メリット デメリット
性能の向上 携帯性が低い
カスタマイズ性 スペースが必要
冷却性能 セットアップが面倒
コストパフォーマンス 初期費用が高い
大画面での作業 消費電力が高い
拡張性 騒音の発生
安定性 メンテナンスが必要
高耐久性 周辺機器の購入が必要
音響やグラフィックの強化 電源が必須
修理のしやすさ 技術的知識が必要

デスクトップパソコンのメリット

上の表に出てきた各メリットについてかんたんに解説します。

性能の向上

デスクトップパソコンはノートパソコンに比べて物理的な制約が少ないため、より高性能な部品を搭載することができます。例えば、高速なCPU、複数のGPU、そして大容量のRAMを搭載することで、動画編集や3Dレンダリング、ゲーミングといった高負荷の作業もスムーズに行えます。また、部品の冷却性能が優れているため、長時間高い負荷をかけ続けても動作が安定しやすいです。このため、プロフェッショナルなクリエイターやゲーマー、研究者など、パフォーマンスを重視するユーザーにとって理想的な選択肢となります。

カスタマイズ性

デスクトップパソコンは、ユーザー自身で部品を選択して組み立てたり、必要に応じて後から部品を交換したりする自由度が高い点が特徴です。たとえば、古くなったGPUやストレージを新しいものに換装することで、購入から数年経過した後でも最新の性能を手に入れることができます。また、自作PCの場合、好きなケースデザインや冷却システムを選ぶことも可能です。このように、自分の用途や予算に合わせた最適な構成を追求できるのが、デスクトップならではの利点です。

冷却性能

デスクトップパソコンは物理的なスペースが広いため、冷却ファンやヒートシンク、水冷システムなど、多様な冷却装置を取り付けやすい構造になっています。これにより、ハイエンドのCPUやGPUなど、高発熱の部品を搭載しても温度を低く保ちやすく、パフォーマンスを最大限引き出すことが可能です。一方、ノートパソコンではスペースが限られているため、冷却性能がどうしても制限されがちです。特に夏場の高温環境でも安定した動作を求めるなら、デスクトップが優れています。

コストパフォーマンス

デスクトップパソコンは、同じ性能を持つノートパソコンと比較すると価格が安くなる場合が多いです。特にハイエンドモデルでは、デスクトップの方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。また、故障時に特定の部品のみ交換すればよい場合が多いため、長期的なコスト面でも経済的です。一方、ノートパソコンではパーツ交換が難しいことが多く、買い替えが必要になる場合もあります。これらの理由から、高性能を低コストで求めるユーザーに適しています。

大画面での作業

デスクトップパソコンでは、モニターを自由に選ぶことができるため、作業内容に応じた最適な画面サイズや解像度を選択可能です。例えば、27インチ以上の4Kモニターを使用すれば、細かい作業や複数ウィンドウを同時に開く作業も快適に行えます。さらに、デュアルモニターやトリプルモニターといった複数のモニターを接続することも可能です。これにより、クリエイティブ作業や金融トレーディング、プログラミングなど、画面領域が多く必要な仕事で特に威力を発揮します。

拡張性

デスクトップパソコンは内部スペースが広く、PCIeスロットやSATAポートなどの拡張スロットを多く備えているため、必要に応じて機能を追加することができます。たとえば、SSDやHDDの増設、キャプチャカードやサウンドカードの追加などが容易に行えます。また、USBポートやEthernetポートなどの外部接続端子も豊富なため、周辺機器を多く接続する際にも困りません。これにより、用途が変わっても柔軟に対応できるのが大きなメリットです。

安定性

デスクトップパソコンは固定された場所で使用されることが多く、物理的な移動や衝撃を受けるリスクが少ないため、非常に安定して動作します。特に、重い作業を連続して行う際に動作が途切れることなく続けられる点は、デスクトップならではの利点です。また、物理的な安定性に加え、内部の部品が取り外しやすく配置されているため、トラブル時の修理も簡単です。こうした安定性の高さは、特に長時間作業を行うユーザーにとって重要なポイントとなります。

高耐久性

デスクトップパソコンに使用される部品は、ノートパソコンのものに比べて物理的に大きく、耐久性に優れている場合が多いです。また、発熱や冷却性能の面でも余裕がある設計が可能なため、部品が過熱によって劣化するリスクも低いです。その結果、定期的にメンテナンスを行えば、5年以上にわたって使用できることも珍しくありません。特に、高品質なパーツを選択することで、さらなる寿命の延長が期待できます。

音響やグラフィックの強化

デスクトップパソコンでは、サウンドカードやグラフィックカードなどの専用パーツを追加することで、音質や映像品質を大幅に向上させることができます。これにより、高品質な音響や映像を求める映画鑑賞やゲームプレイ、または音楽制作や映像編集といったプロフェッショナルな用途にも対応可能です。特に、ハイエンドのグラフィックカードを搭載すれば、VRやレイトレーシングを用いたゲームも滑らかに楽しめます。

修理のしやすさ

デスクトップパソコンはモジュール式の構造を採用しているため、故障した部品だけを交換することが可能です。例えば、電源ユニットやグラフィックカードが故障した場合でも、全体を買い替える必要はなく、その部品を新しいものに取り替えるだけで済みます。また、一般的な規格に基づいて作られている部品が多いため、互換性のある代替品を簡単に入手できる点も大きなメリットです。修理コストを抑えられるため、長期的に見て経済的な選択となります。

デスクトップパソコンのデメリット

上の表に出てきた各デメリットについてかんたんに解説します。

携帯性が低い

デスクトップパソコンはその大きさや重量から、持ち運びがほぼ不可能です。本体だけでなく、モニターやキーボード、マウスなどの周辺機器も必要であり、セット全体を移動させるのは現実的ではありません。そのため、使用場所が固定されることが前提となります。ノートパソコンのようにカフェや図書館で作業したり、移動中に使用したりすることは難しいです。モバイル性を重視するユーザーには向いておらず、自宅やオフィスのような定位置での使用が求められます。

スペースが必要

デスクトップパソコンを設置するには、本体だけでなくモニターや周辺機器を置くためのスペースが必要です。特に、小さな部屋やオフィススペースでは、デスクトップの設置が困難な場合があります。また、ケーブルの配線が複雑になりやすく、見た目がごちゃごちゃしがちです。この点はノートパソコンが省スペース設計であることと比較して、デスクトップの明確なデメリットと言えるでしょう。

セットアップが面倒

デスクトップパソコンは、購入後にセットアップが必要であり、配線や周辺機器の接続、初期設定などの作業に時間がかかる場合があります。特に、自作パソコンの場合は、各パーツの正しい取り付けや設定が必要で、知識がないとトラブルになることもあります。また、組み立て後もドライバのインストールやOSの設定を行う必要があり、ノートパソコンのように購入後すぐに使い始められるわけではありません。

初期費用が高い

デスクトップパソコンは、モニター、キーボード、マウスといった周辺機器を個別に揃える必要があるため、初期費用が高くなる場合があります。また、ハイエンドモデルを購入する場合、性能に応じて大きなコストがかかります。これに対し、ノートパソコンは一体型設計のため、周辺機器を別途購入する必要がなく、初期投資を抑えられることが多いです。

消費電力が高い

デスクトップパソコンは、ノートパソコンに比べて消費電力が高くなります。特に、ハイエンドモデルでは高性能なCPUやGPUが多くの電力を消費するため、電気代がかさむ場合があります。さらに、冷却ファンや周辺機器も電力を必要とするため、家庭やオフィスの電力負荷が高くなる可能性があります。この点は、電力効率を重視した設計が進むノートパソコンとの大きな違いです。

騒音の発生

デスクトップパソコンは、高性能な冷却ファンやハードディスクが搭載されているため、動作中に騒音が発生することがあります。特に、負荷の高い作業を行う際には、ファンの回転速度が上がり、音が目立つ場合があります。静音性を重視した設計も可能ですが、追加コストがかかることが多いです。この点は、ノートパソコンが静音設計であることと比較して不利です。

メンテナンスが必要

デスクトップパソコンは内部にホコリがたまりやすく、定期的な掃除が必要です。また、長期間使用するためには、冷却ファンやストレージの交換、ソフトウェアの更新などのメンテナンスを行う必要があります。これらを怠ると性能が低下したり、故障の原因となる可能性があります。一方で、ノートパソコンは内部へのアクセスが難しいため、メンテナンスの頻度が少なくても動作が安定しやすいです。

周辺機器の購入が必要

デスクトップパソコンを使用するには、モニター、キーボード、マウス、スピーカーなどの周辺機器を別途購入する必要があります。これにより、初期費用が高くなるだけでなく、各デバイスの設定や接続にも手間がかかります。また、周辺機器の性能や互換性がパソコンの使い勝手に影響するため、慎重に選ぶ必要があります。この点で、すべてが一体化されたノートパソコンの利便性に劣ります。

電源が必須

デスクトップパソコンは、ノートパソコンのような内蔵バッテリーを持たないため、常にコンセントに接続しておく必要があります。これにより、停電時や電源が確保できない環境では使用できません。また、電源コードの配置も必要で、机周りが複雑になりがちです。この点で、電源を気にせず使用できるノートパソコンの利便性に劣ります。

技術的知識が必要

デスクトップパソコンは、特に自作やアップグレードを行う場合、ある程度の技術的知識が必要です。例えば、パーツの互換性や正しい接続方法を理解していないと、動作しなかったり故障の原因となったりする可能性があります。また、トラブルが発生した際にも、問題を特定し、適切に対処するスキルが求められます。一方、ノートパソコンは一体型で設計されているため、技術的な知識がなくても利用しやすいです。

みんなの意見

賛成意見 反対意見
デスクトップパソコンで良いと思う点は耐久性だと思います。ノートパソコンに比べ、頑丈なものが多いため長持ちする事だと思います。

拡張性も高く、またキーボードとデスクトップが別々なのでキーボードを自分の好きなものにしたり出来るのが嬉しいです。

メーカーや会社にもよりますが、現在はノートパソコンに比べ低価格で高スペックのものが購入出来るのも嬉しいです。画面も大きく、長時間の使用でも目が疲れる事なく、実際に使っていても疲れがくる事が遅いです。
デスクトップの悪い点は、持ち運びが出来ない事だと思います。

普段、家で使っている分で事足りている人は外にまで持ち運ぶ事はないと思いますが、家の中でもノートパソコンだと気軽に移動出来るのでそういった事が出来ない点はデメリットだと思います。

また、幅をとる事もデメリットのひとつです。デスクトップパソコンは奥行があるものが多いため、ノートパソコンの薄型に比べるとどうしても場所をとります。コンパクトにPCを部屋におきたいという方には向いてないと思います。
デスクトップパソコンの利点といえば、なんと言っても性能でしょう。ノートパソコンやタブレットとは比較にならない処理能力。部品を組み立てての自作なら、後から部品を付け替えられる拡張性もGood。

たとえ自作ではなくメーカー製のパソコンだったとしても、今の時代ならばそこそこ性能の良いものが安く手に入りますし、パソコンを置くスペースを確保できるのなら、私は断然デスクトップの方が良いと思います。

加えて付け足すなら、今のパソコンゲームって、大抵がデスクトップパソコンを前提にしているように思います。

つまり、パソコンでゲームを遊ぶのなら、ノートパソコン等は難しいということ。それだけ、性能の差が強くあると言えるでしょう。

性能が高いということは、ただでさえ不安定になりがちなOSがフリーズする回数も減るということです。実際、デスクトップパソコンを使ってから私は、七年間一度もシステムがフリーズしたことはありません。

このことからも、デスクトップパソコンは使い勝手がいいといえるでしょう。
デスクトップパソコンの短所は、やはりその大きさ。どうしても、一定以上のスペースが必要となってしまいます。

今は、CRTモニターは殆ど生産されておらず、薄い液晶モニターが主流ですが、それでも本体とキーボード、マウス等の置き場所を考えれば、スペースの問題は出てきます。

更に、持ち運びできない。これは、パソコンをビジネスに使用している社会人には致命的といえるでしょう。機密情報の保護という観点から、職場の情報は一切自宅に持ち込めない企業が多いです。

故に、社外で仕事をせざるを得ない場合、どうしても取引先に向かう最中の電車内で……というような形になりがちでしょう。

そもそも、仕事としてパソコンを使うのなら、そこまで高い性能はいらないわけです。そう考えれば、現代の社会人に合うのは、ノートパソコンの方なのかもしれません。
デスクトップパソコンの良いところは、何よりも画面の大きさです。長時間座って作業をするのに見易くて明るいのでとても便利です。文書作成作業がメインの仕事をする際には、安定性のあるキーボードによる作業はとても便利です。

また、画像処理関係の仕事をする際にも、メモリが増設できて沢山のソフトをインストールすることができて、作業をする際にも軽く動きます。

以上、使用する側の身体に負担をかけないという点ではデスクトップパソコンを使うことに賛成します。
持ち運びができないと言った点で、デスクトップパソコンはかなりのデメリットがあります。いつも同じ場所で必ず作業をしなかればならない分、時間に制約がでてしまうのです。

いざ故障したときにも自分で持ち運んで修理に出すと言うことも困難です。以上のことから、データ収集・閲覧作業に使う場合には、デスクトップパソコンは不向きだと思います。

また、沢山の情報を入れたままにしておくと、起動の際にとても時間がかかることもあります。自分のやりたい作業が決まっている場合には、重たすぎるマシンは使いにくいので不便です。
パソコンって製品をそのまま使っていますか?一般的に売られているパソコンは一般に受け入れられるように出来てきます。つまり、汎用性が高い代わりに専門性が低くなっています。

たまにネットブラウジングするくらいならそれでも問題ないのでしょうが、ちょっと趣味の世界でパソコンを使ったり、仕事でパソコンを使うとなるとカスタマイズが必要です。

デスクトップパソコンならばカスタマイズ性が高く、そもそも購入時に自分にぴったり合うように発注もしやすいので便利です。
デスクトップパソコンで作業すると、その作業を持ち運ぶのが大変ですよね。

最近ではクラウドサービスで作業の持ち出しも簡単にできるサービスもありますが、それは会社がクラウドサービスを導入している場合で、家と仕事場の作業を同期させるのは結構な手間です。

それよりもノートパソコンを持ち歩いたほうがストレスが少なくて済みます。

SSDの登場でノートパソコンは軽量コンパクトでも高速化することが可能となりました。よほどマニアックな作業以外ならノートパソコンでも十分なスペックがあります。