メリット デメリット
社会性の発達 費用負担
規則正しい生活リズムの形成 感染症のリスク
集団行動の経験 ストレスを感じる場合がある
多様な学びの場 家庭環境との違い
自己表現の機会 一律教育の弊害
専門家による教育 親の関与が求められる
友達づくり 移動の負担
保護者の負担軽減 長時間預かりに制限がある場合
自立心の育成 トラブルの可能性
多文化交流の機会 子供が合わない場合がある

幼稚園のメリット

上の表に出てきた各メリットについてかんたんに解説します。

社会性の発達

幼稚園では、他の子供たちと遊んだり、グループ活動を行ったりすることで、自然と社会性が育まれます。友達と意見を交換したり、順番を守ったりする経験を通して、他者と適切な距離感を保ちながら関係を築く方法を学びます。また、他の子供たちとの摩擦やトラブルも成長の一環として重要であり、こうした体験が将来的な人間関係の基盤を作ります。特に、家庭では得られない「集団の中での自分」という感覚を理解する大切な機会となります。

規則正しい生活リズムの形成

幼稚園は決まった時間に始まり、スケジュールがしっかりと組まれています。これにより、子供たちは朝決まった時間に起き、朝食を取り、幼稚園に行くというルーティンが自然と身に付きます。さらに、午前中に活動し、お昼に休憩を取る生活リズムが体に定着し、健康的な成長を促します。特に、家庭での不規則な生活になりがちな場合、幼稚園はリズムを整える助けとなります。

集団行動の経験

幼稚園では運動会や遠足、発表会など、集団での行動が求められるイベントが数多く行われます。これにより、子供たちは自分一人だけではなく、みんなと一緒に目標を達成する楽しさを学ぶことができます。また、集団で行動するためにはルールを守る必要があり、自然と規律や責任感が身に付きます。こうした経験は、小学校以降の生活でも大いに役立つでしょう。

多様な学びの場

幼稚園では音楽や美術、体育といった幅広い分野の教育が行われます。これにより、子供たちは家庭では体験しにくい活動に触れ、自分の興味や才能を発見する機会を得られます。また、幼児教育の専門家による指導は、子供たちの発達段階に合わせた最適な学びの場を提供します。このような多様な体験が、子供の感性や創造力を豊かにします。

自己表現の機会

自由遊びや工作、絵画などの活動を通じて、子供たちは自分の感じたことや考えたことを表現する力を養います。また、発表会などでは、親や友達の前で自分の意見や成果を見せる機会があり、これが自己肯定感を育てます。幼稚園での自己表現は、後々の学習や社会生活で重要な役割を果たします。

専門家による教育

幼稚園の先生は幼児教育の専門知識を持ち、子供の発達段階に合わせた指導を行います。例えば、言葉の発達が遅れている子供に対して特別なサポートを提供したり、情緒が不安定な子供に適切な対応をしたりします。こうした専門的な指導は、子供の成長を大きく助け、家庭だけでは難しいサポートを可能にします。

友達づくり

幼稚園は、子供たちが初めて「家庭以外の社会」に触れる場所であり、友達づくりの場として非常に重要です。友達との交流を通じて、お互いに助け合うことや遊びの中での協力、時にはけんかをすることで人間関係の基本を学びます。また、同年代の仲間と一緒に過ごす楽しさや喜びを感じることで、情緒が安定しやすくなります。

保護者の負担軽減

幼稚園に通うことで、保護者は子供の面倒を見る時間が短くなり、家事や仕事に集中しやすくなります。また、プロの教育者が子供を見守るため、親も安心して子供を預けられます。特に、共働き家庭や家庭内でのサポートが限られている場合、幼稚園の存在は大きな助けとなります。

自立心の育成

幼稚園では、親から離れて一人で過ごす時間が増えます。これにより、子供は自分で問題を解決する力や、自分のことを自分で行う習慣を身に付けます。また、先生や友達に助けを求める経験を通して、自己解決力や他者に頼るバランス感覚も学ぶことができます。

多文化交流の機会

幼稚園にはさまざまな家庭環境の子供たちが集まります。この多様性は、子供たちが他者の価値観や考え方を理解するきっかけとなります。また、異なる文化や背景を持つ友達との交流を通じて、視野が広がり、偏見の少ない子供に成長することが期待されます。

幼稚園のデメリット

上の表に出てきた各デメリットについてかんたんに解説します。

費用負担

幼稚園に通うには、保育料や教材費、行事費用などの経済的な負担がかかります。特に私立の幼稚園では、月謝が高額になる場合が多く、家計に大きな影響を与えることがあります。また、入園時には制服や道具の購入が必要で、さらに費用がかさむことも少なくありません。一方で、公立幼稚園は比較的安価ですが、募集定員が限られているため、希望する園に入れない可能性もあります。こうした費用の問題は、家庭の経済状況や育児方針に大きく影響を与える要因となります。

感染症のリスク

幼稚園では多くの子供が一緒に生活を送るため、感染症が広がりやすい環境です。風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの一般的な病気に加え、手足口病や水痘(みずぼうそう)といった幼児特有の感染症にかかるリスクも高まります。これらの病気は、家庭全体に広がることもあり、子供だけでなく家族への影響も考慮しなければなりません。感染症対策を講じている幼稚園も多いですが、完全に防ぐことは難しいのが現実です。

ストレスを感じる場合がある

初めて親と離れて過ごす環境であるため、子供にとって幼稚園がストレスになる場合があります。特に人見知りや環境の変化に敏感な子供は、登園を嫌がったり、不安感から体調を崩すことがあります。また、慣れない規律や他の子供たちとの摩擦が、さらにストレスを増幅させる場合もあります。このような状況が続くと、親もどのようにサポートすればよいか悩むことになり、家庭内での負担が増える可能性があります。

家庭環境との違い

幼稚園での教育方針やルールが家庭のしつけ方針と異なる場合、子供が混乱することがあります。例えば、家では許されている行動が幼稚園では禁止されていたり、その逆の場合があります。また、保護者の育児方針と園の対応が合わない場合、親が不満を感じることもあります。このような違いが子供の成長にどのような影響を与えるかを慎重に考える必要があります。

一律教育の弊害

幼稚園では、多くの子供を一度に指導するため、個々の特性や成長ペースに十分対応できないことがあります。特に、個性的な発想やスピードが他の子供と異なる場合、それが抑えられてしまう可能性があります。一律のカリキュラムや活動が強調されることで、子供の個性が伸びにくくなることを懸念する親もいます。こうした環境が、子供にとってストレスになる場合も少なくありません。

親の関与が求められる

幼稚園では、運動会や発表会、保護者会など、親が参加しなければならない行事が多い場合があります。また、場合によっては役員活動やボランティアへの参加が求められることもあり、特に共働きの家庭にとっては大きな負担となります。これにより、仕事や家事との両立が難しくなり、親自身がストレスを感じることもあります。

移動の負担

幼稚園が自宅から遠い場合、送り迎えに時間や労力がかかることがあります。特に徒歩圏内に園がない場合や、交通機関を利用しなければならない場合は、天候が悪い日や急な予定変更時に大きな負担となります。また、送迎バスが利用できる場合でも、指定された時間に合わせなければならず、家庭のスケジュールが制限されることもあります。

長時間預かりに制限がある場合

幼稚園は保育園と比べて預かり時間が短い場合が多く、特に共働き家庭やフルタイムで働く親にとっては不便に感じることがあります。延長保育を提供している園もありますが、追加費用が発生することが一般的です。また、急な用事や仕事で帰りが遅くなる場合にも対応が難しいため、親のスケジュール調整が求められます。

トラブルの可能性

幼稚園では、子供同士のけんかやいじめ、親同士のトラブルなどが発生することがあります。子供がトラブルの被害者や加害者になる場合、その対応に悩むこともあります。また、親同士のコミュニケーションがうまくいかない場合、園全体の雰囲気に影響を及ぼすこともあります。こうした問題への適切な対処が求められます。

子供が合わない場合がある

幼稚園の教育方針や環境が子供に合わない場合、通園そのものがストレスとなることがあります。例えば、活発な子供が静かな活動を強調する園に通う場合や、内向的な子供が活発な園に通う場合などです。こうしたミスマッチは、子供の成長や学びに悪影響を与える可能性があるため、慎重に園を選ぶことが重要です。

みんなの意見

賛成意見 反対意見
保育園と比べて、学ぶことに関する環境が整っていることは、プラスの要素だと思います。保育園の所轄が厚生労働省に対して、幼稚園の場合は、文部科学省であり、学校教育に重きが置かれているので、小学校に進学する際にも、スムーズに移行することができると思います。例えば、お遊戯やお絵かきの時間でも、小学校の体育や図画工作といった科目に関わってくるので、周りのお友達との触れ合い方、個々の能力の向上といった観点からは保育園に比べ、優れており、プラス面だと感じています。 園にもよりますが、保護者会などがあり親の出番が多いことです。現在は幼稚園児の母親も仕事をしている人が多いので多少は変わってきているとは思いますが、仕事をしている人は保育園、専業主婦は幼稚園・・・という風に分かれていたときの名残か、やはり保護者会やバザーなどの行事などで母親が集まる機会が多いようです。それでどうしてもPTAのように、役員をやったやらないなどの母親同士のしがらみが生まれやすいのがデメリットだと思います。
小学校に入る前には、ほとんどの子ども達が幼稚園や保育園に通うようになりました。幼稚園で良い点は、何と言っても「親が選べる」というところです。自分の子どもに合った幼稚園、親の教育方針に合った幼稚園で、小学校に入る前の数年間、友達と一緒に遊んで学べるのは、子どもにとってもとても良いことでしょう。また同じ幼稚園を選んだ親同士も、コミュニケーションを図りやすいと言えます。考え方や家の環境が似通っているからです。3歳から小学校に入るまでの大切な時期に、親が自分達で子どもの幼稚園を選べることはとても良いことと思います。 一般的に朝の9時から午後の2時頃までしか、我が子を預けることができないため、共働きでフルタイムのお仕事を抱えている母親の方にとっては、終わりの時間にお迎えに行くことが難しく、躊躇してしまうと思います。とりわけ、保育園は、0歳から我が子を預けることができますが、幼稚園の場合は、3歳からなので、3歳より前の時点で、フルタイムのお仕事をしているとなると、より一層お迎えが厳しくなってしまいます。そうした、子供を見てもらえる時間が保育園に比べて限られてしまうことは、マイナス面だと思います。
幼稚園ごとに教育方針に特色があることです。勉強系に力を入れているところ、自由にのびのび遊ばせてくれるところ、食育に力を入れているところ、英語や体操教育を実施しているところなど様々です。最近では保育園でもそういった取り組みが増えているところもありますが、保育園は基本的に親が働いているなどで代わりに保育するという目的なので、幼稚園ほど特色が分かれているわけではありません。また願書も園に直接出すので、子に合った幼稚園を自由に選べます。最終的に自治体が入園する園を決定する保育園と異なり、幼稚園のこのような制度には賛成です。 幼稚園は保育園と違うので、子どもが幼稚園に行っている時間はとても短いのです。保育園なら夕方まで預かってくれますが、幼稚園は2時前後には終わりとなります。これでは、働きたい親も子どもの送り迎えに時間が制限されて、難しいのです。公立の小学校では、ほとんどお金は掛りませんが、幼稚園は違います。ほとんど通わない夏休みでも授業料が掛るにも係らず、親は働けないのですから、費用負担も大変です。最近はパートだけでなく、在宅で働ける会社も増えてきました。これなら子どもが幼稚園に行っている間を見計らって働けるので、良いですね。幼稚園の延長保育もありますから、幼稚園と連携を取りながら働けるならとても良いと思います。
自宅で育児をしていると孤独になりがちですが、幼稚園に行き始めると人との交流も増えて子供にも友達がたくさんできます。幼稚園は集団保育で異年齢の子供がたくさんいますので、一人っ子でも兄弟がいるような環境で育つことができます。行き始めると、友達からも色々学ぶため急に成長したと感じますし、できなかったことが出来るようにもなります。家庭ではなかなか進みにくいトイレトレーニングも幼稚園に行き始めたらあっという間におむつがはずれました。同じくらいの年齢の子達から刺激を受けることは多いので幼稚園は良いですね。 幼稚園によって異なるのですが、基本的に保護者の出番が多いです。保育園は皆保護者が働いているなどで役員の仕事があっても、そこまで負担は大きくはないかと思います。しかし幼稚園は働いていなくても子を入園させられるので、保護者に役員などの仕事が回ってきます。時には役員でなくても園のバザーや行事のお手伝いとして参加しなければならないこともあります。昔は専業主婦家庭の人が幼稚園を選ぶ傾向がありました。しかし最近では幼稚園ママでも働く人は多いです。保護者負担が大きいのは良くないと思います。
幼稚園は今ではバス送迎が一般的になっていて、少し遠くの地域でも選んで入園することができます。そのため子どもの特性によって合っているところに入園させてあげられるところがメリットです。例えば外遊び中心ののびのび系、勉強にも力を入れているところ、行事が活発なところなど様々な特徴があります。また親もお弁当を持たせたい人、給食があるほうがいい人など様々だと思いますが、親子どもども自分のライフスタイルに合った園を探すことができます。 幼稚園は悪いことも学習してきてしまいます。言葉遣いや態度などを友達から真似して家でするようになるため、家庭で育っている時よりも荒っぽいと感じることもあります。帰宅時間が3時頃で1日のほとんどの時間を幼稚園で過ごすようになるため、帰ってきてからゆっくりと子供と過ごす時間が短くなってしまうのが、親からすると寂しいです。幼稚園によっては色々園で幼児教育をしていますが、中にはこれって必要あるの?というような教育もあります。算数や書道の幼児教育はさすがに早すぎるのじゃないなかと思います。