SIMフリーのメリット
上の表に出てきた各メリットについてかんたんに解説します。
好きなキャリアを自由に選べる
SIMフリー端末は、通信会社に縛られず、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル・格安SIM(MVNO)など、どのキャリアのSIMカードでも使用できます。これにより、料金プラン・通信速度・サービス内容などを比較しながら、より自分のライフスタイルに合ったキャリアを選択可能です。また、キャリアの乗り換えが簡単になることで、長期契約による縛りから解放され、通信費を見直す機会が増えます。通信自由度が増すため、使い勝手の良いスマホライフが実現します。
海外旅行時にも便利
海外でスマートフォンを利用する際、現地の通信会社が提供するプリペイドSIMを購入して使用できるのがSIMフリー端末の魅力です。これにより、日本のキャリアが提供する高額なローミングプランを使わずに、現地価格で通話やデータ通信が可能になります。SIMを入れ替えるだけで簡単に現地通信に切り替えられ、通信費を大幅に節約できます。特に長期滞在者や頻繁に海外出張する方にとって、コストと利便性の両面で大きなメリットです。
料金の見直しがしやすい
SIMフリー端末はキャリアに縛られないため、通信プランの変更が容易です。例えば、利用頻度や通信量に応じて、月額数百円から契約できる格安SIMに切り替えれば、大幅な通信費の削減が可能になります。自分のライフスタイルが変化したときにも、通信契約を柔軟に見直せるため、ムダな支出を防ぐことができます。また、複数のMVNOが競争しているため、ユーザー側にとってお得なキャンペーンやサービスも利用しやすい環境が整っています。
端末と通信契約を分離できる
従来のキャリア契約では、端末と通信契約がセットになっており、2年縛りなどの長期契約が当たり前でした。しかしSIMフリー端末であれば、端末は家電量販店やオンラインで自由に購入し、通信契約は自分の好みに応じて別途選ぶことが可能です。この「分離プラン」により、途中で通信会社を乗り換えても端末をそのまま使い続けられるため、無駄がありません。選択肢が広がり、料金・機能ともに満足度の高いスマホ利用が実現します。
中古端末の流通が活発
SIMフリー端末は、どのキャリアのSIMでも利用できるため、中古市場での需要が非常に高いです。購入者にとっては、キャリアを気にせず好きな端末を選べるというメリットがあり、販売者にとっては高値で売却しやすいという利点があります。特に人気モデルや海外製の珍しい機種は、SIMロックの有無が価格に大きく影響します。そのため、SIMフリー端末を所有していれば、買い替え時に資産として活用できる可能性が高くなります。
テザリングが自由に使える
キャリアによっては、テザリング機能が制限されていたり、追加料金が必要だったりする場合があります。しかしSIMフリー端末では、こうした制限が基本的に存在せず、契約している通信プランの範囲内で自由にテザリングが可能です。これにより、外出先でもノートパソコンやタブレットをインターネットに接続でき、ビジネスや学習の場で大変重宝されます。スマホ1台でモバイルWi-Fiの代替となるため、荷物の軽量化にもつながります。
複数回線の使い分けが可能(デュアルSIM)
多くのSIMフリー端末は、デュアルSIM(DSDS/DSDV)に対応しており、1台のスマホに2枚のSIMを同時に挿して使えます。これにより、仕事用とプライベート用の電話番号を1台で使い分けたり、1つのSIMで通話、もう1つで大容量データ通信というような柔軟な運用が可能になります。海外渡航時にも現地SIMと日本のSIMを併用できるため、連絡手段を確保しながら安価な通信環境を実現できます。利便性が大きく向上します。
ソフトウェアアップデートが早い
キャリア端末では、OSアップデートがキャリアの審査を経て配信されるため、数か月遅れることもあります。一方、SIMフリー端末では、メーカーが直接アップデートを提供するため、最新OSへの対応が比較的早く、セキュリティパッチも迅速に配信されます。特にAndroidスマホでは、最新機能やセキュリティ面での安心感が大きく、OSのサポートが長く続く端末を選べば、長期使用にも向いています。安全で快適な利用が可能です。
不要なキャリアアプリが入っていない
キャリアで販売されるスマートフォンには、多くのキャリア独自アプリ(キャリアメール、ポイントサービス、ナビゲーションなど)がプリインストールされていることが多く、消去できないケースもあります。しかしSIMフリー端末にはこうしたアプリが基本的に入っておらず、ユーザー自身が必要なアプリだけをインストールして使えるため、ストレージ容量や動作速度の面で効率的です。端末の動作も軽快になり、快適なユーザー体験が得られます。
機種選択の幅が広い
SIMフリー市場では、日本国内では販売されていない機種や、デザインや機能に個性のある端末を自由に選べます。ASUS、Xiaomi、Nothing Phoneなど、国内キャリアが取り扱わない海外メーカー製のスマホも購入可能で、価格性能比の高い機種も多く見られます。これにより、自分だけのこだわりを反映させたスマホ選びができ、ガジェット好きには大きな魅力です。最新テクノロジーやデザインを楽しめるのも、SIMフリーの醍醐味です。
SIMフリーのデメリット
上の表に出てきた各デメリットについてかんたんに解説します。
初期設定やAPN設定が必要
SIMフリー端末を使うには、通信会社によっては自分で「APN(アクセスポイント名)」の設定をする必要があります。これは、スマホをネットワークに接続するための設定ですが、スマホに不慣れな人にとってはややハードルが高く感じられます。キャリア端末のようにSIMを挿すだけで自動的にネット接続されるわけではなく、説明書や公式サイトを見ながら手動で設定する必要があります。誤った設定をするとネットやSMSが使えないこともあるため、注意が必要です。
サポート体制が限定的
SIMフリー端末に関するトラブルが起きた場合、大手キャリアの店舗ではサポートを受けられないことがほとんどです。キャリアで購入したスマホであれば、故障や操作に関して店舗で相談できますが、SIMフリー端末は基本的に購入したメーカーや販売店が対応窓口になります。そのため、緊急時に対応してもらえる場所が限られてしまい、サポート体制の面で不安を感じる人もいます。特にスマホ初心者には手厚いサポートが得られない点が大きな課題です。
通信バンドが合わない可能性がある
海外メーカーのSIMフリースマートフォンなどは、日本国内の通信キャリアが使用している周波数帯(バンド)に完全に対応していないことがあります。この場合、特定のエリアで電波が入りにくかったり、通信速度が遅くなるなどの不具合が生じる可能性があります。特に地方や山間部では影響が大きく、都市部でもキャリアによっては通信の安定性が損なわれる場合もあるため、購入前に対応バンドをしっかり確認することが必要です。
キャリア特有のサービスが使えない
SIMフリー端末では、大手キャリアが提供している独自のサービス(例:キャリアメール、キャリア決済、留守番電話サービス、着信転送など)が利用できない、もしくは制限されることがあります。特に「@docomo.ne.jp」などのメールアドレスを長年使ってきた人にとって、メールアドレスの変更は大きな不便となります。また、キャリア決済が使えないことで、一部のアプリ課金やサービス利用が制限されることもあるため、注意が必要です。
割引やポイント還元が受けられない
大手キャリアでは、契約時に端末価格が実質0円になるキャンペーンや、月々の通信料金から割引されるプログラムが用意されていることが多いです。しかし、SIMフリー端末を単体で購入する場合、こうした特典は受けられず、端末代を全額自己負担する必要があります。また、キャリアのポイント還元(dポイントやPontaなど)も契約内容によって制限されることがあり、トータルコストで見ると割高になる可能性もあります。
緊急速報メール非対応の場合がある
一部のSIMフリー端末では、緊急地震速報やJアラートといった「ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)」に対応していないことがあります。これにより、大規模災害が発生した際に重要な警報を受け取れない恐れがあり、安全面でのリスクが懸念されます。日本国内で販売されているSIMフリー端末でも、特に海外メーカーの機種では対応が不十分なこともあるため、防災面を重視する方には慎重な機種選びが求められます。
キャリアの保証サービスが使えない
大手キャリアでは、端末故障や紛失に備えた保証プログラム(例:AppleCare相当のキャリア版、端末おかえしプログラムなど)が充実していますが、SIMフリー端末では基本的にこれらを利用することができません。故障時のサポートや端末交換サービスがないため、万が一の際には修理代が高額になるリスクがあります。端末保証を別途有料で申し込む必要があり、その分のコストも考慮しなければなりません。
分割購入の審査や制度が限られる
キャリア経由でのスマートフォン購入では、分割払い(36回や48回払い)が一般的で、初期費用を抑えることができます。しかし、SIMフリー端末は、家電量販店やネット通販での購入が主で、分割払いの選択肢が少ない場合があります。特にクレジットカードを持っていない場合、分割が使えず一括払いしか選べないというケースもあります。価格帯が高い機種を購入する際には、この点が負担となる可能性があります。
店舗サポートが受けにくい
キャリアショップでは、基本的に自社で販売した端末や契約内容にしか対応しない方針が一般的です。SIMフリー端末を持ち込んでも、設定のサポートや修理受付を断られることが多く、サポートを受けるためには販売元やメーカーに連絡する必要があります。スマホ操作に不慣れなユーザーにとって、対面で相談できる店舗が少ないというのは大きな不安材料となります。安心して使うには、自分でのトラブル対応能力が求められます。
不具合時の修理対応が複雑になることも
SIMフリー端末を正規代理店以外(並行輸入品や海外通販など)で購入した場合、国内で修理受付ができないことがあります。また、保証期間内であっても、海外まで発送して修理を依頼しなければならず、時間や費用が多くかかる可能性もあります。加えて、修理中の代替機の提供がないことも多く、生活に支障が出るケースもあります。トラブル時の対応力や備えが必要となる点が、SIMフリー端末のデメリットのひとつです。
みんなの意見
賛成意見 | 反対意見 |
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SIMを選ばずに利用できるという点が良いと感じます。大手キャリアから発売されている機種などであった場合、そのキャリアでなければ使用することができません。それを回避するためにはSIMロックを解除する必要があります。一方SIMフリーの機種を活用すればその必要がありません。これは自由にSIMの選択ができるということは勿論、無駄な費用がかからないということにも繋がります。海外で一時的にSIMを契約するといった使い方も可能なため、活躍の場が広がるという点も良いと思います。 | SIMフリーの良くない点は一部のスマートフォンで技術基準適合証明、すなわち技適マークがないものが存在しているという点です。これは主に海外の機種を日本に輸入している場合などに発生する問題ですが、技適マークがないものを使用することは違法であるということを知らずに使っている方がいるという話を聞いたことがあります。そもそも技適マークを知らないというユーザーもいるようです。また、個人的にも海外製品を購入した際に技適マークがついているか調べるのに苦労をした経験があるため、この点に関しては良くないなと感じます。 |
携帯やスマホって所謂三大キャリアのdocomo au softbankの三社をベースにしてます。そして各キャリア用の端末を販売してるわけですが、何気に面倒なのがSIMロックです。例えばSHARPならAQUOSを販売してますよね。外見・性能はほとんど同じなのにdocomo用、au用、softbank用と分けて販売してます。端末が同じでもSIMロックを掛けることで、そのキャリアでしか作動しないように出来てるんです。もし他社に乗り換えるとなったら、スマホも買い換えないといけないんですよね。しかしSIMフリーの端末だとロックはかかっていませんので、SIMを差し替えるだけでどの通信事業社でもそのまま利用することが可能です。端末を買いなおさなくてもいいですし、とても便利なんです。これなら気軽に他社に乗り換えたり出来ますし、SIMフリーは便利だと思います。 | SIMフリーだとロックはないので、どのキャリアでも気にせず利用できます。ただ問題なのは、現在SIMフリー端末って海外メーカーばかりなんです。代表的なのがLGやHUAWEIですね。通話や通信は普通に出来るのですが、国産スマホには出来てSIMフリー端末には出来ないことがあったりします。例えば少し前に大ブームとなったポケモンGOというゲームアプリってありますよね。それなりの値段のするSIMフリー端末でもプレイ出来ないものが結構ありました。それに少し古いのならお財布ケータイに対応してないものもありました。最近は色々改良されてますが、問題点をまだ抱えてるという状況なので良くないと思います。 |
現在わたしもSIMフリー端末を利用していますが、海外へ行った時に、すぐに現地で購入したSIMカードを入れて携帯電話を利用できるのがいいところです。SIMフリー端末にしてからは、もしかしたら間違って使ってしまって高額な請求がきてしまうのでは?と不安になることもありませんし、Wi-Fiを借りる手間もかかりません。わたしは海外ではネットが通じないとなにかと不安になるタイプなので、SIMフリー端末で現地SIMを使えば、Wi-Fi難民になる心配もありません。 | 正直なところ、SIMフリー端末の良くないところは思い当たらないのですが、強いて言えば、価格が高いことですね。新品だと10万近くするものがほとんどですし、中古でもSIMフリーとなると、SIMロックがかかっているものの倍くらいの値段で販売されています。こんな古いタイプなのに?と思うような端末でもそこそこの値段なので、購入する際に、ちょっと止まって考えてしまいます。日本国内で使うだけであれば、SIMフリーの必要はないかと思います。 |
海外旅行をよくしますが、アフリカやヨーロッパでは路上もしくは商店街の店で簡単にSIMカードを購入できます。それを日本から持ってきたスマホに挿せば簡単に現地で電話ができ、SIMの種類によってはインターネットや国際電話が使えるのですから、わざわざフリーWi-Fiや電話屋を求めてウロウロする必要がなく、Googleマップで道を探せ、こんな便利なものはないと感じています。国内で使う時の利点としては料金の安さが挙げられます。スマホを使いながら千円台の通信料は魅力です。 | 料金が安いSIMを選んでも、安く抑えて千円以上かかりますし、回線が混みやすくインターネットがうまく使えないことがあります。SIMフリーでない大手のスマホも料金が下がっていますし、料金の安さは大きな魅力ではなくなってきました。また、SIMフリー携帯といってもどんな携帯にどんなSIMを挿してもかまわないというわけではなく、相性が悪くて使えないものもあるのが不便です。海外旅行時のSIM入れ替えは便利ですが、海外に行かないならばSIMフリーの利点や魅力はあまり大きなものではないかもしれません。 |
SIMフリーの普及には賛成します。何故なら携帯キャリアに縛られずに自由にスマホを選ぶことができるからです。自由に選ぶ際にはスマホのデザインや通信費用、好きなブランドなど選択の幅が広がってくれるのです。特に高額と言われているキャリア系から格安SIMと呼ばれる会社へ変更することもできるため通信費用を格段に下げることができるのです。今や格安SIMは数十社にも及んでいるため自分のライフスタイルに合わせて選ぶ時代だと思っています。 | SIMフリー化には反対です。何故ならユーザーの都合により契約会社を自由に変更できるからです。目先の通信費用に惹かれて簡単に変更できてしまうとせっかく築き上げてきたキャリアの設備投資や技術革新などへの投資が無駄になるばかりか停滞してしまいます。それとサポート体制が悪くなることは必然です。劣悪なSIM会社へ安易に変更したことで繋がりにくくなったり故障してしまった時に困難に陥るのは消費者側なのです。現在のキャリアであればショップやサポートダイヤルなど手厚いフォローが可能ですがそうはいかなくなってしまいます。 |