格安SIMのメリット
上の表に出てきた各メリットについてかんたんに解説します。
月額料金が安い
格安SIMの最大のメリットは、月額料金が非常に安いことです。大手キャリアでは月々5,000円〜8,000円ほどかかることもありますが、格安SIMでは1,000円前後で使えるプランも多数存在します。特に通話をあまり利用せず、データ通信が中心のユーザーには経済的メリットが非常に大きく、通信費を年間で数万円単位で節約することも可能です。また、家族全員で格安SIMに乗り換えることで、さらに家計に優しい通信環境が整います。コスト重視の方には最適な選択肢です。
契約の自由度が高い
格安SIMは大手キャリアに比べて契約の自由度が高く、2年縛りや解約金などの煩わしい制約がほとんどありません。必要に応じて自由に乗り換えたり、利用プランを柔軟に変更できる点が魅力です。また、料金が合わない、通信品質に満足できないなどの理由で他社へ移ることも簡単にできるため、サービスの質を自分自身で選ぶ時代にふさわしいスタイルといえます。縛られない契約形態が、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる大きなポイントです。
多彩なプランがある
格安SIMは利用者のニーズに合わせて多様なプランが用意されており、たとえば「データ通信のみ」「通話あり」「データ無制限」など選択肢が豊富です。データ容量も1GB〜20GB以上まで幅広く、自分にぴったりのプランを探すことができます。中には「3GBで月額900円」といったコストパフォーマンスに優れたプランもあり、使い方によっては大手キャリアよりもずっと効率的です。必要以上のサービスを省いたシンプル設計も、多くの人に支持されています。
契約手続きが簡単
格安SIMは店舗がない代わりに、ほとんどの手続きがオンラインで完結できる点が魅力です。SIMカードの申し込みから本人確認書類の提出、MNPの手続き、プラン選択まですべてスマートフォンやパソコンで行えるため、忙しい人でも簡単に導入できます。また、SIMカードは郵送で届くため、わざわざショップに出向く必要がありません。店舗での待ち時間や営業日を気にせず、自分の都合に合わせて手続きを進められるのが大きな利点です。
海外での利用がしやすい(eSIM対応も)
格安SIMの中には、eSIMに対応している事業者も増えています。これにより、海外旅行や出張の際に現地のeSIMをダウンロードすることで、物理SIMカードを入れ替えずに通信を利用できます。海外専用の格安データプランを併用することもでき、ローミングよりも大幅にコストを抑えることが可能です。また、eSIM対応端末であれば、国内の格安SIMと海外のeSIMを同時に使い分けることもでき、柔軟な通信環境が構築できます。国際的に活動する人にとっても大きなメリットです。
自分で端末を選べる
格安SIMでは端末の縛りがなく、利用者は自分で好きなSIMフリー端末を選んで使えます。大手キャリアのように機種代金を分割で支払う必要もなく、中古スマホを活用すれば初期費用をさらに抑えることも可能です。また、最新のiPhoneやAndroid端末も、対応していればそのまま利用できるため、好みや予算に応じた自由な選択が可能です。端末の自由度が高いことで、ライフスタイルや使用目的に合ったスマートな使い方ができます。
サブ回線としても使いやすい
格安SIMは低価格のため、メイン回線とは別にサブ回線として導入しやすいのも利点です。たとえば、仕事用の連絡専用スマホ、子供の見守り用、IoT機器、モバイルWi-Fi用など、多用途に使うことができます。また、電話番号付きSIMを安価で持てるため、プライベートと仕事を分けたい人や、個人事業主にも便利です。1,000円前後で維持できる回線がもう1つあるだけで、生活や仕事の効率が上がる場面は多いです。
通信品質が改善傾向にある
以前は「格安SIM=通信が遅い」というイメージがありましたが、近年は大手キャリアの回線を借りてサービスを提供するMVNOでも、通信の最適化が進み、品質が向上しています。特にUQモバイルやY!mobileなどはサブブランドとして大手とほぼ同等の通信速度を実現しており、動画視聴やSNSも快適に使える場面が増えています。通信速度に関する不満が減少傾向にあり、今後もさらに改善が期待されている点は見逃せません。
キャリアメールに依存しないライフスタイルへ移行できる
格安SIMではキャリアメール(@docomo.ne.jpなど)が利用できないため、多くの人がGmailやYahoo!メールといったフリーメールへ移行します。これにより、特定のキャリアに縛られることなく、いつでも自由に乗り換え可能な環境が整います。キャリアメールは古いサービスや登録先での使用が多かったですが、現在はフリーメールで十分代替可能です。デジタルリテラシーが高まる現代において、柔軟性と利便性を重視したライフスタイルへの変化にもつながります。
エコな選択肢
格安SIMは新しいスマートフォンを買わずに、今ある端末を使い続けるケースが多く、電子廃棄物の削減に貢献します。また、SIMカード自体も小型で簡素なパッケージで届くため、包装資材の削減や物流の効率化にもつながります。さらに、eSIMを利用すれば物理カードの発行すら不要で、完全にペーパーレス・資源節約が可能です。こうした点からも、格安SIMは経済的だけでなく、環境に配慮したスマートな選択肢として注目されています。
格安SIMのデメリット
上の表に出てきた各デメリットについてかんたんに解説します。
通信速度が遅くなる時間帯がある
格安SIMは、大手キャリアから通信回線を借りてサービスを提供しているため、混雑する時間帯(昼休みの12時台、通勤・帰宅時の18時〜19時頃)に通信速度が低下しやすいという傾向があります。これは、回線の帯域が限られているため、多くのユーザーが一斉に利用することでネットが“詰まる”状態になるためです。特に動画視聴やSNSの画像読み込み、地図アプリの使用などにストレスを感じる場面が出てきます。仕事や学業で安定した通信を求める人には注意が必要です。
通話料金が割高な場合がある
格安SIMでは、通話料金が30秒あたり20円と高めに設定されているケースが多く、長時間通話を頻繁に行う人にとっては割高になることがあります。多くの事業者では通話定額オプション(5分かけ放題や10分かけ放題)を用意していますが、これも追加料金が発生するため、コストがかさむ場合もあります。さらに、定額通話を利用するには専用アプリを使う必要があることもあり、操作に慣れていない方にとっては不便に感じることもあるでしょう。
キャリアメールが使えない
格安SIMでは、大手キャリアが提供する「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」などのキャリアメールを利用できません。これにより、一部の会員サイトや金融機関など、キャリアメールしか登録を受け付けていないサービスでの利用が制限される可能性があります。また、キャリアメールに依存している人にとっては、アドレス変更の手間や連絡先の更新が必要になるため、移行に手間がかかる点もデメリットといえます。特に高齢者などには心理的なハードルとなることがあります。
サポートが限定的
格安SIM事業者の多くは店舗を持たず、サポートはWebやチャット、メールに限定されることが一般的です。そのため、設定トラブルやSIMの不具合、端末の故障などの際に即座に対面で相談することができません。特に機械に不慣れな高齢者や初心者にとっては、このサポート体制の不十分さが大きな不安材料となります。サポートが充実している一部の事業者(UQモバイルやY!mobileなど)を除けば、基本的に「自己解決」が求められる点は覚悟が必要です。
初期設定(APN設定)が必要
格安SIMをスマートフォンに挿入しただけでは通信ができず、「APN設定(アクセスポイント名)」を手動で行う必要があります。この設定は、スマホの設定画面でプロファイルをダウンロードしたり、手動で情報を入力したりする工程があり、スマホ操作に慣れていない人にとっては難しく感じることがあります。また、端末によっては対応APNがうまく適用されないこともあり、設定ミスによって通信不能に陥るケースもあります。初心者にはハードルとなるポイントです。
LINEの年齢認証ができない場合がある
一部の格安SIMではLINEの年齢認証に対応していないため、ID検索機能を利用できない場合があります。特に若年層にとっては、LINEで友人を検索して追加する方法が制限されることで不便を感じることがあります。年齢認証を通すには、LINEモバイルやソフトバンク系の格安SIMなど、一部の事業者に限られているのが現状です。機能としては小さな制限かもしれませんが、LINEを頻繁に使うユーザーにとっては意外と大きなデメリットです。
支払い方法がクレジットカードに限られることが多い
多くの格安SIM事業者では、支払い方法がクレジットカードに限定されている場合が多く、口座振替やコンビニ払いなどには非対応なケースがあります。これにより、クレジットカードを持たない未成年者や高齢者、カード利用に抵抗のある人にとっては、契約のハードルが高くなります。また、家族名義のカードが必要な場合や、学生の親子契約においても手続きが煩雑になることがあります。支払い方法の選択肢が限られている点は、不便と感じる人も多いです。
緊急通報・災害情報の受信に制限がある場合も
格安SIMでも110番や119番への緊急通報は可能ですが、災害時に自治体などが配信する「エリアメール」や「緊急速報メール」が届かない場合があります。これは、大手キャリアが提供する緊急情報サービスがSIMフリー端末や格安SIM向けには完全に対応していないことがあるためです。災害大国・日本において、緊急時の情報取得が遅れる可能性があることは不安要素といえるでしょう。日常的な安心・安全を求める方には注意が必要な点です。
最新端末との相性に注意が必要
格安SIMは多くの端末に対応していますが、最新のiPhoneやAndroidスマートフォンとの組み合わせによっては、一部機能(テザリング、VoLTE、SMSなど)が正しく動作しないことがあります。これは、事業者ごとに対応バンドや動作確認済み端末の一覧が異なるためです。端末購入の前に必ず「動作確認端末一覧」をチェックする必要があります。購入後に「SIMは入ったけど通信できない」といったトラブルに繋がる可能性もあるため、事前確認は必須です。
家族割・セット割が限定的
大手キャリアのような「家族割引」や「光回線とのセット割」など、複数契約による大幅な割引サービスは、格安SIMでは提供されていないか、あっても割引額が小さいことが多いです。家族全員で通信費を抑えたいと考えている場合、大手キャリアの大容量プラン+家族割の方が結果的にお得になるケースもあります。また、固定回線との連携によるポイント還元やキャンペーンなども限定的であるため、家族での利用には向き不向きがあります。
みんなの意見
賛成意見 | 反対意見 |
---|---|
格安SIMの良い点は料金の安さです。例えばキャリアだと、どこの会社を選んでも料金は安くても5000円ぐらいはします。少し前は月額1万円近くかかっていましたし、割り引きを適用してもらう為には色んなオプション加入や二年契約縛りもあります。しかし格安SIMだと、オプション加入はありませんし、契約期間のしばりも短いものがほとんどです。月額料金は1000円~3000円ぐらいになりますし、キャリアより格段に安くなります。使ってる回線はキャリアから間借りしてる状態なので、電波が届きにくいなんてこともありませんし、通話品質も同等です。安くスマホを利用したい方にはとてもお勧めのサービスだと思います。 | 良くないと感じるのは、普段の状態はキャリア同等の使い心地ですが、混雑時には使いものにならなくなる点です。例えば12時~13時のお昼時はみなさんお昼休憩となるので、スマホの利用数は一斉に増えます。キャリアの方なら問題なく利用できますが、格安SIMだとその皺寄せが来て全然つながらなくなったりします。また花火大会のような人の多く集まるイベントでも同じ減少が起きます。アプリを立ち上げても通信速度が遅すぎて接続出来ないんです。スマホアプリってネット接続出来るのが前提となってますし、通話も出来ずアプリも使えずでどうしようもなくなってしまうんです。また通話料金も30秒/20円と割高になってます。無料通話オプションのある格安SIM会社は少数ですし、通話サービスにも力を入れて欲しいと感じます。 |
格安SIMの良い点は、その名の通り料金が3大キャリアと比べて安いことです。某3大キャリアを利用していた時には、どんなプランにしても料金は1万円前後でそれより安くはなりませんでした。しかし格安SIMに変更してからは、料金は4分の1ほどになりました。通信料はこれからも固定費として、毎月かかり続けるものです。この費用を抑えることができたのは、家計にとっても最大のメリットでした。格安SIMにしても通話プランをつけるなど自分の使いやすいプランを選べるので、3大キャリア時代と遜色なく利用できています。 | 今までのキャリアメールを利用できない点です。キャリアメールはやはり使いやすかったですし、友人に送っても拒否設定による送信エラーにはなりにくかったです。しかし今やLINEの時代。LINEで連絡を取っている友人ばかりなので、メールが使えなくてもさほど困りません。LINEをやっていない友人にアドレスの変更を連絡するのに困ったくらいです。キャリアメールはやはり便利だなと思う時もあり、その点では格安SIMにすると不便だなと感じることもありました。ただその点があっても格安SIMに変更して良かったと思います。 |
とにかく安いというのが一番のメリットです。何年も当たり前に高かった5,000~10,000円のスマホ月額料金が、2,000~3,000円へと安くなった点が、まず素晴らしいです。それでいて通信速度には大きく変化なく利用できています。申し込み方法~利用開始までは一週間ほどで完了し、手続き自体も難しいものはありませんでした。私はもともと利用していた機種をそのまま使っていくパターンだったので、SIMカードの入れ替えだけで作業は終わりです。申し込みするまでは不安もありましたが、今となっては何をそんなに怖がっていたんだろうという感じです。何か質問があれば、ネット上でも質問できますし、これから格安simの利用者はどんどん増えると思われるので、リアルな知り合いに聞ける機会も増えると思います。 | 利用者が多い時間帯は、通信速度が遅くなることがあります。周りの環境によっては影響が大きいところなので、その点はよくリサーチしてからがいいと思います。電話をする機会が多い人にはデメリットが大きいかもしれません。どこの格安SIMのプランも、ネットは安いですが、通話料金はむしろ割高です。あとは、故障やトラブルなどがあった時に、大手キャリアのように「〇〇ショップへ行けば大丈夫」ということはできません。実店舗が少ないので、それは覚悟しなければなりません。つまり基本は自分で対処するということになります。初期設定、簡単なトラブルなどもです。そのほとんどは、特別な知識がなくてもネットで調べれば対処できるのですがそういうことが苦手な人や、無理な人にはデメリットとなります。 |
格安SIMのいいところは、その名の通り、なんといっても安いところです。データ通信のみの契約など、自分の使い方にあったものを使うことができます。一般的に、携帯電話会社と契約すると、よくわからない基本料金というものを支払う必要があったり、オプションをつけなければいけなかったり、安いものでも結局のところ5000円近くかかってしまうような気がします。無駄なものは省いて、本当に必要なものだけに絞ったものが、格安SIMと言えると思います。 | 格安SIMの良くないと思うところは、サポート体制です。auやdocomo、SoftBankは街中にもたくさんの店舗があり、電話やネットでも簡単に問い合わせができます。それに比べて格安SIMの会社には店舗がほとんどありません。基本的に変更や問い合わせなどはネットや電話を使いますが、電話はかなり繋がりにくく、ネットでも分かりづらい説明が多かったり、不便を感じることが多いです。安いには安いなりの理由があるな、というのはトラブル対応でよくわかります。 |
格安SIMのメリットはなんといってもコストが安い点です。大手通信キャリアの回線を借りているだけに安いコストで契約できるところがメリットです。さらにはSIMカードだけの契約であれば事務手数料だけで問題なく、いつでも解約できる契約を行っている会社が多いので非常にメリットが高いと思います。また、スマートフォンについてもはいスペックな端末だけではなく格安のモデルもラインナップに多く加わっていますので非常に選択の幅が広く利用しやすいと思います。 | 格安SIMは大手通信キャリアの回線を借りていることもあって、お昼休みや週末の夕方など混み合っている時間にはなかなか満足度の高い通信速度が実現できない可能性があります。安定した通信を求めたいときにこれは非常にデメリットになってくると思います。また、店舗型のサービスが少ないこともありいかにサービスをうまく受けるかと言う点でも大手通信キャリアに比べるとデメリットが多いと思います。このように通信速度とサービスの面で大手通信キャリアに比べると不満点が残るかもしれません。 |