。ただコストの面で費用がかかるので、やらないだけです。国民の安全を考えるなら原子力発電は止めるべきではないでしょうか。

原発再開ありきの姿勢に疑問

現在停止している原子力発電所を再開しなければ、日本の電力供給は不足すると言われていますが、原子力発電には反対です。福島第一原発の映像を見て心底恐ろしいものだと実感しました。もっと安全に電力を作る方法を考え、速やかに実践して、原子力発電から離れてほしいです。

政府は原発再開ありきで話をすすめているので、代替エネルギーの開発に消極的なように思います。あるテレビ番組で、日本は原子力発電に伴う使用済み燃料の処分場所に問題を抱えているという話をしていました。

電力供給が不足するなら、国民ひとりひとりが現状を理解し、省エネルギーで生活する方法を工夫することも大切です。日本で生活する全ての人が当事者だと思って考えなければならない事態になっていると思います。

憤りを覚える

お金がかかり(発電コストが安い?それ以外に掛かる金額が甚大なのに隠蔽)、地球規模で自然を破壊し、人の体を蝕みます。

そもそも自分たちが死んだあとの世代にまで、時間とお金をかけて封じ込めなければいけないようなものをわざわざ生み出している時点で「安全」とは言えませんし、安全と言い続けてきた人が責任を放棄しても許される社会に憤りを感じています。

また、原発ばかりを推進するために、その他の発電の開発が遅れていると思います。日本人(もちろん世界も)の技術力・知恵があれば、その他にいろいろな発電システムが生まれていることと思います。

これからは人類と地球の未来のためにも、真の意味での安全・安心・安価な発電システムを開発していくことに注力すべきだと思います。

原子力発電所はろくでもない施設

原子力発電は非常に高価な電力施設であったということが、福島原発の原子力発電所のメルトダウンで明らかになりました。

なぜならば、一度原子力発電所が爆発したならば、その事故の後処理をするために、膨大な費用がかかることが誰の目にも明らかになったからです。この膨大な費用は東京電力が自社で何とかするのではなく、国からの支援で何とかしようとしているのです。

国からの金というものは当然税金で補填ということです。このようなことをしなければ存続できない、どうしようもない金食い虫の施設であるのならば、一民間企業がそれを管理運営することが不可能なことは誰が見ても明らかなです。

しかも、以前は原子力発電所は事故を起こしても、そこが爆破することはないと思われていました。しかし、実際には福島原子力発電所は爆発し、現在でも放射性部質を巻きちらし続けているのです。

このように、コスト面や安全性の観点から見ても、原子力発電所はろくでもない施設だと言えると思います。

事故時のリスクがあまりにも大きすぎる

原子力発電は、コスト的な優位さや、二酸化炭素の排出量の少ないエネルギーであることなどが報道されています。

しかし、東日本大震災での福島第一原発の事故で被害にあわれた地区の生活の再建がいまだ終わらず、補償や廃炉作業の問題、海水汚染への対策など、事故があった際のリスクがあまりにも大きすぎることが問題です。

また、正常に動いている原子力発電所を前提に考えたとしても、使用後の核燃料の処理などのコストが多大だとも言われています。

原子力発電所は補助金により地域経済の活性化に貢献しているという、ある意味人質を取るような政策もあり、原子力発電を停止してほかの電力で賄っただけでも地域経済にダメージが及ぶという難しさや、日本国内のすべての原子力発電所を同時に全面的に廃炉にしていくというのも技術的には大変難しいものがあるとは思います。

しかし、福島第一原発の事故や東海村の事故、もんじゅの稼働がうまくいかず莫大な費用が回収できていないなどもあり、原子力発電には賛成できません。

コストは当てにならない

震災がおきるまでは私も、原発はコストが安く、環境汚染が少なく、日本の高い技術力もあって、安全で経済的な発電方法だと思っていました。しかし、震災をきっかけに私の考えも変わりました。

地震などの事故が発生した際に国民が被るリスクが高すぎる、決して安全ではない技術であることが東日本震災によって明らかになったと私は考えるので、原子力発電には反対です。

東日本大震災にともなう福島第一原発の事故および放射能汚染の被害からも明らかなように、まず被災者は自分が住む土地を奪われ、コミュニティを奪われます。被災していない国民も決して人ごとではなく、農作物などの放射能汚染の不安にさいなまれます。

このように、たった一度の災害で国民を二重にも三重にも苦しめる原子力発電はやめなくてはなりません。

また、これまで原子力発電は安いと言われてきましたが、これは事故が起きた時の想定や原発を建てる自治体へ配るお金などを計算にいれていない、かなり電力会社に都合の良い算出だといえ、あてになりません。

使用済み核燃料の問題もあります。「もんじゅ」などで解決を図りましたが、一切解決の見通しが立っていないのが現状です。ドイツのように自然エネルギーの技術向上に、国として取り組むべきだと私は思います。

事故が大惨事を巻き起こす

東日本大震災まで、特に反対派でも賛成派でもありませんでしたが、東日本大震災の際の、福島原発事故での被害の大きさ、政府の対応へのいらつき、現在の状況や継続している問題点を考えると、反対せずにはいられません。

また、チェルノブイリ原発事故でのその後のことを考えたら、福島原発事故のその後についても、もう絶望しか感じられません。

確かに、原子力発電所での事故の確率は小さいのでしょう。確かに、原子力発電所の近くに住んでいた人たちはその場所を選んで住んでいたのでしょう。でも、だからといって、地震大国と言われる日本において、もしまた事故が起きたら取り返しのつかない大惨事となる可能性がある原子力発電所には、反対です。

また同じような事故が起きたときの対応も「考えてはいる」とは言うでしょうが、まったく信用なりません。また、原子力発電所を撤廃したら、確かに電気代がコストアップするのでしょうが、事故が起きたときの被害総額のほうが膨大ではないでしょうか。

それになによりも、命より大切なものはありません。国は国民の生命を守る義務があるはずです。私は断固反対です。

いつ元通りになるのか

原子力発電断固反対です。誰もが思うでしょうが、一番は何か災害が起きた時の安全性かと思います。

実際に東北の大震災の際に、どれだけの人が汚染を受けたか分かりません。震災後も放射能の影響で人間はもちろんのこと、植物も異常に大きく育ったり、本来ならならないような姿になってしまった植物もたくさんありました。いまだに汚染された地域には住むこともできない状況です。

チェルノブイリ原発は今もなお汚染され、放置されたままとなっております。長い期間をかけなければ、元に戻すのは難しいと言われております。それが実際にここ日本でも起きていることが問題かと思います。

いつになればもとに戻れるのか、分かったものではないです。なにか起きた時の被害が大きすぎると思います。日本は海に囲まれているため、もしまたあのような地震が起きるのか分かりませんし、津波の心配も高いです。このような理由により原子力発電に反対致します。

どの視点から見ても反対です

僕自身、原子力発電は反対です。日本には非核三原則というものがありながら、核で電気作るなどおかしな話。何のために非核三原則があるのか意味不明。

しかも、今回の東北地方での大地震で原子力発電所は崩壊。被爆の不安。その後の復旧とコストも手間もかかっているくせに不安は全く解消されない。

確かにたくさんの電気を発電できますが、国民や近くに住む住人の生活の安全を考えれば、誰もが反対だと思います。人の命や環境の汚染、何らかの原因で事故が起こり、被爆する不安から考えても、コスト面や安全性から考えても、反対です。

ウランも有限なものです。いつまで資源が持つかもわからない、危険極まりないこの発電方法は絶対に反対です。日本の将来性を見ても、安全性やコスト面を考え、より環境にクリーンな発電方法を考えるべきです。

被爆の不安、安全性、コスト面。すべてにおいて、原子力発電に関しては撤廃すべきだと思います。

日本の原子力発電所一覧

日本にある原子力発電施設をエリアごとにまとめてご紹介します。

北海道

北海道には泊発電所(とまりはつでんしょ)があります。3号機まで原子炉があり、全てが「加圧水型軽水炉」となっています。1号機と2号機はそれぞれ80年代90年代に運転を開始し、3号機は2009年に運転を開始しました。

名称 所在地 運営企業
泊発電所 北海道古宇郡泊村 北海道電力

東北地方

東北には4つの原子力発電所がありますが、2011年3月に起きた東日本大震災の影響でいずれも運転を停止しております。なお、事故を起こした福島第一原子力発電所は1号機から4号機まで廃炉にすると発表されています。

名称 所在地 運営企業
東通原子力発電所 青森県下北郡東通村 東北電力・東京電力
女川原子力発電所 宮城県牡鹿郡女川町 東北電力
福島第一原子力発電所 福島県双葉郡大熊町・双葉町 東京電力
福島第二原子力発電所 福島県双葉郡富岡町 東京電力

関東地方

関東地方にあるのは東海第二発電所のみです。こちらも震災の影響で現在運転を停止しています。なお「第二」の名称からも想像が付きますが、1998年までは「東海発電所」が運転されていました。こちらは廃炉にされる予定です。

名称 所在地 運営企業
東海第二発電所 茨城県那珂郡東海村 日本原子力発電

中部地方

中部地方では北陸三県に施設が集中していますが、特に福井県に多くの施設が集まっています。数も多いですが、原子炉の種類も「沸騰水型軽水炉」「加圧水型軽水炉」「高速増殖炉」と異なっています。

名称 所在地 運営企業
浜岡原子力発電所 静岡県御前崎市 中部電力
柏崎刈羽原子力発電所 新潟県柏崎市 東京電力
志賀原子力発電所 石川県羽咋郡志賀町 北陸電力
敦賀発電所 福井県敦賀市 日本原子力発電
美浜発電所 福井県三方郡美浜町 関西電力
大飯発電所 福井県大飯郡おおい町 関西電力
高浜発電所 福井県大飯郡高浜町 関西電力
もんじゅ 福井県敦賀市 日本原子力研究開発機構

近畿地方

近畿地方には原子力発電所は1箇所もありません。かつて三重県度会郡の南島町と紀勢町に広がっている芦浜地区に「芦浜原子力発電所」の建設計画がありましたが、地元からの反対の声が大きく、2000年に計画は中止となりました。

中国・四国地方

中国地方と四国地方にそれぞれ1つずつ施設が設置されています。島根原子力発電所では「沸騰水型軽水炉」が、伊方発電所では「加圧水型原子炉」が利用されています。両施設とも複数の原子炉を運用しています。

名称 所在地 運営企業
島根原子力発電所 島根県松江市 中国電力
伊方発電所 愛媛県西宇和郡伊方町 四国電力

九州地方

九州地方には佐賀県と鹿児島県にそれぞれ1つずつ施設が設置されています。いずれも複数の原子炉を運用しています。なお、玄海原子力発電所には見学施設として「玄海エネルギーパーク」も設けられています。

名称 所在地 運営企業
玄海原子力発電所 佐賀県東松浦郡玄海町 九州電力
川内原子力発電所 鹿児島県薩摩川内市 九州電力