メリット デメリット
収入の増加 時間の制約
スキルの向上 疲労とストレス
キャリアの多様性 本業への影響
趣味や情熱を活かせる 規則違反の可能性
人脈の拡大 収益の不安定さ
リスク分散 税務上の複雑さ
自己実現 プライバシーの懸念
柔軟な働き方 初期費用やリスク
企業家精神の育成 本業との競合
本業への還元 生活バランスの乱れ

副業のメリット

上の表に出てきた各メリットについてかんたんに解説します。

収入の増加

副業を始める最大のメリットの一つは、収入が増えることです。特に本業の収入が限られている場合、副業は生活費や将来のための貯蓄を増やす手段として役立ちます。例えば、フリーランスの仕事やオンラインビジネスを始めれば、仕事量に応じて収入を調整することができます。また、収入の増加は経済的な安心感をもたらし、突発的な出費や緊急事態に対応する力を高めます。さらに、得た収入を自己投資に使うことで、さらに大きな成果を得ることも可能です。ただし、収入増加を期待するには継続的な努力と適切な計画が必要です。

スキルの向上

副業を通じて新しいスキルや知識を習得する機会が得られます。本業では経験できない分野に挑戦することで、多様な能力を身につけることが可能です。例えば、デザインやプログラミング、マーケティングなど、現代社会で需要の高いスキルを学ぶことができます。また、学んだスキルは本業にも応用できるため、総合的なキャリアの向上につながります。自己学習を続けることで副業の競争力を高め、さらなる収益や満足感を得ることができるでしょう。

キャリアの多様性

副業を持つことで、単一の職種や業界に縛られず、キャリアの選択肢を増やすことができます。本業だけでは得られない経験や知識を積むことで、将来的に転職や独立を考える際の強みとなります。異なる分野の副業を通じて、多様な視点を養い、自分の強みを新たに発見することも可能です。また、複数の収入源を持つことは、キャリアの安定性にも寄与します。

趣味や情熱を活かせる

副業は、自分の趣味や情熱を活かす絶好の機会です。例えば、絵を描くことが好きな人がイラスト制作の副業を始めたり、料理が得意な人がオンラインでレシピを販売するなど、好きなことを仕事にできます。これにより、仕事へのやりがいが増し、収入を得るだけでなく、精神的な充実感も得られます。趣味が仕事になることで、日々の生活に楽しさが増し、モチベーションを維持する助けとなります。

人脈の拡大

副業を通じて新たな人々とのつながりが生まれます。同じ業界や趣味を持つ人々と交流することで、仕事上のアドバイスやビジネスのパートナーシップを得ることができます。さらに、人脈の拡大は副業の成功に直結する場合も多く、新しい案件や顧客を紹介される機会が増えます。特にフリーランスや起業を考える場合、人脈は非常に重要な資産となります。

リスク分散

本業に問題が生じた場合でも、副業を持つことで収入源が分散され、リスクが軽減されます。例えば、リストラや病気などの予期せぬ状況が発生しても、副業の収入があれば生活の安定を保つことができます。また、経済的なリスクを減らすだけでなく、精神的な安心感も得られるため、困難な状況に対するレジリエンスが高まります。

自己実現

副業は自己実現の手段としても役立ちます。本業では実現できない夢や目標を追求する機会を提供してくれます。たとえば、独自のブランドを立ち上げたり、自分の専門知識を他人に教えることなど、個人の価値観やビジョンに基づいた活動を行えます。これにより、自己満足感や達成感を得ることができ、日々の生活に充実感が増します。

柔軟な働き方

副業は本業とは異なり、比較的柔軟なスケジュールで働ける場合が多いです。オンラインプラットフォームを活用する副業やリモートワークの形態を選べば、自宅で好きな時間に仕事ができるため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。この柔軟性は、特に家庭や育児との両立を考える人にとって大きなメリットとなります。

企業家精神の育成

副業を通じてビジネスを運営する感覚を身につけることができます。マーケティング、財務管理、顧客対応など、実際の企業運営に必要なスキルを学ぶことができ、将来的に独立や起業を目指す際の基盤となります。小さな副業でも、自分の力で収益を生む成功体験が得られるため、自己信頼感も高まります。

本業への還元

副業で得たスキルや知識を本業に活かすことができます。例えば、副業で学んだデジタルマーケティングのスキルを本業でのプロジェクトに適用すれば、仕事の効率や成果が向上する可能性があります。また、副業を通じて得た新しい視点やアイデアが、本業での問題解決やイノベーションを促進することもあります。

副業のデメリット

上の表に出てきた各デメリットについてかんたんに解説します。

時間の制約

副業を始めると、自由な時間が制限されることがあります。本業の業務時間に加えて副業を行うことで、結果的に1日が非常に忙しくなる場合があります。そのため、家族や友人と過ごす時間、趣味の時間が減少し、生活のバランスを取ることが難しくなることがあります。また、スケジュール管理が重要となり、効率的に時間を使えなければどちらの仕事も中途半端になるリスクがあります。

疲労とストレス

副業と本業を並行することで、体力的・精神的な負担が増す可能性があります。特に、長時間働くことで十分な休息が取れなくなり、慢性的な疲労に繋がることもあります。また、複数の業務を抱えることで、優先順位をつけたり締め切りを守るためのストレスが増加することがあります。この疲労とストレスが蓄積すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

本業への影響

副業に時間やエネルギーを割きすぎると、本業のパフォーマンスが低下するリスクがあります。例えば、副業での徹夜作業が続くと、本業中に集中力が欠けたり、ミスを犯す原因になります。また、本業の責任を怠ると、上司や同僚からの信頼を損なうことにも繋がり、キャリアに悪影響を及ぼす可能性があります。

規則違反の可能性

一部の企業では、就業規則で副業が禁止されている場合があります。このような場合、副業を行うことで会社とトラブルになるリスクがあります。また、規則に明確な禁止がない場合でも、同僚や上司に副業が知られると、職場内での評判に影響を及ぼす可能性があります。副業を始める前に、会社の規定やルールを確認することが重要です。

収益の不安定さ

副業の収入は必ずしも安定しているとは限りません。特にフリーランスやプロジェクトベースの仕事の場合、案件数やクライアントの状況によって収入が変動することがあります。また、副業を始めたばかりの段階では、収益が期待以下である場合も多く、安定するまでに時間がかかることがあります。

税務上の複雑さ

副業で得た収入は、確定申告が必要になる場合があります。税務申告が初めての人にとって、これらの手続きは煩雑でストレスフルに感じるかもしれません。また、申告を怠ると法的な問題に発展する可能性もあります。副業を始める際には、税金に関する基本的な知識や、必要な書類の管理方法を学ぶことが重要です。

プライバシーの懸念

副業の内容が同僚や上司に知られることで、職場での立場や評価に影響を及ぼす可能性があります。例えば、趣味や興味を活かした副業であっても、それが職場での印象にマイナスに働く場合があります。また、インターネット上で副業を行う場合、個人情報の管理や公開範囲には十分注意が必要です。

初期費用やリスク

一部の副業では、始める際に初期費用が必要となることがあります。例えば、ブログやオンラインストアを開設する場合、ウェブサイトの運営費や商品の仕入れ費用がかかります。これらの費用を回収するには時間がかかることがあり、収益が得られる前に資金が尽きてしまうリスクもあります。また、副業が失敗する可能性もあるため、リスクを考慮した計画が必要です。

本業との競合

副業の内容が本業の利益相反に当たる場合、法的・倫理的な問題が生じる可能性があります。例えば、同じ業界内で競合他社の仕事を受ける場合、本業の機密情報が漏洩するリスクが生じます。また、本業の顧客や資産を副業に利用すると、会社からの懲戒処分を受ける可能性もあるため、注意が必要です。

生活バランスの乱れ

副業に没頭することで、生活全体のバランスが崩れることがあります。特に、仕事が生活の大部分を占めるようになると、家族や友人との時間が減少し、対人関係が疎遠になるリスクがあります。また、趣味やリフレッシュの時間が取れないと、精神的な疲労が蓄積し、最終的には仕事全体の効率や満足度が低下することにつながる場合があります。

みんなの意見

賛成意見 反対意見
副業の良い所は、自分の好きな時間に家で仕事が出来る所です。普段、家事や育児で外仕事に行けない主婦の方には非常にお勧めだと思います。月に2万~3万円で良いという人なら、やって損はないと思います。

また、副業は1人で黙々と作業をする事が出来ます。人間関係が苦手な人や、自分だけのペースで仕事がしたい人でも、家なら周りを気にする事なく、自分の仕事だけに集中できます。

自分の家なら、自分の好きな音楽を聴きながらなど、自分の好きなスタイルで仕事が出来ます。このように、副業は自由に仕事が出来る事がメリットです。
仕事内容にもよりますが、副業の良くない所は外仕事に比べて収入が少ないという所です。

副業は家で作業するものが多く、作業内容も誰でも出来るような単調な作業が多いです。個人差もありますが、副業の収入は多くて2万~3万円でしょう。

また、副業は家で1人で黙々と作業するので、どうしても外の人間とのコミュニケーションが不足になりがちです。副業は直接人と会話する機会が全くと言っていいほどないので、新しい人間関係が築けないです。
収入の流れが一本だけというのは不安な時代なので、副業は単なる小使い稼ぎだけでなく、リスク管理としてあれば安心感があります。

特にバイト等の時給制ではなく、自分のペースで稼げる収入の流れを持っていると、いざ職を失った時でも頼りになります。

例えばネット上で個人商店を持つとか、せどり、投資、アフィブログ、輸入ビジネス等、自由な時間で出来るテクニックを持っておくと力強いです。

もちろんリスク管理でなく、あと数万あれば生活が潤うという方にとっても、副業は生活を満たす意味でも良い事だと思います。
副業により本業以外の時間帯が潰れ休暇を取れなくなり、本業に支障が出る事があり、なおかつ家族と過ごす時間が無くなるので、副業はお金になるとはいえ、犠牲を払う場面が出てくるでしょう。

本業業務時間が長い上に、別のバイト等を入れる事が積み重なると体を壊し、入院費や治療代で余計にお金がかかる事もありますし、実際、副業が忙しくて、心身に悪影響が出る場合もあります。

とにかく本業以外のわずかな時間を消費する形の副業は、家族の理解無くして難しいでしょう。
収入が二箇所以上からあるということは、この終身雇用でなくなった時代には意味があると思います。

副業でもうひとつ仕事をしているということはメインで働いているところを辞めたり、解雇されたり、また会社自体が倒産などの可能性もあるので、とにかく収入がゼロになるというのを防げるのが最大のメリットだと思います。

また、色々な経験ができるということで一つの会社しか知らないというよりも、より客観的に会社を見ることが出来るようになり、単に収入を増やすという以上のメリットもあると思います。
やはり副業をするということは時間的にきつくなるということで健康の問題も心配になります。

メインで働いている会社は副業をしていることを認めていても、考慮してくれることはまずないので、心身ともに非常に疲れてしまう可能性があります。

時間的なコントロールもうまくしないと就業時間のダブルブッキングなどの可能性もあります。そうなると基本的な社会人として責任を果たすということもできないこともありえる危険性があります。
副業の良い点は、やはり生活費が通常のお給料よりもプラスされて入ってくるという点です。

サラリーマンですと、副業によって得た所得の合計が20万以下であれば申告は必要ではありませんし、控除もつくので、副業をすることは決して損ではありません。

また、今ではクラウドソーシングなど、企業がワークシェアリングのような形態で自宅にいる人たちを対象に仕事を割り振ることもあるので、積極的に活用すれば、かなりのお小遣い稼ぎにもなります。
副業の良くない点というか、不満点はあります。それは「所得の合計が20万円以上ならば申告が必要」ということです。仕事をしていない人であれば、38万円以上の場合、要申告となります。

所得は稼いだ額から控除や経費を引いた額ということになってはいますが、経費を含めても副業で年100万以上稼ぐ人もザラにいる中、要申告の金額が低過ぎないかと思うのです。

せめて50万円以上とか、経費を引いても無職の人は100万以下なら無申告でも大丈夫というぐらいにしてもらわないと、税金が多くなるので、私は不満に思っています。
副業の良い点として、手の空いた暇な時間に簡単に取り組めることが挙げられます。一般的な副業は片手間にできるものが多いのでちょっとお小遣い稼ぎに便利です。

また、ブログ等を使って上手い具合に稼げるようになれば、本業に近いあるいはそれ以上の収入を期待でき、収入源の分散によるリスク管理が可能になる点が優れています。

それだけでなく、本当に自分の好きなことをできる場合が非常に多いので、飽きずに続けられることも利点の一つです。以上の点において私は副業を肯定します。
副業は片手間に気軽にできる反面、ハマり過ぎて日常生活に支障を与える可能性があります。本業とのバランスが取れないほど生活リズムの狂ってしまった友人が実際にいることもあり、この点は副業のリスクの一つだと考えています。

また、本業以上の収入を得られる副業となった場合、本業を離れるケースもあるのです。言い換えれば、副業が本業になるということです。

副業は収入源の分散というリスク管理ができる一方で、本業を離れればその意義は皆無であり、副業として扱われる分野は一般的な職に比べていつ収入源が絶たれるか分かりません。つまり収入0に陥るリスクがあるのです。

これらの点において副業は大きなリスクを孕んでおり、それは私が副業を完全に肯定できない理由でもあります。